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公開番号
2025047379
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-03
出願番号
2023155838
出願日
2023-09-21
発明の名称
複合部材、ゴルフクラブ、釣り竿、飛行物体
出願人
ハドラスホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
17/06 20060101AFI20250326BHJP(積層体)
要約
【課題】ヤング率(硬度)を向上させることができ、高速移動時における振動の発生を抑制することができるとともに、高速移動時の安定度を向上させることができる複合部材を提供する。
【解決手段】複合部材11は、CFRP、FRP、ABS樹脂、ポリカーボネート、カーボンファイバーポリカーボネート、アルミニウム合金(Al合金)、マグネシウム合金(Mg合金)のうちのいずれか1種類である弾性変形可能な軽量基材12と、軽量基材12に形成されて複数のフィラー粒子15をその内部に分散混在させたガラス系コーティング膜10とからなり、軽量基材12の密度が3.0g/cm
3
以下であり、フィラー粒子15のヤング率(GPa)をフィラー粒子15の密度(g/cm
3
)で除した値が30以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
弾性変形可能な軽量基材と、前記軽量基材に形成されて複数のフィラー粒子をその内部に分散混在させたガラス系コーティング膜とからなり、
前記軽量基材の密度が、3.0g/cm
3
以下であり、前記フィラー粒子のヤング率(GPa)を該フィラー粒子の密度(g/cm
3
)で除した値が、30以上であることを特徴とする複合部材。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記軽量基材が、CFRP、FRP、ABS樹脂、ポリカーボネート、カーボンファイバーポリカーボネート、アルミニウム合金(Al合金)、マグネシウム合金(Mg合金)のうちのいずれか1種類である請求項1に記載の複合部材。
【請求項3】
前記ガラス系コーティング膜の平均膜厚が、0.5μm以上20μm以下である請求項1又は請求項2に記載の複合部材。
【請求項4】
前記フィラー粒子が、Si、SiO
2
、Al
2
O
3
、ZrO
2
、AlN、Si
3
N
4
、SiCのうちの少なくとも1種類以上である請求項1ないし請求項3いずれかに記載の複合部材。
【請求項5】
前記フィラー粒子の形状が、板状である請求項4に記載の複合部材。
【請求項6】
前記フィラー粒子の平均粒径D
50
が、0.1μm以上20μm以下である請求項5に記載の複合部材。
【請求項7】
前記ガラス系コーティング膜における前記フィラー粒子の含有率が、5体積以上50体積以下である請求項6に記載の複合部材。
【請求項8】
前記ガラス系コーティング膜が、ガラス系無機コーティング膜とガラス系有機/無機ハイブリッドコーティング膜とのうちのいずれか一方である請求項7に記載の複合部材。
【請求項9】
請求項1ないし請求項8いずれかに記載の前記複合部材をゴルフクラブのシャフトに使用したことを特徴とするゴルフクラブ。
【請求項10】
請求項1ないし請求項8いずれかに記載の前記複合部材を釣り竿のロッドに使用したことを特徴とする釣り竿。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複合部材、ゴルフクラブ、釣り竿、飛行物体に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ゴルフクラブの少なくともシャフト部のクラブヘッド側の外面に、ナノレベルの微細な凹凸からなるディンプルを表層面に有するコーティング材が、シャフト部の外面の略全面に被覆されているゴルフクラブが開示されている(特許文献1参照)。このゴルフクラブは、そのスイングに伴い高速で移動するシャフト部のクラブヘッド側の近傍の空気がシャフト部外面に被覆されたコーティング材のナノレベルの凹凸からなるディンプルに捕捉され易く、スイングによって生成されるシャフト部近傍の空気流がその層流状態を長く維持して乱流状態の発生を遅らせることで、ゴルフクラブに負荷される空気抵抗を低減することができる。
【0003】
又、 有機ポリシラザンを20~60wt%、アルキルシリケート縮合物を5~15wt%、有機溶剤を0~80wt%の割合で含有し、有機ポリシラザンにおけるメチル基の含有率が50%以上であるコーティング液が開示されている(特許文献2参照)。このコーティング液は、有機ポリシラザンが水分と反応することで、シロキサン結合による主鎖の一部に有機官能基が側鎖として結びついた無機有機複合構造の被覆層が形成されるとともに、アルキルシリケート縮合物が架橋剤として作用し、被覆層に架橋構造が形成されることにより、ガラスコーティング膜の弾性率を低下させ、一定以上の膜厚であっても柔軟性を維持することができる。そのため、被覆対象となる物品の変形に対してガラスコーティング膜を追従させることができ、クラックや剥離の発生が防止され、耐衝撃性と耐腐蝕性を確保することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-51291号公報
特開2021-14514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
パワーがないシニアゴルファーや女性ゴルファー向けにカーボンシャフトを備えたゴルフクラブが作られている。ドライバーやフェアウェイウッドに関しては、略すべてのモデルでカーボンシャフトが採用されている。カーボンシャフトは、50~80グラムと軽く、パワーがなくてもしっかりと振り抜き易く、シャフトのしなりやトルク(ねじれやすさ)が大きいため、ボールに高さが出易く、飛距離も伸びる。半面、そのスイング時に空気抵抗によってシャフトが振動し易く、シャフの振動によってクラブヘッドがブレ、ボールのインパクト時にクラブヘッドのフェースがフックフェースやオープンフェースになってボールが左右に曲がり易い。
【0006】
特許文献2に開示のコーティング液から作られたガラスコーティング膜は、その膜を弾性変形可能な軽量基材に形成した場合、軽量基材のヤング率を向上させることができず、軽量基材とガラスコーティング膜とからなる複合部材の高速移動時に空気抵抗が作用したとしても、高速移動時の複合部材における振動の発生を抑制することができず、複合部材の高速移動時の安定度を向上させることができない。
【0007】
特許文献2に開示のコーティング液から作られるガラスコーティング膜を釣り竿のロッドに形成したとしても、ロッドのヤング率を高くすることができず、キャスティング時のロッドの振動を抑制することができず、キャスティング制度を向上させることができない。又、特許文献2に開示のコーティング液から作られるガラスコーティング膜を飛行物体のプロペラに形成したとしても、プロペラのヤング率を高くすることができず、飛行時のプロペラにおける振動の発生を抑制することができない。従って、飛行物体の飛行速度をアップさせることができず、飛行時やホバリング時の安定度を向上させることができない。
【0008】
本発明の目的は、ヤング率(硬度)を向上させることができ、高速移動時における振動の発生を抑制することができるとともに、高速移動時の安定度を向上させることができる複合部材を提供することにある。本発明の他の目的は、安定した飛距離性能を備えつつ、スイング時にシャフトの振動を抑制することができ、クラブヘッドのブレを抑制することができるとともに、ボールの飛翔方向を安定させることができるゴルフクラブを提供することにある。本発明の他の目的は、キャスティング時のロッドの振動を抑制することができ、キャスティング制度を向上させることができる釣り竿を提供することにある。本発明の他の目的は、飛行時のプロペラにおける振動の発生を抑制することができ、飛行速度をアップさせることができるとともに、飛行時やホバリング時の安定度を向上させることができる飛行物体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するための本発明の複合部材は、弾性変形可能な軽量基材と、軽量基材に形成されて複数のフィラー粒子をその内部に分散混在させたガラス系コーティング膜とからなり、軽量基材の密度が3.0g/cm
3
以下であり、フィラー粒子のヤング率(GPa)をフィラー粒子の密度(g/cm
3
)で除した値が30以上であることを特徴とする。
【0010】
本発明の複合部材の一例としては、軽量基材が、CFRP、FRP、ABS樹脂、ポリカーボネート、カーボンファイバーポリカーボネート、アルミニウム合金(Al合金)、マグネシウム合金(Mg合金)のうちのいずれか1種類である。
(【0011】以降は省略されています)
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