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公開番号2025037162
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-17
出願番号2023143964
出願日2023-09-05
発明の名称木造多重塔
出願人亀山建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/26 20060101AFI20250310BHJP(建築物)
要約【課題】塔の意匠性が損なわれることを抑制しつつ、台風などの強風によって塔が倒壊することを効果的に抑制できる。
【解決手段】初層は、柱111と、上側横架材連結体130と下側横架材連結体140とが上下方向に延びる横架材用ボルトを介して連結された横架材連結体150と、柱111の頭部に挿入され、上側横架材連結体130と頭部とを連結する柱頭部用ボルトと、柱111の脚部に挿入され、基礎と脚部とを連結する柱脚部用ボルトとを備えている。二層は、下側横架材連結体140の上面に立設された柱211と、上側横架材連結体と下側横架材連結体とが上下方向に延びる横架材用ボルトを介して連結された横架材連結体と、柱211の頭部に挿入され、二層の上側横架材連結体と二層の柱の頭部とを連結する柱頭部用と、柱211の脚部214に挿入され、下側横架材連結体140と柱211の脚部214とを連結する柱脚部用ボルト51とを備える。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
少なくとも初層及び二層を備える木造多重塔において、
前記初層は、
基礎の上面に立設された複数本の木製の柱と、
複数本の木製の上側横架材が連結されて構成され、前記柱の各々の上方に配置される上側横架材連結体と、複数本の木製の下側横架材が連結されて構成され、前記上側横架材連結体の上方に配置される下側横架材連結体とが上下方向に延びる横架材用ボルトを介して連結された横架材連結体と、
上下方向に延びるとともに前記柱の頭部に挿入され、前記上側横架材連結体と前記頭部とを連結する柱頭部用ボルトと、
上下方向に延びるとともに前記柱の脚部に挿入され、前記基礎と前記脚部とを連結する柱脚部用ボルトと、を備え、
前記二層は、
前記下側横架材連結体の上面に立設された複数本の木製の柱と、
複数本の木製の上側横架材が連結されて構成され、前記二層の前記柱の各々の上方に配置される上側横架材連結体と、複数本の木製の下側横架材が連結されて構成され、前記上側横架材連結体の上方に配置される下側横架材連結体とが上下方向に延びる横架材用ボルトを介して連結された横架材連結体と、
上下方向に延びるとともに前記二層の前記柱の頭部に挿入され、前記二層の前記上側横架材連結体と前記二層の前記柱の頭部とを連結する柱頭部用ボルトと、
上下方向に延びるとともに前記二層の前記柱の脚部に挿入され、前記初層の前記下側横架材連結体と前記柱の脚部とを連結する柱脚部用ボルトと、を備える、
木造多重塔。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記初層及び前記二層の前記柱の下端面には、前記柱脚部用ボルトが挿入される下側挿入部が開口しており、
前記初層及び前記二層の前記柱には、前記柱の外側面に開口するとともに前記下側挿入部に連通する下側座堀部が形成されており、
前記下側座堀部の内部には、前記柱脚部用ボルトの上端部が露出しており、
前記柱脚部用ボルトの上端部には、座金及びナットが装着されている、
請求項1に記載の木造多重塔。
【請求項3】
前記初層及び前記二層の前記柱の上端面には、前記柱頭部用ボルトが挿入される上側挿入部が開口しており、
前記初層及び前記二層の前記柱には、前記柱の外側面に開口するとともに前記上側挿入部に連通する上側座堀部が形成されており、
前記上側座堀部の内部には、前記柱頭部用ボルトの下端部が露出しており、
前記柱頭部用ボルトの下端部には、座金及びナットが装着されている、
請求項1または請求項2に記載の木造多重塔。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木造多重塔に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
日本古来の伝統木造建築物の一つとして、三重塔や五重塔などの多重塔がある。多重塔には、地震により倒壊した例がないと言われている一方、台風のような大きな風圧を受けることによって倒壊した例がある。大きな風圧を受けることで、多重塔を構成する各層の柱が、礎石や柱の脚部を支持する横架材から浮き上がる。このとき、初層の柱が一定高さ以上、浮き上がると、多重塔が転倒することで全壊に至る。
【0003】
非特許文献1には、基礎及び横架材からの各層の柱の浮き上がりを抑制するために、最上層に設けられた梁と基礎とを連結する鋼棒製のタイロッドが付加的に設けられている五重塔が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
大成建設ホームページ,[令和5年7月17日検索],インターネット<URL:https://www.taisei-techsolu.jp/solution/temple/hounenji_gojyunotou1.html >
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、非特許文献1に記載の技術の場合、鋼棒製のタイロッドが各層の内部に現れるため、意匠性が損なわれるという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための木造多重塔の各態様を記載する。
[態様1]
少なくとも初層及び二層を備える木造多重塔において、
前記初層は、
基礎の上面に立設された複数本の木製の柱と、
複数本の木製の上側横架材が連結されて構成され、前記柱の各々の上方に配置される上側横架材連結体と、複数本の木製の下側横架材が連結されて構成され、前記上側横架材連結体の上方に配置される下側横架材連結体とが上下方向に延びる横架材用ボルトを介して連結された横架材連結体と、
上下方向に延びるとともに前記柱の頭部に挿入され、前記上側横架材連結体と前記頭部とを連結する柱頭部用ボルトと、
上下方向に延びるとともに前記柱の脚部に挿入され、前記基礎と前記脚部とを連結する柱脚部用ボルトと、を備え、
前記二層は、
前記下側横架材連結体の上面に立設された複数本の木製の柱と、
複数本の木製の上側横架材が連結されて構成され、前記二層の前記柱の各々の上方に配置される上側横架材連結体と、複数本の木製の下側横架材が連結されて構成され、前記上側横架材連結体の上方に配置される下側横架材連結体とが上下方向に延びる横架材用ボルトを介して連結された横架材連結体と、
上下方向に延びるとともに前記二層の前記柱の頭部に挿入され、前記二層の前記上側横架材連結体と前記二層の前記柱の頭部とを連結する柱頭部用ボルトと、
上下方向に延びるとともに前記二層の前記柱の脚部に挿入され、前記初層の前記下側横架材連結体と前記柱の脚部とを連結する柱脚部用ボルトと、を備える、
木造多重塔。
【0007】
同構成によれば、二層においては、重力及び浮き上がり力が、二層を構成する下側横架材連結体、上側横架材連結体、柱、及び初層を構成する下側横架材連結体へと順に伝達される。また、初層においては、重力及び浮き上がり力が、初層を構成する下側横架材連結体、上側横架材連結体、柱、及び基礎へと順に伝達される。すなわち、柱の頭部及び脚部にそれぞれ柱頭部用ボルト及び柱脚部用ボルトを配置することで、上下方向の圧縮力だけでなく、上下方向の引張力を柱が負担するようになる。
【0008】
また、上側横架材連結体と、上側横架材連結体の上方に配置される下側横架材連結体との間に横架材用ボルトを配置することで、二層の柱から初層の柱に対して柱の軸方向の力が伝達されるようになる。
【0009】
さらに、上記構成によれば、柱脚部用ボルト及び柱頭部用ボルトが、柱の脚部及び頭部にそれぞれ挿入されている。このため、これらボルトが意匠面に現れない。したがって、ボルトによって多重塔の内装の意匠性が損なわれることを抑制できる。
【0010】
したがって、意匠性が損なわれることを抑制しつつ、台風などの強風によって多重塔が倒壊することを効果的に抑制できる。
[態様2]
前記初層及び前記二層の前記柱の下端面には、前記柱脚部用ボルトが挿入される下側挿入部が開口しており、
前記初層及び前記二層の前記柱には、前記柱の外側面に開口するとともに前記下側挿入部に連通する下側座堀部が形成されており、
前記下側座堀部の内部には、前記柱脚部用ボルトの上端部が露出しており、
前記柱脚部用ボルトの上端部には、座金及びナットが装着されている、
態様1に記載の木造多重塔。
(【0011】以降は省略されています)

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