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公開番号2025041493
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023196779
出願日2023-11-20
発明の名称化粧シート及びこれを利用する化粧板
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人
主分類B32B 27/00 20060101AFI20250318BHJP(積層体)
要約【課題】原反層に設けた絵柄層側を木質系の基板に接着しても、絵柄層の変色を大きく抑制できる化粧シート及びこれを利用する化粧板を提供する。
【解決手段】透明な熱可塑性樹脂と造核剤及び無機フィラの少なくとも一方とを含有する単層フィルムからなる原反層14と、原反層14の表面側に設けられた表面保護層15と、原反層14の裏面側に設けられた絵柄層13と、絵柄層13の裏面側に設けられた着色層12とを備えた化粧シート10であって、着色層12の裏面側に設けられたアクリル系樹脂材料からなるバリア層16を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
透明な熱可塑性樹脂と造核剤及び無機フィラの少なくとも一方とを含有する単層フィルムからなる原反層と、
前記原反層の表面側に設けられた表面保護層と、
前記原反層の裏面側に設けられた絵柄層と、
前記絵柄層の裏面側に設けられた着色層と
を備えた化粧シートであって、
前記着色層の裏面側に設けられたアクリル系樹脂材料からなるバリア層を有する
ことを特徴とする化粧シート。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記バリア層は、1g/m

以上6g/m

以下となるように設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項3】
前記原反層は、
コア部と、
前記コア部の一方面側及び他方面側の少なくとも一つの面側に位置するスキン部と
を有し、
前記スキン部は、
前記熱可塑性樹脂と、
前記造核剤及び前記無機フィラの少なくとも一方と
を含有している
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項4】
前記絵柄層の絵柄と同調させたエンボス部が最表面に形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項5】
前記表面保護層は、
第一保護層と、
前記第一保護層と前記原反層との間に設けられた第二保護層と
を有し、
前記第一保護層は、前記絵柄層の絵柄と同調するように設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項6】
前記第一保護層は、前記第二保護層よりも艶が高い
ことを特徴とする請求項5に記載の化粧シート。
【請求項7】
前記バリア層の裏面側に下地層が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項8】
前記バリア層の裏面側に防湿層が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
【請求項9】
前記防湿層の裏面側に下地層が設けられている
ことを特徴とする請求項8に記載の化粧シート。
【請求項10】
請求項7又は9に記載の化粧シートと、
前記化粧シートの前記下地層の裏面側に設けられた木質系の基板と、
前記化粧シートの前記下地層と前記基板との間に設けられた接着剤層と
を備えていることを特徴とする化粧板。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅等の室内の表面を化粧する化粧シート及びこれを利用する化粧板に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、住宅等の室内の建具(例えば、室内ドア,玄関収納等)や、造作材(例えば、見切り,廻り縁,巾木,窓枠,ドア枠等)や、床面には、表面を化粧する化粧シートが使用されている。このような化粧シートにおいては、近年、燃焼時に発生するガスの問題から、オレフィン系樹脂材料が主に使用されている(例えば、下記特許文献1~3等参照)。
【0003】
このような化粧シートとしては、摩耗による表面の絵柄の損傷を防ぐため、着色したオレフィン系樹脂のフィルム上に絵柄を印刷し、さらに、透明なオレフィン系樹脂のフィルムを貼り合わせて絵柄をフィルムでラミネートしたものが広く利用されている。このような従来の化粧シートは、絵柄を印刷する印刷工程と、絵柄の表面にフィルムを貼り合わせるラミネート工程との二段階の工程を行って製造するため、手間を要してしまっている。
【0004】
そこで、透明なオレフィン系樹脂材料からなる原反層の裏面に絵柄を直接印刷して絵柄層を設けることにより、ラミネート工程を不要にして製造工程を簡略化するようにしている(例えば、下記特許文献4等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-110929号公報
特開2015-199313号公報
特開2016-101663号公報
国際公開第2022/107701号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、前述したような化粧シートを中密度繊維板(MDF)やパーティクルボードや合板等の木質系の基板に接着した化粧板においては、基板中のテルペンが化粧シート側へ拡散して、絵柄層を変色させてしまう場合があった。特に、絵柄層が淡色系であると、α-カリオフィレンやβ-カリオフィレン等のカリオフィレンによって変色してしまう可能性が高かった。なお、カリオフィレンは、木質系の基板に利用される熱処理された圧縮木材から放出される揮発性有機化合物であって、テルペンの一種である。
【0007】
このようなことから、本発明は、原反層に設けた絵柄層側を木質系の基板に接着しても、絵柄層の変色を大きく抑制できる化粧シート及びこれを利用する化粧板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための、本発明に係る化粧シートは、透明な熱可塑性樹脂と造核剤及び無機フィラの少なくとも一方とを含有する単層フィルムからなる原反層と、前記原反層の表面側に設けられた表面保護層と、前記原反層の裏面側に設けられた絵柄層と、前記絵柄層の裏面側に設けられた着色層とを備えた化粧シートであって、前記着色層の裏面側に設けられたアクリル系樹脂材料からなるバリア層を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る化粧シートは、上述した化粧シートにおいて、前記バリア層が、1g/m

以上6g/m

以下となるように設けられていると好ましい。
【0010】
また、本発明に係る化粧シートは、上述した化粧シートにおいて、前記原反層が、コア部と、前記コア部の一方面側及び他方面側の少なくとも一つの面側に位置するスキン部とを有し、前記スキン部が、前記熱可塑性樹脂と、前記造核剤及び前記無機フィラの少なくとも一方とを含有していると好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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