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公開番号2025103657
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221196
出願日2023-12-27
発明の名称路面切削機
出願人株式会社NIPPO
代理人個人
主分類E01C 23/12 20060101AFI20250702BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】基層の上に表層が重ねられたアスファルト舗装の路面を路面切削装置で切削する路面切削機であって、表層を基層よりも切削幅方向にずらして切削したうえで、切削時間を短縮することができる路面切削機を提供すること。
【解決手段】、路面切削機は、路面切削装置20を備え、この路面切削装置20により基層62の上に表層61が重ねられたアスファルト舗装60の路面を切削するものである。路面切削装置20は、切削時に路面と平行に回転軸24が配置される円柱形状のドラム21と、ドラム21の外周面に突出して設けられ路面を切削する切削ビット22とを備えている。切削ビット22は、基層62及び表層61を切削する基層用の切削ビット32と、基層用の切削ビット32の切削幅方向外側に表層61のみを切削する表層用の切削ビット42とを備えている。
【選択図】図3


特許請求の範囲【請求項1】
基層の上に表層が重ねられたアスファルト舗装の路面を路面切削装置で切削する路面切削機であって、
前記路面切削装置は、切削時に前記路面と平行に回転軸が配置される円柱形状のドラムと、前記ドラムの外周面に突出して設けられ前記路面を切削する切削ビットとを備え、
前記切削ビットは、前記基層及び前記表層を切削する基層用の切削ビットと、前記基層用の切削ビットの切削幅方向外側に前記表層のみを切削する表層用の切削ビットとを備えていることを特徴とする路面切削機。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
請求項1記載の路面切削機であって、
前記ドラムは、前記基層用の切削ビットを有する大きな直径の大径ドラムと、前記大径ドラムに隣接して同軸に設けられ前記表層を切削する前記表層用の切削ビットを有する前記大径ドラムよりも小径の小径ドラムとからなることを特徴とする路面切削機。
【請求項3】
請求項1記載の路面切削機であって、
前記基層用の切削ビット及び前記表層用の切削ビットは、同一の前記ドラムの外周面に設けられており、
前記基層用の切削ビットの前記ドラムからの突出長さは、前記表層用の切削ビットの前記ドラムからの突出長さよりも大きく設定されていることを特徴とする路面切削機。
【請求項4】
請求項1記載の路面切削機であって、
前記ドラムは、前記基層用の切削ビットを有する大きな直径のメインドラムと、前記メインドラムとは異なる軸で別体に前記メインドラムの切削幅方向外方に設けられ前記表層用の切削ビットを有するサブドラムとからなることを特徴とする路面切削機。
【請求項5】
請求項1又は請求項2記載の路面切削機であって、
前記ドラムは、前記基層用の切削ビットを有する切削幅方向が固定された固定ドラムと、前記固定ドラムとは異なる軸で別体に前記固定ドラムの切削幅方向外方まで軸方向移動可能に設けられ前記表層用の切削ビットを有する移動ドラムとからなり、
前記移動ドラムをドラム幅方向に移動させる移動機構を備えていることを特徴とする路面切削機。
【請求項6】
請求項1記載の路面切削機であって、
切削時における、前記基層用の切削ビットの下端の高さと前記表層用の切削ビットの下端の高さの差は4cm以上、6cm以下であり、
前記基層用の切削ビットの切削幅方向外側における前記表層用の切削ビットの切削幅は10cm以上、20cm以下であることを特徴とする路面切削機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、アスファルト舗装の路面の補修工事等において表面を切削して切削材を排出する路面切削機に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来から道路等の舗装路面では、砕石や砂等からなる骨材にアスファルトを混合した合材(アスファルト混合物)が敷き均され、転圧されている。詳細には、図1(A)に示されるように、アスファルト舗装60は、路面側から、表層61、基層62、上層路盤63、下層路盤64からなり、路床65上に構築されている。表層61は、最上部にあり、タイヤなどから受ける荷重を分散し、交通の快適性等の路面としての機能を有する。基層62は路盤(上層路盤63)の上にあり、路盤の不陸を正しく整えて表層61に加わる荷重を均一に路盤に伝える機能を有する。路盤(上層路盤63、下層路盤64)は、路床65の上にあり、表層61及び基層62に均一な支持し、上から伝わる交通による荷重を分散して路床65に伝える機能を有する。
【0003】
道路や橋梁の舗装路面等のアスファルト舗装は、長く使用されるうちに車両の走行によってひび割れやわだち等の劣化が生じるため、修繕工事が必要となる。
【0004】
このアスファルト舗装の修繕は、図1(B)に示されるように、一般的にロードカッターと呼ばれる専用の路面切削機(路面切削車両)により、古いアスファルト舗装の表層61及び基層62を切削除去した後に、図1(C)に示されるように、切削除去した面の上に新しいアスファルト舗装(表層61a、基層62b)を施す方法が取られる。このようなアスファルト舗装の修繕工事に用いられる路面切削機として、特許文献1の路面切削機が知られている。
【0005】
特許文献1のアスファルト舗装を切削する路面切削機は、自走車両と、その左右方向に回転軸が延びる状態で底部に配置された切削ドラムと、自走車両に対して切削ドラムを上下方向に移動させるアクチュエータと、切削ドラムによって切削される前のアスファルト舗装の厚さを計測する電磁波レーダと、マイクロコンピュータを内蔵したコントローラとを備えている。そして、コントローラが、自走車両の走行に伴って、電磁波レーダによって測定されたアスファルト舗装の厚さに応じてアクチュエータを制御しつつ、切削ドラムを回転駆動させてアスファルト舗装を切削して除去する。
【0006】
図7(B)、図7(C)に示されるように、アスファルト舗装の修繕工事では、古いアスファルト舗装と新しいアスファルト舗装のジョイント部分から水等が浸入しないようにする必要があるため、表層61を基層62よりも約15cm程度余分にずらして切削し、段形状を形成する(段切りともいう)。そして、この段形状部分を含めた切削部分に新しい基層62aを段形状部分と一致するように舗装し直し、さらに、この基層62a、62の上に新しい表層61aを古い路面(古い表層61)と一致するように舗装し直す。
【0007】
ところで、アスファルト舗装の修繕工事中はその道路の車線が使用できなくなるため、道路交通への影響が極力少なくなるように、交通量の少ない夜間での修繕工事や、短い時間(工期)で修繕工事が完了する対策等をとることが求められる。
【0008】
しかし、特許文献1の路面切削機は、古い表層及び基層を切削する切削ドラムが円筒形状であるため、表層を基層よりも約15cm程度余分にずらして切削するためには、一度走行して表層及び基層を切削した後に、切削ドラムの高さを5cm上げ、且つ切削幅方向の位置を15cm程度ずらしてほぼ同じ場所の舗装端部を再び走行して表層のみを切削する必要がある。このため、同じ舗装端部を切削だけで2回走行するので修繕工事の時間が長くなってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2022-114235号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、以上の点に鑑み、基層の上に表層が重ねられたアスファルト舗装の路面を路面切削装置で切削する路面切削機であって、表層を基層よりも切削幅方向にずらして切削したうえで、切削時間を短縮することができる路面切削機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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