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公開番号2025041776
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2024225838,2022089859
出願日2024-12-20,2017-06-23
発明の名称アセチル化木質要素の冷却
出願人トライコヤ テクノロジーズ エルティーディー,TRICOYA TECHNOLOGIES LTD
代理人個人
主分類B27K 5/00 20060101AFI20250318BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約【課題】アセチル化木質要素のためのより良い冷却方法およびそのような方法を組み込んだプロセスが必要とされている。
【解決手段】アセチル化木質要素の製造プロセス、冷却システム、および木材アセチル化プラントが説明される。木質要素をアセチル化する工程と、そのアセチル化された木質要素を冷却する工程とを含み、冷却する工程が、アセチル化された木質要素に液体水を供給して湿潤化した木質要素を得る工程と、その湿潤化した木質要素をガス流に曝露する工程とを含む、アセチル化木質要素の製造プロセス。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木質要素をアセチル化する工程と、前記アセチル化された木質要素を冷却する工程とを含み、前記冷却する工程が、前記アセチル化された木質要素に液体水を供給して湿潤化した木質要素を得る工程と、前記湿潤化した木質要素をガス流に曝露する工程とを含む、アセチル化木質要素の製造プロセス。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記ガス流を、乾燥木質要素1kg当たり10gから500gの水を含む木質要素のストリームに接触させる、請求項1に記載のプロセス。
【請求項3】
前記木質要素が、少なくとも0.15mmの少なくとも2つの寸法を有する、請求項1または2に記載のプロセス。
【請求項4】
前記木質要素が、木質チップ、木質ストランド、および木質粒子からなる群から選択される1つ以上を含む、請求項1から3の何れかに記載のプロセス。
【請求項5】
前記ガス流を、少なくとも120℃の温度を有する湿潤化した木質要素に接触させる、先行する請求項の何れかに記載のプロセス。
【請求項6】
前記木質要素の温度が、前記湿潤化した木質要素のガス流への曝露中、少なくとも30℃低下する、先行する請求項の何れかに記載のプロセス。
【請求項7】
前記ガス流を、乾燥木質要素1kg当たり100gから250gの水を含む木質要素のストリームに接触させ、
前記木質要素が、木質チップ、木質ストランド、および木質粒子からなる群から選択される1つ以上を含み、
前記ガス流を、少なくとも120℃の温度を有する湿潤化した木質要素に接触させ、
前記木質要素の温度が、前記湿潤化した木質要素のガス流への曝露中、少なくとも30℃低下する、請求項1に記載のプロセス。
【請求項8】
前記ガス流が、5体積%未満の酸素を含む、先行する請求項の何れかに記載のプロセス。
【請求項9】
前記ガス流への曝露中、湿潤化した木質要素を蒸発セクションを通って搬送する工程を含む、先行する請求項の何れかに記載のプロセス。
【請求項10】
前記冷却する工程が、前記アセチル化された木質要素上に水を噴霧して均一に湿潤化した木質要素を得る工程と、続いて、前記蒸発セクションにおいて、5体積%未満の酸素を含むガス流を前記湿潤化した木質要素上に供給する工程とを含む、先行する請求項の何れかに記載のプロセス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、冷却工程を含むアセチル化木質要素の製造プロセスに関する。この冷却工程において、木質要素は、好ましくは120℃から180℃の範囲の温度から好ましくは60℃未満の温度に冷却される。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
木材のアセチル化は、耐久性のない軟質木材種の耐久性を改善する方法として長い間認識されてきた。アセチル化は、硬さや寸法安定性などの木材の特性を改善するために用いることができる。そのようなプロセスに関する背景参考文献には、WO2013/117641およびWO2013/139937が含まれる。木材のアセチル化は一般に、木質要素を、加熱しながら無水酢酸および/または酢酸を含むアセチル化流体に接触させることを伴う。アセチル化流体は一般に再循環される。
【0003】
木材のアセチル化によって、典型的には少なくとも120℃、または少なくとも150℃、しばしば160℃と180℃の間の温度を有する高温アセチル化木質要素がもたらされる。よって、アセチル化木質要素は貯蔵および更なる処理には高温過ぎる。そのような温度を有するアセチル化木質要素の貯蔵は、木質要素が周囲に対してゆっくりと冷えている間であっても、くすぶり(無炎燃焼)の危険を伴う。そのため、特にアセチル化木質要素を直ちに更なる処理にかけない場合、アセチル化木質要素の冷却が必要である。
【0004】
しかし、現在の冷却方法は、(アセチル化)木質要素には不十分である。木質要素はその低い熱伝達係数のために、冷却が難しい。特にガス冷却および間接熱交換による冷却の場合、この低い熱伝達係数が問題を引き起こす。アセチル化木質要素上に冷却ガスを流すことによる冷却は、十分に効率的ではなく、超高ガス流および木質要素の長い滞留時間を必要とするであろう。間接冷却では、冷却された機器から木質要素への熱伝達が非常に乏しいことから、均一で急速な冷却はもたらされない。冷却浴中にアセチル化木質要素を浸漬する更なる方法は、湿潤アセチル化木質要素をもたらす結果となるため魅力的ではない。冷却された木質要素は滴り落ちることさえある。更に、アセチル化木質要素から残留アセチル化流体が冷却液中に浸出する危険がある。
【0005】
従って、特にアセチル化木質要素のためのより良い冷却方法およびそのような方法を組み込んだプロセスが必要とされている。望ましくは、これらの方法は急速かつ効率的であり、先行技術による方法の上述した各不利点を伴わない。
【0006】
特開平6-198610号公報には、木材を細断して得られる木質繊維を液相中でアセチル化した後、このアウィセチル化木質繊維を集積して一体化成形するプロセスが記載されている。
【発明の概要】
【0007】
前述の各要望のうちの1つ以上により良く対処するために、本発明は一態様において、木質要素をアセチル化する工程と、そのアセチル化された木質要素を冷却する工程とを含み、冷却する工程が、アセチル化された木質要素に液体水を供給して湿潤化した木質要素を得る工程と、その湿潤化した木質要素をガス流に曝露する工程とを含む、アセチル化木質要素の製造プロセスを提供する。
【0008】
更なる態様において、本発明は、水噴霧チャンバと、前記水噴霧チャンバの下流の蒸発セクションと、ガス再循環ループとを備える冷却システムに関し、前記水噴霧チャンバは
、木質要素用の入口と、水を噴霧するための液体分配器と、木質要素用の出口とを備え、蒸発セクションは、木質要素用の入口および出口と、木質要素を前記入口から前記出口へ連続的に給送するためのコンベアと、ガスを前記蒸発セクション内に導入するための少なくとも1つの開口部を有する入口コンジットと、ガスを前記蒸発セクション内から抜き出すための少なくとも1つの開口部を有する出口コンジットとを含み、前記各コンジットが前記ガス再循環ループに連結され、前記各コンジットの前記各開口部が前記木質要素用の入口および出口とは異なる。
【0009】
本発明は、木材アセチル化プラントにも関する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明による木質要素の冷却プロセスの非限定的な例示的実施形態のためのプロセス機構を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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