特許ウォッチ

公開番号2025044391
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023151934
出願日2023-09-20
発明の名称装飾板の固定装置
出願人株式会社プロテリアル
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類E04F 13/08 20060101AFI20250326BHJP(建築物)
要約【課題】滑り荷重を減少させることなく、装飾板の取り外しを容易とした装飾板の固定装置を提供する。
【解決手段】装飾板を磁性材料からなる被吸着面に固定するための固定装置であって、第1方向に対向する第1主面と第2主面を有し、第1主面に装飾板が配置される磁性板と、第2主面に固定される磁石と、第2主面から第1方向に離れて配置される突っ張り板と、磁性板と突っ張り板との間に固定されるバネと、を備え、バネは、突っ張り板が被吸着面に当接するとき、磁性板に対して磁石の吸着力に抗する弾性力を作用する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
装飾板を磁性材料からなる被吸着面に固定するための固定装置であって、
第１方向に対向する第１主面と第２主面を有し、前記第１主面に前記装飾板が配置される磁性板と、
前記第２主面に固定される磁石と、
前記第２主面から第１方向に離れて配置される突っ張り板と、
前記磁性板と前記突っ張り板との間に固定されるバネと、を備え、
前記バネは、前記突っ張り板が前記被吸着面に当接するとき、前記磁性板に対して前記磁石の吸着力に抗する弾性力を作用する、装飾板の固定装置。
続きを表示（約 600 文字）【請求項２】
前記磁石と前記突っ張り板は、第１方向に重ならない、請求項１に記載の装飾板の固定装置。
【請求項３】
前記突っ張り板は、枠状であり、前記磁石は、前記突っ張り板の枠内に配置される、請求項１又は２に記載の装飾板の固定装置。
【請求項４】
前記バネは、板バネであり、複数備えられる、請求項１又は２に記載の装飾板の固定装置。
【請求項５】
前記バネは、前記磁石を挟んで対向する位置に少なくとも一対配置される、請求項４に記載の装飾板の固定装置。
【請求項６】
前記突っ張り板の外形は、前記磁性板の外形より小さい、請求項１又は２に記載の装飾板の固定装置。
【請求項７】
前記磁性板は矩形状であり、前記突っ張り板は矩形の枠状である、請求項１又は２に記載の装飾板の固定装置。
【請求項８】
磁性材料からなる装飾板を磁性材料からなる被吸着面に固定するための固定装置であって、
前記装飾板の背面に固定される磁石と、
前記装飾板の背面から離れて配置される突っ張り板と、
前記装飾板の背面と前記突っ張り板との間に固定されるバネと、を備え、
前記バネは、前記突っ張り板が前記被吸着面に当接するとき、前記装飾板に対して前記磁石の吸着力に抗する弾性力を作用する、装飾板の固定装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、装飾板を磁性材料からなる被吸着面に固定するための固定装置に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
建材の壁などに装飾板（例えば絵やタイルなど）を固定する方法として、壁などに鉄板を貼り付け（ただし、壁が磁性体の場合には鉄板は不要）、その鉄板に装飾板を磁石で固定する方法が考えられる。例えば下記特許文献１には、建物内の壁部に固設した磁石体と、装飾体の裏面に上記磁石体に異極対向して配設された磁石体との吸引作用によって、装飾体を壁部に固定する方法が開示されている。磁石を用いて装飾板を固定する方法によれば、装飾板を壁などに着脱可能に固定することができる。
【０００３】
壁などに装飾板を固定する力は、滑り荷重（この場合、鉛直方向にかかる力）による。通常、滑り荷重は被吸着面の摩擦係数にもよるが、吸着力（この場合、水平方向にかかる力）のおよそ７割程度であり、重い装飾板を固定するためには滑り荷重の大きな磁石、すなわち、その１．５倍程度の吸着力を有する磁石が必要である。その反面、装飾板の取り外しにはその強い吸着力に反する力が必要となり、装飾板の取り外しは容易ではない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開昭６４－７７６００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明は、滑り荷重を減少させることなく、装飾板の取り外しを容易とした装飾板の固定装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の装飾板の固定装置は、装飾板を磁性材料からなる被吸着面に固定するための固定装置であって、
第１方向に対向する第１主面と第２主面を有し、前記第１主面に前記装飾板が配置される磁性板と、
前記第２主面に固定される磁石と、
前記第２主面から第１方向に離れて配置される突っ張り板と、
前記磁性板と前記突っ張り板との間に固定されるバネと、を備え、
前記バネは、前記突っ張り板が前記被吸着面に当接するとき、前記磁性板に対して前記磁石の吸着力に抗する弾性力を作用する。
【０００７】
この構成によれば、装飾板を取り外す際、バネの弾性力によって磁石の吸着力を軽減できるため、滑り荷重を減少させることなく、装飾板の取り外しを容易とすることができる。
【０００８】
本発明の装飾板の固定装置において、前記磁石と前記突っ張り板は、第１方向に重ならない、という構成でもよい。
【０００９】
この構成によれば、磁石を被吸着面に近付けることができるため、強力な吸着力を有する磁石を用いる必要がなく、固定装置を小型化及び薄型化することができる。
【００１０】
本発明の装飾板の固定装置において、前記突っ張り板は、枠状であり、前記磁石は、前記突っ張り板の枠内に配置される、という構成でもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許