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公開番号2025050237
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023158928
出願日2023-09-22
発明の名称加飾フィルム及び加飾フィルムの製造方法
出願人大日本塗料株式会社
代理人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250327BHJP(積層体)
要約【課題】加飾フィルムを近赤外線で加熱して基材に貼付する、又は加飾フィルムを近赤外線で加熱して成形する際の生産性を高めることができ、かつ、外観にも優れた加飾フィルムを提供する。
【解決手段】少なくとも、基材フィルム層1及び着色層2を有する加飾フィルムであって、前記着色層2は、少なくともバインダー樹脂と着色顔料又は/及び光輝性顔料とを含有し、前記着色層2の波長780~2000nmにおける透過率の平均値が1.0~90%であることを特徴とする加飾フィルムである。
【選択図】図2


特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも、(A)基材フィルム層及び(B)着色層を有する加飾フィルムであって、
前記(B)着色層は、少なくともバインダー樹脂と、着色顔料又は/及び光輝性顔料とを含有し、
かつ、波長780~2000nmにおける透過率の平均値が1.0~90%であることを特徴とする加飾フィルム。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記(B)着色層は、光輝性顔料を含有し、
前記光輝性顔料と前記バインダー樹脂との固形分質量比が、5:100~50:100であることを特徴とする、請求項1に記載の加飾フィルム。
【請求項3】
前記光輝性顔料が蒸着アルミニウム顔料および/または樹脂被覆金属顔料を含むことを特徴とする、請求項2に記載の加飾フィルム。
【請求項4】
少なくとも、(A)基材フィルム層、(B)着色層及び(D)クリヤー層を有する加飾フィルムであって、
前記(B)着色層と前記(D)クリヤー層を含む複層塗膜は、波長780~2000nmにおける透過率の平均値が1.0~90%であることを特徴とする加飾フィルム。
【請求項5】
少なくとも、(A)基材フィルム層及び(B)着色層を有する加飾フィルムの製造方法であって、
(A)基材フィルム層に(B)着色層を設ける工程を含み、
前記(B)着色層は少なくともバインダー樹脂と、着色顔料又は/及び光輝性顔料とを含有し、
かつ、波長780~2000nmにおける透過率の平均値が1.0~90%であることを特徴とする加飾フィルムの製造方法。
【請求項6】
少なくとも、(A)基材フィルム層、(B)着色層及び(D)クリヤー層を有する加飾フィルムの製造方法であって、
(A)基材フィルム層に(B)着色層を設ける工程と、
(B)着色層の上に(D)クリヤー層を設ける工程を含み、
前記(B)着色層は少なくともバインダー樹脂と、着色顔料又は/及び光輝性顔料とを含有し、
前記(B)着色層と前記(D)クリヤー層を含む複層塗膜は、波長780~2000nmにおける透過率の平均値が1.0~90%であることを特徴とする加飾フィルムの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加飾フィルム及び加飾フィルムの製造方法に関し、特には、加飾フィルムを近赤外線で加熱して基材に貼付する、又は加飾フィルムを近赤外線で加熱して成形する際の生産性を高めることができ、かつ、外観にも優れた加飾フィルムに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
自動車や自動車部品、電化製品、建材用部品、建築・構造物等の表面を保護したり、装飾(加飾)したりすることを目的とし、着色顔料や光輝性顔料を含む塗料を用いた塗装が広く行われている。このような効果を塗料で付与する際には、着色層の他、プライマー層、クリヤー層等、複数の塗膜層を含めた多層膜を形成するために塗装工程も多段階となる場合が多く、大規模な塗装場所の確保や、煩雑な工程管理、各焼付工程におけるCO

排出量の増加といった課題がある。このため、近年では塗料に替わり、加飾フィルムを利用して基材に意匠性を付与する方法が種々に検討されている。
【0003】
特開2004-299220号公報(特許文献1)には、ガードフィルム層(A)と、クリヤー塗膜層(B)と、アルミニウムフレークを含む光輝材(C3)と、配向制御材(C4)が含まれる着色塗膜層(C)とを有するメタリック調積層フィルムの発明が開示されている。特許文献1では、高SV値及び高IV値を発現させることができるように、配向制御材(C4)を添加し、アルミニウムフレークの配向を制御することによって、成型品の加飾に際して優れた加工性を有し、かつ、加飾された成型品に対して、従来の塗装法と同等以上の意匠性を付与し得るメタリック調積層フィルムを提供することができることを記載している。
【0004】
特開2011-079156号公報(特許文献2)には、ポリグリコール酸シート層(A)上に活性エネルギー線硬化性クリヤー塗膜層(B)、着色塗膜層(C)がこの順に積層されてなる加飾フィルムの発明が開示されている。特許文献2では、加工性、耐溶剤性に優れるポリグリコール酸シート層上に活性エネルギー線硬化性クリヤー塗膜層を積層することにより、加工性、外観に優れ、かつクリヤー層の表面硬化性に優れる加飾フィルムを提供することができることを記載している。
【0005】
特WO2016/080423号公報(特許文献3)には、接着層(A)、金属調意匠層(B)、エネルギー線硬化性塗膜からなるクリヤー塗膜層(C)、及び、基材フィルム層(D)を有する3次元成型品加飾用積層フィルムの発明が開示されている。特許文献3ではワレや白化等の問題を改善し、かつ、加飾後の表面の耐擦り傷性や硬度、耐薬品性などにおいて優れた性質を有する皮膜の形成を提供することができることを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-299220号公報
特開2011-079156号公報
特WO2016/080423号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1~3は、着色層を含む加飾フィルムを用いて基材を加飾する方法について有用な発明を記載している。一方、加飾フィルムを短時間で成形したり、基材に効率よく貼り付けるために、近赤外線で加温する場合があるが、着色顔料や光輝性顔料を含む着色層を有する加飾フィルムについては、加飾フィルムが温まりにくく、特定温度に加温するまでに時間を要し、生産性が低下するといった課題があった。特に、鱗片状等の特定形状を有する光輝性顔料は塗装面に対して平行に配列しているため、加熱時に近赤外線(波長域700~2500μm)を透過しにくく、基材フィルム層まで熱を伝えるのに時間を要し、加飾フィルムの貼付時や成形時における生産性の低下がより顕著に認められる。
【0008】
そこで、本発明の目的は、加飾フィルムを近赤外線で加熱して基材に貼付する又は加飾フィルムを近赤外線で加熱して成形する際の生産性を高めることができ、かつ、外観にも優れた加飾フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、少なくとも、基材フィルム層及び着色層を備えた加飾フィルムにおいて、着色層の波長780~2000nmにおける透過率の平均値が1.0~90%となるように調整することにより、加飾フィルムを近赤外線で加熱して基材に貼付する又は加飾フィルムを近赤外線で加熱して成形する際の生産性を高めることができ、かつ、外観にも優れた加飾フィルムを提供できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
従って、本発明の加飾フィルムは、少なくとも、(A)基材フィルム層及び(B)着色層を有し、
前記(B)着色層は、少なくともバインダー樹脂と、着色顔料又は/及び光輝性顔料とを含有し、
かつ、波長780~2000nmにおける透過率の平均値が1.0~90%であることを特徴とする加飾フィルムである。
(【0011】以降は省略されています)

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