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公開番号2025099896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216878
出願日2023-12-22
発明の名称床版接続用吊り治具及び床版架設方法
出願人オリエンタル白石株式会社
代理人個人,個人
主分類E01D 21/00 20060101AFI20250626BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】床版上面にインサートや吊り孔がなく、且つ、目地幅が小さい場合であっても床版を所定の位置に短時間で設置することができる床版接続用吊り治具及び床版架設方法を提供する。
【解決手段】プレキャスト床版C1を吊り上げて橋桁(鋼桁G1)の所定の位置に架設して接合するための床版接続用吊り治具1において、水平方向の一方が開放されてプレキャスト床版C1を載置するコの字状の複数のコの字部材2と、コの字部材2を繋いで支持する1又は複数の吊り梁3と、を備え、吊り梁3に、揚重機で吊上げ可能な吊り孔34が形成された吊上げプレート32を取り付ける。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
プレキャスト床版を吊り上げて橋桁の所定の位置に架設して接合するための床版接続用吊り治具であって、
水平方向の一方が開放されて前記プレキャスト床版を載置するコの字状の複数のコの字部材と、前記コの字部材を繋いで支持する1又は複数の吊り梁と、を備え、
前記吊り梁には、揚重機で吊上げ可能な吊り孔が形成された吊上げプレートが取り付けられていること
を特徴とする床版接続用吊り治具。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記コの字部材の底面及び側面には、前記プレキャスト床版との接触時にコンクリート部分が欠けないように緩衝する緩衝材が貼着されていること
を特徴とする請求項1に記載の床版接続用吊り治具。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の床版接続用吊り治具を用いてプレキャスト床版を吊り上げて橋桁の所定の位置に架設する床版架設方法であって、
前記複数のコの字部材上にプレキャスト床版を載置した状態で前記吊上げプレートを介して揚重機で吊り上げて前記橋桁の所定の位置に架設すること
を特徴とする床版架設方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、橋梁の床版取替工事等の床版架設時に用いる床版接続用吊り治具及びそれを用いた床版架設方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
プレキャスト床版の架設作業では、一般に、床版天端にアンカーやインサートを予め設けて置き、それらを用いて吊り上げているが、近年、橋梁の床版取替工事では、取り替える床版の耐久性を向上するために、床版上面に開口するスタッド孔や吊り孔などのプレキャスト床版に切欠きを設けない構造やプレキャスト床版同士の目地幅をできる限り小さくして現場打ちの作業を極力少なくする提案がなされている。
【0003】
しかし、プレキャスト床版の上面に吊り孔が無く、目地幅が小さい場合、床版を所定の位置に設置するには、ナイロンスリングで吊り上げて、チェーンブロックやレバーブロック(登録商標)などの手動の揚重装置で引き寄せて床版を水平移動して目地幅を狭める必要があり、床版の架設作業に時間がかかるという問題があった。また、引き寄せ時の仮沓の剪断変形や、架設後の再調整ができないなどといった問題があった。
【0004】
また、特許文献1には、揚重装置にて吊下したプレキャスト床版をコ型治具の片側の開放端面より該コ型治具の内側面に移送せしめて載置し、その後、上部吊部材をプレキャスト床版より取外して90度回転し、前記上部吊部材の長手方向を前記コ型治具の長手方向の上面に配置して前記上部吊部材に吊下した前記吊持具をコ型治具の上面に設けた止着部に止着し、更に、揚重装置によって該コ型治具に載置されているプレキャスト床版を橋台間に張架されているPC鋼材の所定位置にセットして前記PC鋼材に吊下せしめるようにしたプレキャスト床版施工法及びコ型治具が開示されている(特許文献1の特許請求の範囲の請求項1,3、明細書の段落[0009]~[0018]、図面の図1~図7等参照)。
【0005】
しかし、特許文献1に記載のプレキャスト床版施工法及びコ型治具は、特許文献1の明細書の段落[0003]に記載されているように、「橋台前面にプレキャスト床版を仮置きし、そして、横移動させるための大規模な支保工の設置が必要であり、更に、該プレキャスト床版をPC鋼材の下面まで横移動させ、そして、高さ調整するための設備も必要となってコストアップの要因となる」という問題を解決することを目的とするものであった。また、特許文献1の図5に示すように、コ型治具9のプレキャスト床版3への設置は、プレキャスト床版3をコ型治具9のコの字の開放端からコ型治具9の長手方向とプレキャスト床版3の長手方向(橋軸直角方向)を一致させて差し込んで設置するものであり、コ型治具9は、下横部材9cが橋桁と直交するため、プレキャスト床版3を載置した状態でコ型治具9を橋軸方向へ微調整しつつ橋桁上にプレキャスト床版3を設置することができず、床版を水平移動して床版間の目地幅を調整する床版接続用吊り治具には用いることができないという問題がった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平6-287916号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
そこで、本発明は、前述した問題に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、床版上面にインサートや吊り孔がなく、且つ、目地幅が小さい場合であっても床版を所定の位置に短時間で設置することができる床版接続用吊り治具及び床版架設方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1に係る床版接続用吊り治具は、プレキャスト床版を吊り上げて橋桁の所定の位置に架設して接合するための床版接続用吊り治具であって、水平方向の一方が開放されて前記プレキャスト床版を載置するコの字状の複数のコの字部材と、前記コの字部材を繋いで支持する1又は複数の吊り梁と、を備え、前記吊り梁には、揚重機で吊上げ可能な吊り金具が取り付けられていることを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る床版接続用吊り治具は、請求項1に記載の床版接続用吊り治具において、前記コの字部材の底面及び側面には、前記プレキャスト床版との接触時にコンクリート部分が欠けないように緩衝する緩衝材が貼着されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3に係る床版架設方法は、請求項1又は2に記載の床版接続用吊り治具を用いてプレキャスト床版を吊り上げて橋桁の所定の位置に架設する床版架設方法であって、前記複数のコの字部材上にプレキャスト床版を載置した状態で前記吊上げプレートを介して揚重機で吊り上げて前記橋桁の所定の位置に架設することを特徴とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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