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公開番号2025065111
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-17
出願番号2024229995,2023030228
出願日2024-12-26,2023-02-28
発明の名称転写シート、転写シートの製造方法、外装部材の製造方法および外装部材
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 7/06 20190101AFI20250410BHJP(積層体)
要約【課題】耐傷性に優れ、かつ、第1保護層および第2保護層の耐候密着性が良好な転写層を転写可能な転写シートを提供する。
【解決手段】離型フィルム1と、離型フィルムの一方の面に配置された転写層とを有し、転写層は、離型フィルム側から、第1保護層2および第2保護層3をこの順に有し、第1保護層は、第1硬化性樹脂組成物の硬化物および耐候剤を含有し、第2保護層は、第2硬化性樹脂組成物の硬化物および耐候剤を含有し、第1硬化性樹脂組成物の硬化物、および第2硬化性樹脂組成物の硬化物は、それぞれ、(メタ)アクリル成分およびウレタン成分を含有し、転写シートの断面サンプル片を、樹脂埋設法およびミクロトームを用いて作製した場合において、第1保護層の断面におけるインデンテーション硬さは150MPa以上300MPa以下であり、第2保護層の断面におけるインデンテーション硬さは2MPa以上50MPa以下である、転写シートとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外装部材の製造に用いられる転写シートであって、
前記転写シートは、離型フィルムと、前記離型フィルムの一方の面に配置された転写層と、を有し、
前記転写層は、前記離型フィルム側から、第1保護層および第2保護層を、厚さ方向において、この順に有し、
前記第1保護層は、第1硬化性樹脂組成物の硬化物および耐候剤を含有し、
前記第2保護層は、第2硬化性樹脂組成物の硬化物および耐候剤を含有し、
前記第1硬化性樹脂組成物の硬化物、および、第2硬化性樹脂組成物の硬化物は、それぞれ、(メタ)アクリル成分およびウレタン成分を含有し、
前記転写シートの断面サンプル片を、樹脂埋設法およびミクロトームを用いて作製した場合において、
前記第1保護層の断面におけるインデンテーション硬さは、150MPa以上、300MPa以下であり、
前記第2保護層の断面におけるインデンテーション硬さは、2MPa以上、50MPa以下である、転写シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、転写シート、転写シートの製造方法、外装部材の製造方法および外装部材に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
金属部材および樹脂部材等の基体に、転写シートにおける転写層(転写シートから転写される層)を転写することで、基体を加飾することが知られている。例えば、特許文献1には、剥離層と、剥離層に剥離可能に取り付けられた意匠転写層とを含み、意匠転写層は、剥離層側から、加熱接着可能な第1表面層と、加熱接着可能な第2表面層とをこの順で含む、意匠転写シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-120643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
転写シートは、例えば、離型フィルム、第1保護層および第2保護層を、厚さ方向において、この順に有する。このような転写シートにおいて、第1保護層および第2保護層の密着性は不足しやすい。第1保護層は、典型的には、離型フィルム上に第1保護層形成用の組成物を硬化することで作製される。その硬化した第1保護層上に、第2保護層を形成するため、第1保護層および第2保護層の密着性は不足しやすい。また、外装部材(屋外用の部材)は過酷な環境に曝されるため、外装部材の製造に用いられる転写シートにおける転写層を構成する、第1保護層および第2保護層には、良好な初期密着性のみならず、良好な耐候密着性が求められている。また、転写シートには、基体に転写した転写層の表面が耐傷性を有することが求められている。
【0005】
本開示は、上記実情に鑑みてなされたものであり、耐傷性に優れ、かつ、第1保護層および第2保護層の耐候密着性が良好な転写層を転写可能な転写シートを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示においては、外装部材の製造に用いられる転写シートであって、上記転写シートは、離型フィルムと、上記離型フィルムの一方の面に配置された転写層と、を有し、上記転写層は、上記離型フィルム側から、第1保護層および第2保護層を、厚さ方向において、この順に有し、上記第1保護層は、第1硬化性樹脂組成物の硬化物および耐候剤を含有し、上記第2保護層は、第2硬化性樹脂組成物の硬化物および耐候剤を含有し、上記第1硬化性樹脂組成物の硬化物、および、第2硬化性樹脂組成物の硬化物は、それぞれ、(メタ)アクリル成分およびウレタン成分を含有し、上記転写シートの断面サンプル片を、樹脂埋設法およびミクロトームを用いて作製した場合において、上記第1保護層の断面におけるインデンテーション硬さは、150MPa以上、300MPa以下であり、上記第2保護層の断面におけるインデンテーション硬さは、2MPa以上、50MPa以下である、転写シートを提供する。
【0007】
また、本開示においては、上述の転写シートの製造方法であって、上記離型フィルムの面に、上記第1硬化性樹脂組成物および上記耐候剤を含有する第1組成物を塗工し、硬化させ、上記第1保護層を形成する第1保護層形成工程と、上記第1保護層の上記離型フィルムとは反対側の面に、上記第2硬化性樹脂組成物および上記耐候剤を含有する第2組成物を塗工し、硬化させ、上記第2保護層を形成する第2保護層形成工程と、を有する、転写シートの製造方法を提供する。
【0008】
本開示においては、上述の転写シートを準備する準備工程と、上記転写シートの上記第2保護層側の面と、基体と、を対向させ、両者を密着させる密着工程と、を有する、外装部材の製造方法を提供する。
【0009】
本開示においては、第1保護層、第2保護層、接着層および基体を、厚さ方向において、この順に有する外装部材であって、上記第1保護層は、第1硬化性樹脂組成物の硬化物および耐候剤を含有し、上記第2保護層は、第2硬化性樹脂組成物の硬化物および耐候剤を含有し、上記第1硬化性樹脂組成物の硬化物、および、第2硬化性樹脂組成物の硬化物は、それぞれ、(メタ)アクリル成分およびウレタン成分を含有し、上記外装部材の断面サンプル片を、樹脂埋設法およびミクロトームを用いて作製した場合において、上記第1保護層の断面におけるインデンテーション硬さは、150MPa以上、300MPa以下であり、上記第2保護層の断面におけるインデンテーション硬さは、2MPa以上、50MPa以下である、外装部材を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本開示においては、耐傷性に優れ、かつ、第1保護層および第2保護層の耐候密着性が良好な転写層を転写可能な転写シートを提供できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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