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公開番号2025058861
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2024071607,2023167754
出願日2024-04-25,2023-09-28
発明の名称積層体及び包装袋
出願人大日本印刷株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 9/00 20060101AFI20250402BHJP(積層体)
要約【課題】レトルトパウチ等の包装袋に用いた際、レトルト処理後の耐衝撃性に優れる積層体を提供する。
【解決手段】基材と接着剤層とシーラント層とを厚さ方向にこの順に備え、基材はポリプロピレンを主成分として含有する延伸基材と無機酸化物層とを厚さ方向にこの順に備えるバリア性基材であり、延伸基材は第1表面樹脂層とポリプロピレン層と第2表面樹脂層とを厚さ方向にこの順に備える多層構造を有し、第1表面樹脂層が無機酸化物層と対向し、第2表面樹脂層が接着剤層と対向するように配置され、第2表面樹脂層は、プロピレンとプロピレン以外のα-オレフィンとのランダム共重合体を、当該第2表面樹脂層の総量に対して50質量%以上含み、接着剤層は厚さが1μm以上4.5μm以下かつ弾性率が20MPa以上50MPa以下であり、シーラント層はポリプロピレンを主成分として含有し、複合弾性率が900MPa以下である、積層体。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と接着剤層とシーラント層とを厚さ方向にこの順に備える積層体であって、
前記基材は、ポリプロピレンを主成分として含有する延伸基材と、無機酸化物層とを厚さ方向にこの順に備えるバリア性基材であり、
前記延伸基材は、第1表面樹脂層とポリプロピレン層と第2表面樹脂層とを厚さ方向にこの順に備える多層構造を有し、前記第1表面樹脂層が前記無機酸化物層と対向し、前記第2表面樹脂層が前記接着剤層と対向するように配置され、
前記第2表面樹脂層は、プロピレンとプロピレン以外のα-オレフィンとのランダム共重合体を、当該第2表面樹脂層の総量に対して50質量%以上含み、
前記接着剤層は、厚さが1μm以上4.5μm以下、かつ弾性率が20MPa以上50MPa以下であり、
前記シーラント層は、ポリプロピレンを主成分として含有し、複合弾性率が900MPa以下である、積層体。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記ランダム共重合体として、プロピレン-エチレンランダム共重合体およびプロピレン-エチレン-ブテンランダム共重合体のうち、少なくとも1種以上を含む、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記ポリプロピレン層が、プロピレン単独重合体を主成分として含有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項4】
前記第1表面樹脂層は、前記第2表面樹脂層と同一の構成を有する、請求項1に記載の積層体。
【請求項5】
前記接着剤層の、弾性率(MPa)と厚み(μm)とを乗じた値が、35以上95以下である、請求項1に記載の積層体。
【請求項6】
前記基材は、前記無機酸化物層における前記延伸基材に向かう面とは反対の面上に、被覆層をさらに備える、請求項1に記載の積層体。
【請求項7】
前記積層体が、第1基材と、第2基材と、前記接着剤層と、前記シーラント層と、を厚さ方向にこの順に備え、
前記第2基材が、前記バリア性基材であり、
前記延伸基材は、前記第1表面樹脂層が前記無機酸化物層と対向し、前記第2表面樹脂層が前記接着剤層と対向するように配置される、請求項1に記載の積層体。
【請求項8】
前記第1基材が、ポリプロピレンを主成分として含有する延伸基材である、請求項7に記載の積層体。
【請求項9】
前記第1基材と前記第2基材との間に位置する第1接着剤層と、
前記第2基材と前記シーラント層との間に位置する第2接着剤層と、を備え、
前記第2接着剤層は、厚さが1μm以上4.5μm以下、かつ弾性率が20MPa以上50MPa以下であり、
前記第2基材を構成する前記延伸基材は、前記第1表面樹脂層が前記無機酸化物層と対向し、前記第2表面樹脂層が前記第2接着剤層と対向するように配置される、請求項7に記載の積層体。
【請求項10】
前記積層体に含まれる樹脂材料の総量に対するポリプロピレンの含有割合が、80質量%以上である、請求項1~9のいずれか一項に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体及び包装袋に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、包装袋は、強度及び耐熱性に優れるポリエステルフィルムや、耐衝撃性に優れるナイロンフィルム等を基材として用い、ヒートシール性に優れるポリオレフィンフィルムをシーラントフィルムとして用いた積層体から構成されていた。しかしながら、近年の循環型社会の構築を求める声の高まりとともに、高いリサイクル適性を有する包装袋が求められているが、異種の樹脂材料から構成された従来の包装袋では、樹脂材料ごとに分離することが困難であった。
【0003】
そこで、リサイクルしやすい単一素材化(モノマテリアル化)という観点から、ポリプロピレンによる単一素材化が検討されている(例えば、特許文献1)。特許文献1には、ポリエステルフィルム又はナイロンフィルムに代えて、ポリプロピレンを含有する延伸基材を基材として使用し、ポリプロピレンを含有するシーラントフィルムと組み合わせた、包装袋の包装材料に用いる積層体が開示されている。この積層体によれば、基材とシーラントフィルムとがいずれもポリプロピレンにより構成されることで、リサイクル適性が向上されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-020391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、レトルトパウチ等の包装袋とする場合、包装袋に用いる積層体には、加熱殺菌処理(レトルト処理)後において、パウチの落下時の衝撃に耐える耐落下衝撃性(耐衝撃性)が求められる。しかしながら、ポリプロピレンによる単一素材化された積層体では、これらの要求特性を満たすための検討が十分でないのが実情である。
【0006】
本開示の解決課題の一つは、レトルトパウチ等の包装袋に用いた際、レトルト処理後の耐衝撃性に優れる積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の積層体は、基材と接着剤層とシーラント層とを厚さ方向にこの順に備える積層体であって、基材は、ポリプロピレンを主成分として含有する延伸基材と、無機酸化物層とを厚さ方向にこの順に備えるバリア性基材であり、延伸基材は、第1表面樹脂層とポリプロピレン層と第2表面樹脂層とを厚さ方向にこの順に備える多層構造を有し、第1表面樹脂層が無機酸化物層と対向し、第2表面樹脂層が接着剤層と対向するように配置され、第2表面樹脂層は、プロピレンとプロピレン以外のα-オレフィンとのランダム共重合体を、当該第2表面樹脂層の総量に対して50質量%以上含み、接着剤層は、厚さが1μm以上4.5μm以下、かつ弾性率が20MPa以上50MPa以下であり、シーラント層は、ポリプロピレンを主成分として含有し、複合弾性率が900MPa以下である。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、レトルトパウチ等の包装袋に用いた際、レトルト処理後の耐衝撃性に優れる積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、積層体の一実施形態を示す模式断面図である。
図2は、積層体の一実施形態を示す模式断面図である。
図3は、積層体の一実施形態を示す模式断面図である。
図4は、積層体の一実施形態を示す模式断面図である。
図5は、積層体の一実施形態を示す模式断面図である。
図6は、積層体の一実施形態を示す模式断面図である。
図7は、包装袋の一実施形態を示す正面図である。
図8は、包装袋の一実施形態を示す正面図である。
図9は、ラミネート強度の測定方法を示す概略図である。
図10は、ラミネート強度の測定結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において、あるパラメータに関して複数の上限値の候補および複数の下限値の候補が挙げられている場合、パラメータの数値範囲は、任意の1つの上限値の候補と任意の1つの下限値の候補とを組み合わせることによって構成されてもよい。一例として、「パラメータBは、好ましくはA1以上、より好ましくはA2以上、さらに好ましくはA3以上であり、また、好ましくはA4以下、より好ましくはA5以下、さらに好ましくはA6以下である。」との記載について説明する。この例において、パラメータBの数値範囲は、A1以上A4以下でもよく、A1以上A5以下でもよく、A1以上A6以下でもよく、A2以上A4以下でもよく、A2以上A5以下でもよく、A2以上A6以下でもよく、A3以上A4以下でもよく、A3以上A5以下でもよく、A3以上A6以下でもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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