TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025104814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222929
出願日2023-12-28
発明の名称グルービング用レーキ
出願人株式会社NIPPO
代理人個人
主分類E01C 23/082 20060101AFI20250703BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】作業者の技量によらず、容易に左右均等に力を掛けることができ、敷き均された硬化前のコンクリートに形成する複数の溝全体の溝の通りを直線にし、且つ深さが均一で良好な状態にできるグルービング用レーキを提供する。
【解決手段】グルービング用レーキ10は、敷き均された硬化前のコンクリート70に溝72を形成するものである。グルービング用レーキ10は、作業者が手で把持可能な取っ手部20と、取っ手部20の下端部に設けられ取っ手部20の横方向に長く形成された爪支持部材30と、爪支持部材30に櫛形に並べて設けられコンクリート70に溝72を形成する爪34と、取っ手部20に設けられ取っ手部20を溝72の形成方向に揺動可能に支持するとともにコンクリート70の上方で溝72の形成方向に沿って配置されたレール75に案内されるガイドスライダー40とを備える。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
敷き均された硬化前のコンクリートに溝を形成するグルービング用レーキであって、
作業者が手で把持可能な取っ手部と、前記取っ手部の端部に設けられ前記取っ手部の横方向に長く形成された爪支持部材と、前記爪支持部材に櫛形に並べて設けられ前記コンクリートに溝を形成する爪と、前記取っ手部に設けられ前記取っ手部を前記溝の形成方向に揺動可能に支持するとともに前記コンクリートの上方で前記溝の形成方向に沿って配置されたレールに案内されるガイドスライダーとを備えていることを特徴とするグルービング用レーキ。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
請求項1記載のグルービング用レーキであって、
前記ガイドスライダーは、前記取っ手部の揺動方向に長く形成され前記取っ手部を揺動可能に支持するガイド本体部と、前記ガイド本体部の先端側及び後端側にそれぞれ設けられ前記レールの上面に転がり接触する上面キャスターと、前記ガイド本体部の先端側及び後端側にそれぞれ設けられ前記レールの一方の側面に転がり接触する第1側面キャスターと、前記ガイド本体部の先端側及び後端側にそれぞれ設けられ前記レールの他方の側面に転がり接触する第2側面キャスターとを備えていることを特徴とするグルービング用レーキ。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載のグルービング用レーキであって、
前記取っ手部は、前記爪支持部材にT字状に設けられ前記取っ手部の縦方向に長く形成された爪側縦棒と、前記爪側縦棒の途中に交差して設けられ前記ガイドスライダーに支持される下部横棒と、前記下部横棒と平行に配置されるとともに前記爪側縦棒の上部に交差して設けられ作業者が把持可能な上部横棒と、前記ガイドスライダーを基準にして前記爪側縦棒の反対側に前記爪側縦棒と平行に配置されるともに前記下部横棒及び前記上部横棒に交差して設けられ上方に長く形成された作業者側縦棒とを備えていることを特徴とするグルービング用レーキ。
【請求項4】
請求項1又は請求項2記載のグルービング用レーキであって、
前記爪は、ピアノ線又は硬鋼線であることを特徴とするグルービング用レーキ。
【請求項5】
請求項1又は請求項2記載のグルービング用レーキであって、
前記爪は、先端部が前記溝の形成方向の一方側に湾曲していることを特徴とするグルービング用レーキ。
【請求項6】
請求項1又は請求項2記載のグルービング用レーキであって、
前記爪支持部材は、前記取っ手部に着脱可能に設けられていることを特徴とするグルービング用レーキ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、敷き均された硬化前のコンクリートに溝を形成するグルービング用レーキに関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、高速道路などに舗設されたコンクリート舗装が経年摩耗により徐々に滑り易い路面となるため、このようなコンクリート舗装にタイングルービング工法と呼ばれる施工時に予めピアノ鋼線(スチールタイン)で溝を設ける工法がある。このような、コンクリートに溝を設ける技術として特許文献1の技術が知られている。
【0003】
特許文献1の技術は、コンクリート打設時の土間スラブ等の表層転圧時において、表層に浮遊した粗骨材を沈めたモルタル表層を実現するコンクリート転圧ローラーレーキであり、一本の軸に円盤を複数枚、隙間を設け取付けて円筒状を形成し、円筒状の回転を可能とする軸受けと、軸受け上部に柄を備えたものである。
【0004】
作業者は柄を持ち、溝の形成方向へ故意に圧力をかけることなく、ゆっくりと数回押し引きすることで、複数枚の円盤の外端部が浮遊粗骨材を沈め、表層は均一なモルタル層となり、円板の外端部が、回転の転動こね回しが生じ、粗骨材の均質な締め固めを行う。
【0005】
ここで、敷き均されたコンクリート等に筋状に形成される溝は、一直線に通り、深さも均一であることが求められる。
【0006】
しかし、特許文献1のコンクリート転圧ローラーレーキでは、作業者が一本の柄を持ち、溝を施工する脇に配置した作業板等の上に立って、溝の正面ではなく溝の側方からコンクリート転圧ローラーレーキを操作する。このため、前後左右方向で均等に力を掛け難いので、施工中に柄が左右傾いて溝の深さが左右で異なったり、1条の溝のなかでも深さが異なったり、溝の形成方向おいても直線にならずに曲がったりし、作業者の技量によって溝の状態が左右される。
【0007】
また、施工時に円盤を数回押し引きするので、円盤が一度通って形成された溝に、2回目以降に円盤を通過させるときに正確に同じ位置を通過させることが難しく、部分的に溝が削られて1条の溝のなかで溝幅が異なるおそれが生じる。さらに、溝の深さ不足により修正が必要となった場合に、作業者が一本の柄を持って見た目の感覚で複数枚の円盤を複数の溝に合わせなければならず、修正が困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
実用新案登録第3217616号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、以上の点に鑑み、作業者の技量によらず、容易に左右均等に力を掛けることができ、敷き均された硬化前のコンクリートに形成する複数の溝全体の溝の通りを直線にし、且つ深さが均一で良好な状態にできるグルービング用レーキを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施例によれば、敷き均された硬化前のコンクリートに溝を形成するグルービング用レーキであって、
作業者が手で把持可能な取っ手部と、前記取っ手部の端部に設けられ前記取っ手部の横方向に長く形成された爪支持部材と、前記爪支持部材に櫛形に並べて設けられ前記コンクリートに溝を形成する爪と、前記取っ手部に設けられ前記取っ手部を前記溝の形成方向に揺動可能に支持するとともに前記コンクリートの上方で前記溝の形成方向に沿って配置されたレールに案内されるガイドスライダーとを備えていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社NIPPO
路面切削機
3日前
住友建機株式会社
道路機械
9日前
住友建機株式会社
道路機械
4日前
株式会社NIPPO
グルービング用レーキ
2日前
日進ゴム株式会社
ボラードの製造方法
18日前
コスモシステム株式会社
防護柵用支柱および防護柵
17日前
住友建機株式会社
道路機械及び管理システム
3日前
有限会社山桂ハウジング
転圧ローラ
16日前
テクノス株式会社
床版支持構造
24日前
個人
改良型点字ブロック或いは点字タイル或いは点字シート
8日前
東京製綱株式会社
反射型遮音壁
4日前
株式会社マキタ
背負式ブロワ
2日前
保線機器整備株式会社
砕石交換作業車および道床交換装置
5日前
株式会社プロテックエンジニアリング
防護柵
5日前
セイコーエプソン株式会社
投射システム
2日前
清水建設株式会社
プレキャスト床版の接合構造
3日前
オリエンタル白石株式会社
ズレ止め溶殖の後施工方法
5日前
住友建機株式会社
道路機械、道路機械の管理システム
9日前
鹿島建設株式会社
接合構造および接合方法
23日前
モリスアンドコー,カンパニー,リミテッド
境界石用止水板
18日前
株式会社NIPPO
養生材搬送装置
9日前
住友建機株式会社
道路機械及び道路機械のホッパ制御システム
11日前
株式会社八木熊
フェンス付きバリケード
10日前
オリエンタル白石株式会社
床版接続用吊り治具及び床版架設方法
9日前
ランデス株式会社
路面補修版と、これを用いた路面補修方法
2日前
高田機工株式会社
手延機及び手延機を用いた送出し工法
10日前
三井住友建設株式会社
コンクリート施工方法
16日前
ニッタ株式会社
橋梁用伸縮装置及びフェースプレート
10日前
名古屋電機工業株式会社
制御システム
23日前
青野スポーツ施設株式会社
グラウンドの土壌質改良工法
2日前
青野スポーツ施設株式会社
グラウンドのリフォーム工法
17日前
三井住友建設株式会社
逆台形箱桁橋及び逆台形箱桁橋の架設方法
17日前
ヤマダインフラテクノス株式会社
橋梁保全用足場装置および鋼橋の保全工法
11日前
株式会社キャットアイ
点滅式工事表示灯
3日前
株式会社NIPPO
充填材供給装置、及び舗装体の加工方法
23日前
株式会社大林組
プレキャストPC床版と桁との接合構造
16日前
続きを見る