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公開番号2025085114
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-05
出願番号2023198765
出願日2023-11-24
発明の名称コンクリート構造体の施工方法
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類E01D 19/12 20060101AFI20250529BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】既設の第1コンクリート構造体と新設の第2コンクリート構造体との接合に必要な鉄筋の本数や径の増大を抑制可能なコンクリート構造体の施工方法を提供する。
【解決手段】コンクリート構造体の施工方法は、既設の第1コンクリート構造体の一例である既設床版22と、新設の第2コンクリート構造体の一例である拡幅床版33と、を接合する。コンクリート構造体の施工方法は、既設床版22が備える第1端面22S2に凹形状の第1せん断キー24を形成する工程と、第1端面22S2から第1主筋23を突出させる工程と、第1端面22S2に拡幅床版33を接合する工程と、を含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
既設の第1コンクリート構造体と、新設の第2コンクリート構造体と、を接合するコンクリート構造体の施工方法であって、
前記第1コンクリート構造体が備える第1端面に凹形状の第1せん断キーを形成するせん断キー形成工程と、
前記第1端面から第1継手鉄筋を突出させる継手鉄筋形成工程と、
前記第1端面に前記第2コンクリート構造体を接合する接合工程と、を含む
コンクリート構造体の施工方法。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記第2コンクリート構造体は、第2継手鉄筋が突出した第2端面を備え、
前記接合工程では、前記第1端面と、前記第2端面と、を間詰材を介して接合する
請求項1に記載のコンクリート構造体の施工方法。
【請求項3】
前記第2端面には、凹形状の第2せん断キーが形成されている
請求項2に記載のコンクリート構造体の施工方法。
【請求項4】
前記第1継手鉄筋は、前記第1コンクリート構造体の内部に配置された主筋であり、
前記継手鉄筋形成工程では、前記第1端面から前記主筋が突出するように前記第1コンクリート構造体を切削する
請求項1ないし3のうち何れか一項に記載のコンクリート構造体の施工方法。
【請求項5】
前記第1継手鉄筋は、前記第1端面に打ち込まれたアンカー鉄筋であり、
前記継手鉄筋形成工程では、前記第1端面から前記アンカー鉄筋が突出するように前記第1端面に対して前記アンカー鉄筋を施工する
請求項1ないし3のうち何れか一項に記載のコンクリート構造体の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、既設の第1コンクリート構造体に新設の第2コンクリート構造体を接合することによって形成されるコンクリート構造体の施工方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
既設の第1コンクリート構造体に新設の第2コンクリート構造体を接合するコンクリート構造体の施工方法の一例として、道路橋の拡幅工事が挙げられる。例えば、道路橋の拡幅工事では、既設の床版において、鉄筋が突き出るように構成された端面に対して新設の床版を接合する。これにより、既設の床版の端面から突き出る鉄筋を介して、既設の床版と新設の床版との接合部分において生じる引張力やせん断力を既設の床版に伝達する。
【0003】
既設の床版の端面から鉄筋を突出させる方法の一例は、ウォータージェットによって、既設の床版の内部に配置された鉄筋を斫り出す(例えば、特許文献1を参照)。また、既設の床版の内部に配置された鉄筋を使用できない場合などには、既設の床版の端面に対して新たにアンカー鉄筋を打ち込む方法が採用される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-061071号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
既設の床版と新設の床版との接合部分において、せん断力が大きくなる箇所では、既設の床版に対してせん断力を伝達するために必要とされる鉄筋の本数や径が増大する。この場合、既設の床版と新設の床版との接合部分において、せん断力が大きくなる箇所では、ウォータージェットによる鉄筋の斫り出し作業や、アンカー鉄筋の打ち込み作業が煩雑になり易い。
【0006】
例えば、ウォータージェットによる鉄筋の斫り出しを行う場合には、斫り出しの作業量(切削深さ)の増加が生じる。例えば、既設の床版の端面にアンカー鉄筋を打ち込む場合では、既設の床版内に配置された鉄筋をかわすようにアンカー削孔する必要がある。仮に、アンカー削孔時に既設の床版内に配置された鉄筋と干渉した場合は再削孔を行う必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するコンクリート構造体の施工方法は、既設の第1コンクリート構造体と、新設の第2コンクリート構造体と、を接合するコンクリート構造体の施工方法であって、前記第1コンクリート構造体が備える第1端面に凹形状の第1せん断キーを形成するせん断キー形成工程と、前記第1端面から第1継手鉄筋を突出させる継手鉄筋形成工程と、前記第1端面に前記第2コンクリート構造体を接合する接合工程と、を含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、既設の第1コンクリート構造体と新設の第2コンクリート構造体との接合に必要な鉄筋の本数や径の増大を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、道路橋の断面構造を示す模式図である。
図2は、拡幅工事の第1施工方法の手順を示す説明図である。
図3は、第1施工方法の切断工程が行われた既設床版の模式図である。
図4は、第1施工方法の斫り出し工程が行われた既設床版の模式図である。
図5は、第1施工方法のせん断キー形成工程が行われた既設床版の模式図である。
図6は、第1施工方法の接合工程が行われた既設床版と拡幅床版との接合部分を示す模式図である。
図7は、拡幅工事の第2施工方法の手順を示す説明図である。
図8は、第2施工方法の切断工程が行われた既設床版の模式図である。
図9は、第2施工方法のせん断キー形成工程が行われた既設床版の模式図である。
図10は、第2施工方法のアンカー鉄筋施工工程が行われた既設床版の模式図である。
図11は、第2施工方法の接合工程が行われた既設床版と拡幅床版との接合部分を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1~図11を参照して、コンクリート構造体の施工方法の一実施形態を説明する。本実施形態では、コンクリート構造体の施工方法を道路橋の拡幅工事に適用した場合について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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