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公開番号2025010544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-22
出願番号2021162741
出願日2021-10-01
発明の名称加飾シート
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 3/30 20060101AFI20250115BHJP(積層体)
要約【課題】成形後においても、内部の凹凸形状による優れた立体感を備える加飾シートを提供する。
【解決手段】
一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、
前記透明樹脂フィルム層の前記凹凸形状に沿って形成された装飾層と、
を備える加飾シートであって、
前記凹凸形状は、前記透明樹脂フィルム層側から前記装飾層側に突出した、複数の凸部を備えており、
前記複数の凸部は、それぞれ、多段状に形成されている、加飾シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、
前記透明樹脂フィルム層の前記凹凸形状に沿って形成された装飾層と、
を備える加飾シートであって、
前記凹凸形状は、前記透明樹脂フィルム層側から前記装飾層側に突出した、複数の凸部を備えており、
前記複数の凸部は、それぞれ、多段状に形成されている、加飾シート。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記装飾層側に、支持フィルム層をさらに有する、請求項1に記載の加飾シート。
【請求項3】
前記支持フィルム層が、前記装飾層側の凹部を埋めるようにして形成されている、請求項2に記載の加飾シート。
【請求項4】
前記装飾層と前記支持フィルム層との間に接着層をさらに有する、請求項2または3に記載の加飾シート。
【請求項5】
前記透明樹脂フィルム層の前記装飾層側とは反対側の表面が平滑である、請求項1~4のいずれか1項に記載の加飾シート。
【請求項6】
一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、
前記透明樹脂フィルム層の前記凹凸形状に沿って形成された装飾層と、
成形樹脂層と、
を備える加飾樹脂成形品であって、
前記凹凸形状は、前記透明樹脂フィルム層側から前記装飾層側に突出した、複数の凸部を備えており、
前記複数の凸部は、それぞれ、多段状に形成されている、加飾樹脂成形品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、加飾シート、及びこれを利用した加飾樹脂成形品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両内外装部品、建材内装材、家電筐体等には、樹脂成形品の表面に加飾シートを積層させた加飾樹脂成形品が使用されている。このような加飾樹脂成形品の製造においては、予め意匠が付与された加飾シートを、射出成形によって樹脂と一体化させる成形法などが用いられている。かかる成形法の代表的な例としては、加飾シートを真空成形型により予め立体形状に成形しておき、当該加飾シートを射出成形型に挿入し、流動状態の樹脂を型内に射出することにより樹脂と加飾シートとを一体化するインサート成形法や、射出成形の際に金型内に挿入された加飾シートを、キャビティ内に射出注入された溶融樹脂と一体化させる射出成形同時加飾法が挙げられる。
【0003】
例えば、加飾シートの表面に位置するアクリルフィルムの裏面に印刷層を設け、印刷層側に凹凸形状を形成することで、加飾シートの内部に立体形状を表現した加飾シートが存在している。このような加飾シートでは、凹凸形状の精緻なラインと陰影により、単なる印刷による絵柄表現と比較して、本物感、高級感を演出している。
【0004】
近年、加飾シートに求められるデザインは多様化しており、より多様な立体感の演出が求められている。
【0005】
また、加飾シートのインサート成形法などにおける射出成形時、またはこれに先立つ予備成形(真空成形)時の熱と圧力によって、加飾シートの内部に形成されていた凹凸形状が、なだらかとなったり、小さくなったりすることにより、凹凸形状による高い質感が劣化するという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-82912号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、成形後においても、内部の凹凸形状による優れた立体感を備える加飾シートを提供することを主な目的とする。さらに、本開示は、当該加飾シートを利用した加飾樹脂成形品を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その結果、一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、透明樹脂フィルム層の凹凸形状に沿って形成された装飾層とを備える加飾シートにおいて、当該凹凸形状は、透明樹脂フィルム層側から装飾層側に突出した、高さの異なる複数の凸部を備えており、さらに、当該複数の凸部をそれぞれ多段状に形成することにより、成形後においても、加飾シート内部の凹凸形状による優れた立体感が奏されることを見出した。本開示は、かかる知見に基づいて、更に検討を重ねることにより完成したものである。
【0009】
即ち、本開示は、下記に掲げる態様の発明を提供する。
項1. 一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、
前記透明樹脂フィルム層の前記凹凸形状に沿って形成された装飾層と、
を備える加飾シートであって、
前記凹凸形状は、前記透明樹脂フィルム層側から前記装飾層側に突出した、複数の凸部を備えており、
前記複数の凸部は、それぞれ、多段状に形成されている、加飾シート。
項2. 前記装飾層側に、支持フィルム層をさらに有する、項1に記載の加飾シート。
項3. 前記支持フィルム層が、前記装飾層側の凹部を埋めるようにして形成されている、項2に記載の加飾シート。
項4. 前記装飾層と前記支持フィルム層との間に接着層をさらに有する、項2または3に記載の加飾シート。
項5. 前記透明樹脂フィルム層の前記装飾層側とは反対側の表面が平滑である、項1~4のいずれか1項に記載の加飾シート。
項6. 一方の面に凹凸形状を有する透明樹脂フィルム層と、
前記透明樹脂フィルム層の前記凹凸形状に沿って形成された装飾層と、
成形樹脂層と、
を備える加飾樹脂成形品であって、
前記凹凸形状は、前記透明樹脂フィルム層側から前記装飾層側に突出した、複数の凸部を備えており、
前記複数の凸部は、それぞれ、多段状に形成されている、加飾樹脂成形品。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、成形後においても、内部の凹凸形状による優れた立体感を備える加飾シートを提供することができる。また、本開示によれば、当該加飾シートを利用した加飾樹脂成形品を提供することもできる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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