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公開番号2025056537
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-08
出願番号2023166069
出願日2023-09-27
発明の名称床スラブの形成方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E04B 5/32 20060101AFI20250401BHJP(建築物)
要約【課題】段差の発生を抑制するとともに、貫通孔を効率的に塞いだ開口可能部を構築するための床スラブの形成方法を提供する。
【解決手段】貫通孔11hを形成した床スラブ11を構築する。そして、この貫通孔11hの開口面を、小梁21,22及びPC板受け部材25により、予め定めた大きさ以下の複数の領域に区切る。次に、貫通孔11hにおいて、小梁21,22及びPC板受け部材25に対応するように区画された各領域に、コンクリートを打設することにより、貫通孔を塞いだ開口可能部20を、床スラブ11に形成する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
建築物の床スラブの形成方法であって、
前記床スラブに貫通孔を設け、
前記貫通孔の開口面を、支持部材により、予め定めた大きさ以下の複数の領域に区切り、
前記貫通孔において前記支持部材に対応するように区画された前記領域のそれぞれに、コンクリートを打設することにより、前記貫通孔を塞いだ開口可能部を、前記床スラブに形成することを特徴とする床スラブの形成方法。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記貫通孔の内周縁に、前記コンクリートの型枠を配置し、
前記支持部材の上方に、前記領域を区切るための型枠を配置し、
前記型枠によって囲まれた前記領域に前記コンクリートを打設することを特徴とする請求項1に記載の床スラブの形成方法。
【請求項3】
前記複数の領域は、複数列で並べられ、
前記複数の領域において隣接しない位置にある複数の第1領域を最初に前記コンクリートを打設することにより形成する第1打設段階と、
前記第1打設段階の後に、前記第1領域に対して隣接した第2領域を打設することにより形成する第2打設段階と、を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の床スラブの形成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、開口可能部を有する床スラブの形成方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建物の床に形成した貫通孔(開口)を、コンクリートブロックによって塞ぐことがある(例えば、特許文献1参照。)。この文献には、開口枠内にPCa(プレキャスト)コンクリートで構成される底板を設置するとともに、この床板の上にメッシユ筋を配設した後、コンクリートを打設することにより、貫通孔を閉塞することが記載されている。
【0003】
一方、複数階を有する建物において、連続した複数階を1つのテナントが借りることがある。この場合、テナントが借りた異なる領域の上下階を直接繋ぐ内階段を設けたいというニーズがある。このようなニーズに対応するため、床スラブに、内階段を設けるための貫通孔を予め形成した後、この貫通孔をコンクリートパネル等によって塞いだ開口可能部を設けた建物を構築することがある。そして、内階段を設ける場合には、塞いでいたコンクリートパネルを取り外すことにより貫通孔を露出させた後、この貫通孔に内階段を構築する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平7-62779号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に示すように、内階段を設けるために形成した貫通孔を、工場等で形成した複数のプレキャスト(PCa)コンクリートパネルで塞ぐことも可能である。しかしながら、このPCaコンクリートパネルを用いる場合、貫通孔の周囲と面一に調整するために手間が掛かる。また、PCaコンクリートパネルを、工場から搬送するため、貫通孔を塞ぐまでの安全等の管理が必要であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する床スラブの形成方法は、建築物の床スラブの形成方法であって、前記床スラブに貫通孔を設け、前記貫通孔の開口面を、支持部材により、予め定めた大きさ以下の複数の領域に区切り、前記貫通孔において前記支持部材に対応するように区画された前記領域のそれぞれに、コンクリートを打設することにより、前記貫通孔を塞いだ開口可能部を、前記床スラブに形成する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、段差の発生を抑制するとともに、貫通孔を効率的に塞いだ開口可能部を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態の開口可能部が設けられた床スラブの構成を説明する概念構成図である。
実施形態の貫通孔を塞ぐ複数のコンクリートブロックが配置された開口可能部の構成を説明する平面図である。
図2における3-3線方向の断面図である。
図2における4-4線方向の断面図である。
図2における5-5線方向の断面図である。
実施形態において貫通孔を塞ぐ処理手順を説明する流れ図である。
実施形態においてコンクリートを打設する直前の開口可能部の要部の状態を説明する平面図である。
実施形態において第1打設段階でコンクリートを打設した後に第2打設段階でコンクリートを打設する前の開口可能部の要部の状態を説明する平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図1~図8を用いて、床スラブの形成方法を具体化した一実施形態を説明する。本実施形態では、複数階を有する建築物において、床スラブに貫通孔を設けた後、この貫通孔を塞いだ開口可能部を有する床スラブの形成方法について説明する。この開口可能部は、上下に隣接した階(フロア)を接続する内階段を後から設けるために設けられる。
【0010】
図1は、建築物としての建物内において、連続した上下階を示した模式図である。図1に示すように、上階の床スラブ11には、直方体形状の領域である開口可能部20が設けられる。この開口可能部20は、後述する複数のコンクリートブロックを用いて貫通孔11hを塞いで構成される。
この開口可能部20は、床スラブ11と直下階の床スラブ17とを接続する内階段18を形成する場合に開口され、かつ内階段18を形成しない場合には塞がれる部分である。
(【0011】以降は省略されています)

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