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公開番号2025040141
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-24
出願番号2023146871
出願日2023-09-11
発明の名称躯体の撤去方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類E04G 23/08 20060101AFI20250314BHJP(建築物)
要約【課題】騒音及び振動を抑制しつつ、効率的に躯体を撤去する。
【解決手段】躯体の撤去方法であって、躯体を撤去する撤去範囲Rを決定する第1工程と、撤去範囲Rの下端部に、一部が互いに重なるように複数の水平孔31を撤去範囲Rの幅方向に順次穿孔する第2工程と、撤去範囲Rの背面部における撤去範囲Rの幅方向両端に、鉛直方向に延び、かつ、複数の水平孔31のうち両端の水平孔31それぞれに連通する一対の鉛直孔32を上方から下方に向かって穿孔する第3工程と、鉛直孔32及び当該鉛直孔32に連通する水平孔31に亘ってワイヤーソー40を設置し、当該ワイヤーソー40によって撤去範囲Rの両側面部を切断する第4工程と、一対の鉛直孔32及び複数の水平孔31に亘ってワイヤーソー40を設置し、当該ワイヤーソー40によって撤去範囲Rの背面部を切断する第5工程と、を含む。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
躯体の撤去方法であって、
前記躯体を撤去する撤去範囲を決定する第1工程と、
前記撤去範囲の下端部に、一部が互いに重なるように複数の水平孔を前記撤去範囲の幅方向に順次穿孔する第2工程と、
前記撤去範囲の背面部における前記撤去範囲の幅方向両端に、鉛直方向に延び、かつ、前記複数の水平孔のうち両端の前記水平孔それぞれに連通する一対の鉛直孔を上方から下方に向かって穿孔する第3工程と、
前記鉛直孔及び当該鉛直孔に連通する前記水平孔に亘ってワイヤーソーを設置し、当該ワイヤーソーによって前記撤去範囲の両側面部を切断する第4工程と、
前記一対の鉛直孔及び前記複数の水平孔に亘ってワイヤーソーを設置し、当該ワイヤーソーによって前記撤去範囲の前記背面部を切断する第5工程と、を含む躯体の撤去方法。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1に記載された躯体の撤去方法であって、
前記第3工程を行う前に、前記鉛直孔に交差する位置まで延びる水抜き用の水抜き孔を穿孔する第6工程をさらに含み、
前記第3工程では、前記鉛直孔をウォータージェットを用いた穿孔機によって穿孔する躯体の撤去方法。
【請求項3】
請求項1に記載された躯体の撤去方法であって、
前記躯体の前記撤去範囲を切断したときに当該切断した部分の転倒を防止するための転倒防止部材を設置する第7工程をさらに含む躯体の撤去方法。
【請求項4】
請求項1に記載された躯体の撤去方法であって、
前記躯体は、山留壁に隣接した鉄筋コンクリート壁であり、
前記鉛直孔は、前記鉄筋コンクリート壁における前記山留壁と前記鉄筋コンクリート壁の境界近傍に穿孔される躯体の撤去方法。
【請求項5】
請求項1に記載された躯体の撤去方法であって、
前記複数の水平孔の一部に前記撤去範囲を切断した際に落下することを防止する下がりずれ防止材を設置する第8工程をさらに含み、
前記下がりずれ防止材は、前記水平孔を穿孔することにより生じたコアガラである躯体の撤去方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、躯体の撤去方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、山留壁と鉄筋コンクリート壁とを一体化してなる合成地下壁を備えた構造物が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-62745号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された構造体の鉄筋コンクリート壁を、例えば、ブレーカを備えた重機を用いて撤去しようとすると、近隣への騒音や振動が問題となるおそれがある。これに対し、鉄筋コンクリート壁を、打撃工具を用いて人力によって撤去しようとすると、多大な作業時間が必要となる。
【0005】
本発明は、騒音及び振動を抑制しつつ、効率的に躯体を撤去することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、躯体の撤去方法であって、躯体を撤去する撤去範囲を決定する第1工程と、撤去範囲の下端部に、一部が互いに重なるように複数の水平孔を撤去範囲の幅方向に順次穿孔する第2工程と、撤去範囲の背面部における撤去範囲の幅方向両端に、鉛直方向に延び、かつ、複数の水平孔のうち両端の水平孔それぞれに連通する一対の鉛直孔を上方から下方に向かって穿孔する第3工程と、鉛直孔及び当該鉛直孔に連通する水平孔に亘ってワイヤーソーを設置し、当該ワイヤーソーによって撤去範囲の両側面部を切断する第4工程と、一対の鉛直孔及び複数の水平孔に亘ってワイヤーソーを設置し、当該ワイヤーソーによって撤去範囲の背面部を切断する第5工程と、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ワイヤーソーによって躯体を切断するため、騒音及び振動を抑制しつつ、効率的に躯体を撤去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る構造物の概略図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法におけるステップS1での作業を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法におけるステップS2での作業を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法におけるステップS3での作業を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法におけるステップS4での作業を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法におけるステップS5での作業を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法におけるステップS6での作業を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法におけるステップS7での作業を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法におけるステップS8での作業を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法の変形例を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法の変形例を説明するための図である。
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法の変形例を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法について説明する。
【0010】
本発明の実施形態に係る躯体の撤去方法は、例えば、既設の構造物100の一部を撤去する場合に用いられる。具体的には、既設の構造物100の地下部分における山留壁1に一体的に接合された鉄筋コンクリート壁2を撤去する場合に用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

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