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公開番号2025101298
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218051
出願日2023-12-25
発明の名称砕石交換作業車および道床交換装置
出願人保線機器整備株式会社
代理人個人
主分類E01B 27/10 20060101AFI20250630BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】旧砕石の回収および新砕石の散布を効率良く行う。
【解決手段】鉄道のレール上を走行する交換作業車本体11と、交換作業車本体11に搭載され、バケット12bにより道床を掘削して旧砕石の掬い上げを行うバックホウ12と、交換作業車本体11の左右両側に着脱可能に設けられ、マクラギ下の旧砕石を掻き出すアンダーカッター13aを有するアンダーカッター機構部13と、交換作業車本体11の中央に設けられ、アンダーカッター機構部13によって掻き出され、バックホウ12のバケット12bによって掬い上げられた旧砕石を旧砕石回収車の方へ移動する旧砕石用コンベア機構部14と、交換作業車本体11の左右両側の内、アンダーカッター機構部13とは反対側となる他方側に着脱可能に設けられ、未使用の新砕石を受け取り、新砕石の新砕石散布部15bまで新砕石を運ぶ新砕石用コンベア機構部15とを備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
鉄道のレール上を走行する交換作業車本体と、
前記交換作業車本体に搭載され、バケットにより道床を掘削して溝部を形成すると共に、堀削した使用後の旧砕石を掬い上げるバックホウと、
前記交換作業車本体の左右両側に着脱可能に設けられ、複数の掘削爪によって施工基面やマクラギ下の旧砕石を掻き出すアンダーカッターを有するアンダーカッター機構部と、
前記交換作業車本体の中央に設けられ、前記アンダーカッター機構部によって掻き出され、前記バックホウのバケットによって掬い上げられた旧砕石を運ぶ旧砕石用コンベア機構部と、
前記交換作業車本体の左右両側の内、前記アンダーカッター機構部とは反対側となる他方側に着脱可能に設けられ、未使用の新砕石を運ぶ新砕石用コンベア機構部とを備えることを特徴とする砕石交換作業車。
続きを表示(約 520 文字)【請求項2】
請求項1記載の砕石交換作業車において、
前記バックホウは、
バケットを操作するバックホウ本体下部の左右両側にクローラが設けられ、
前記旧砕石用コンベア機構部は、前記交換作業車本体の中央であって前記バックホウ本体の下方であって左右両側のクローラの間を通るように設けられていることを特徴とする砕石交換作業車。
【請求項3】
請求項1または請求項2記載の砕石交換作業車と、
前記砕石交換作業車に連結され、前記砕石交換作業車に供給する新砕石を積載する新砕石積載部と、その新砕石積載部に積載した新砕石を前記砕石交換作業車の新砕石用コンベア機構部に移動させる新砕石用コンベア機構部と、前記砕石交換作業車の旧砕石用コンベア機構部から送られてきた旧砕石を旧砕石回収車の方へ運ぶ旧砕石用コンベア機構部とを備えた新砕石積載車と、
前記新砕石積載車に連結され、旧砕石を収容する旧砕石収容部を備えると共に、前記砕石交換作業車の旧砕石用コンベア機構部から送られてきた旧砕石を前記旧砕石収容部に排出する旧砕石用コンベア機構部を備えた前記旧砕石回収車とを有することを特徴とする道床交換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉄道の道床の砕石を交換する砕石交換作業車および道床交換装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
道床交換作業は道床交換装置による旧砕石の掘削及び運搬作業用の編成と、新砕石を運搬及び散布作業用の編成が必要で、複線(上り下りの2線)現場の場合には、例えば上りの線路において旧砕石の掘削及び運搬作業を行う編成を走行させる一方、下りの線路において新砕石を運搬・散布する編成を走行させて、隣接線路を使用して作業を行うことが可能である。
【0003】
しかしながら、単線現場の場合には、旧砕石の掘削編成の反対方向から又は旧砕石の掘削作業終了後に編成が立ち退いてから等、両編成の作業工程管理が複雑であった。
【0004】
また、複線現場であってもその他の夜間線路使用状況、つまり他の線路において作業車両が通過したりあるいは作業等がある場合もあって単線作業で行う必要があり、これらの作業工程管理や車両の編成数などを考慮すると、1編成で両作業を行うようにした鉄道用道床バラスト交換システムおよびバラスト交換方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、道床を掘削して溝部を形成するバックホウが積載可能であると共に、複数の掘削爪によって砕石を掻き出すアンダーカッターを車両の両側に備えた道床交換装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第3794878号公報
特許第6722950号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、上述の特許文献1に記載の道床交換機の道床掘削装置では、車両編成の1台1台の車両が非常に大型で、その結果、編成長も長くなり、格納場所、車両コスト、メンテナンスコストが多大で、新幹線等の道床交換作業には適しているものの在来線や短い距離での作業には適用が困難であるという問題があった。
【0008】
特に、上述の特許文献1に記載の道床交換装置では、バラスト作業車は、バラスト回収手段としてのバラスト掻き取り装置と、搬出手段としての第1および第2の搬出コンベア等を装備し、このバラスト作業車は、上記従来のバラスト掻き取り装置と同様の構成を有すると記載されそれ以上の詳細な説明を省略するため、効率良く旧砕石(バラスト)の回収および新砕石の散布を行うことができるか不明であった。
【0009】
また、上述の特許文献2に記載の道床交換機は、車両の両側にアンダーカッターを備えていると共に、道床交換機に旧砕石や新砕石を搬送するコンベア機構部の設置スペースを確保すると、砕石の掻き出し効率は良いものの道床交換機全体が大型化し、都心等の住宅密集地のレールや短い距離での作業には適用が困難であるという問題があった。
【0010】
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、旧砕石(バラスト)の回収および新砕石の散布を効率良く行うことができる砕石交換作業車および道床交換装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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