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公開番号2025075590
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023186878
出願日2023-10-31
発明の名称ポンプ装置及び、圧送システム
出願人株式会社大林組
代理人弁理士法人プロスペック特許事務所,個人
主分類F04B 15/02 20060101AFI20250508BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】繊維補強セメント系組成物を効率的に圧送する。
【解決手段】UFCが投入されるホッパ58と、ホッパ58に接続された一対の吸入管56A,56Bと、吸入管56A,56Bに接続された一対の吸入用孔54B,54C及び、一対の吸入用孔54B,54Cの間に設けられた吐出用孔54Aを有する固定板54と、吐出用孔54Aに接続された吐出管57と、一対の吸入吐出用孔53A,53Bを有するとともに、固定板54に摺接する摺動板53と、吸入吐出用孔53A,53Bに接続された一対のプランジャポンプ50A,50Bとを備えるポンプ装置50であって、吐出用孔54Aの摺動板53側の開口周縁に、摺動板53と固定板54との間に隙間を形成するためのスペーサリング61が設けられている。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
繊維補強セメント系組成物が投入されるホッパと、該ホッパに接続された一対の吸入管と、該吸入管に接続された一対の吸入用孔及び、該一対の吸入用孔の間に設けられた吐出用孔を有する固定板と、前記吐出用孔に接続された吐出管と、一対の吸入吐出用孔を有するとともに、前記固定板に摺接する摺動板と、前記吸入吐出用孔に接続された一対のプランジャポンプとを備え、前記ホッパから前記吸入管、前記吸入用孔及び、前記吸入吐出用孔を介して前記プランジャポンプに吸入した前記繊維補強セメント系組成物を、前記プランジャポンプから前記吸入吐出用孔及び、前記吐出用孔を介して前記吐出管に吐出するポンプ装置であって、
前記吐出用孔の前記摺動板側の開口周縁に、前記摺動板と前記固定板との間に隙間を形成するためのスペーサリングが設けられている
ことを特徴とするポンプ装置。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
請求項1に記載のポンプ装置であって、
前記吐出用孔の前記開口周縁に、前記スペーサリングを設置するための円環状の段差部が設けられており、
前記スペーサリングと前記段差部との間に、前記スペーサリングと前記段差部との間の隙間を封止するためのOリングが設けられている
ことを特徴とするポンプ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のポンプ装置を備える圧送システムであって、
前記繊維補強セメント系組成物の材料を混錬して前記繊維補強セメント系組成物を製造するための製造用ホッパを具備するミキサ装置と、
前記吐出管に接続されており、前記繊維補強セメント系組成物を所定の施工箇所まで供給するための圧送管と、を備えており、
前記ミキサ装置の下流側に前記ポンプ装置を配置し、前記ミキサ装置により製造された前記繊維補強セメント系組成物を前記製造用ホッパから前記ポンプ装置の前記ホッパに投入するとともに、該ホッパに投入された前記繊維補強セメント系組成物を前記ポンプ装置によって前記圧送管に吐出するように構成されている
ことを特徴とする圧送システム。
【請求項4】
請求項3に記載の圧送システムであって、
前記ミキサ装置は、トラックの荷台に搭載可能な大きさで形成されている
ことを特徴とする圧送システム。
【請求項5】
請求項3に記載の圧送システムであって、
前記ミキサ装置により製造された前記繊維補強セメント系組成物を一時的に貯留するための仮受け用ホッパを具備するホッパ装置をさらに備えており、
前記ホッパ装置を前記ミキサ装置と前記ポンプ装置との間に配置し、前記ミキサ装置により製造された前記繊維補強セメント系組成物を前記仮受け用ホッパに投入して一時的に貯留するとともに、前記仮受け用ホッパ内の前記繊維補強セメント系組成物を前記ポンプ装置の前記ホッパに逐次投入するように構成されている
ことを特徴とする圧送システム。
【請求項6】
請求項5に記載の圧送システムであって、
前記仮受け用ホッパは、前記製造用ホッパの容量以上の容量で形成されており、前記ミキサ装置によって製造された1バッチ分の前記繊維補強セメント系組成物の全量を受け入れ可能に構成されている
ことを特徴とする圧送システム。
【請求項7】
請求項5に記載の圧送システムであって、
前記仮受け用ホッパは、前記ポンプ装置の前記ホッパよりも大きな容量で形成されており、前記ホッパ内の全ての前記繊維補強セメント系組成物が前記ポンプ装置によって圧送されるよりも前に、次の前記繊維補強セメント系組成物を前記ホッパ内に投入できるように構成されている
ことを特徴とする圧送システム。
【請求項8】
請求項5に記載の圧送システムであって、
前記ホッパ装置は、前記仮受け用ホッパを昇降可能な昇降装置を備えており、
前記昇降装置は、前記製造用ホッパから前記仮受け用ホッパに前記繊維補強セメント系組成物を受け入れる際は、前記仮受け用ホッパを上昇させ、前記仮受け用ホッパから前記ホッパに前記繊維補強セメント系組成物を投入する際は、前記仮受け用ホッパを降下させるように構成されている
ことを特徴とする圧送システム。
【請求項9】
請求項5に記載の圧送システムであって、
前記ホッパ装置は、前記仮受け用ホッパを傾動可能な傾動装置を備えており、
前記傾動装置は、前記仮受け用ホッパから前記ホッパに前記繊維補強セメント系組成物を投入する際に、前記仮受け用ホッパの排出口が投入口側よりも下方となるように、前記仮受け用ホッパを傾けるように構成されている
ことを特徴とする圧送システム。
【請求項10】
請求項5に記載の圧送システムであって、
前記ミキサ装置及び、前記ホッパ装置及び、前記ポンプ装置が、上流側から順に縦列に配置可能に構成されている
ことを特徴とする圧送システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ポンプ装置及び、圧送システムに関し、特に繊維補強セメント系組成物の圧送に好適な技術に関するものである。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、セメントと無機質軽量骨材とを混錬して高流動性の耐火被覆材を製造するミキサ装置と、ミキサ装置によって製造された耐火被覆材を型枠に圧送するポンプ装置とを備える圧送システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-311234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンクリート構造物の施工現場では、曲げ強度やせん断強度に優れた繊維補強コンクリートを打設する場合がある。現場においては、バッチ式のミキサ装置によって製造した繊維補強コンクリートをホッパに投入し、ホッパをクレーンやフォークリフトを用いて所望の施工箇所まで運搬することにより繊維補強コンクリートを打設するのが一般的である。
【0005】
しかしながら、繊維補強コンクリートを打ち込む施工箇所が狭隘な位置にある場合には、クレーンの配置やフォークリフトによる運搬が難しく、ホッパを施工箇所まで近づけることができない課題が生じる。このような課題を解消するには、特許文献1に記載されているような圧送システムに、ピストン式(平行摺動式)のコンクリートポンプを適用し、繊維補強コンクリートをコンクリートポンプによって圧送することが考えられる。
【0006】
しかしながら、繊維補強コンクリートには、鋼繊維や合成繊維等の補強繊維が混入している。このため、繊維補強コンクリートをコンクリートポンプによって圧送しようとすると、固定板と摺動板との間に補強繊維が入り込み、摺動板のスライドが妨げられることにより、効率的な圧送できなくなる課題がある。すなわち、現場においては、繊維補強コンクリートを不具合なく効率的に圧送できる技術の提供が望まれる。
【0007】
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、繊維補強セメント系組成物を効率的に圧送することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のポンプ装置は、
繊維補強セメント系組成物が投入されるホッパ(58)と、該ホッパ(58)に接続された一対の吸入管(56A,56B)と、該吸入管(56A,56B)に接続された一対の吸入用孔(54B,54C)及び、該一対の吸入用孔(54B,54C)の間に設けられた吐出用孔(54A)を有する固定板(54)と、前記吐出用孔(54A)に接続された吐出管(57)と、一対の吸入吐出用孔(53A,53B)を有するとともに、前記固定板(54)に摺接する摺動板(53)と、前記吸入吐出用孔(53A,53B)に接続された一対のプランジャポンプ(50A,50B)とを備え、前記ホッパ(58)から前記吸入管(56A)、前記吸入用孔(54B)及び、前記吸入吐出用孔(53A)を介して前記プランジャポンプ(50A)に吸入した前記繊維補強セメント系組成物を、前記プランジャポンプ(50A)から前記吸入吐出用孔(53B)及び、前記吐出用孔(54A)を介して前記吐出管(57)に吐出するポンプ装置(50)であって、
前記吐出用孔(54A)の前記摺動板(53)側の開口周縁に、該開口周縁と前記摺動板(53)と前記固定板(54)との間に隙間を形成するためのスペーサリング(61)が設けられている
ことを特徴とする。
【0009】
本開示の他の態様のポンプ装置は、
前記吐出用孔(54A)の前記開口周縁に、前記スペーサリング(61)を設置するための円環状の段差部(64)が設けられており、
前記スペーサリング(61)と前記段差部(64)との間に、前記スペーサリング(61)と前記段差部(64)との間の隙間を封止するためのOリング(62)が設けられている
ことを特徴とする。
【0010】
本開示の圧送システムは、ポンプ装置(50)を備える圧送システム(10)であって、
前記繊維補強セメント系組成物の材料を混錬して前記繊維補強セメント系組成物を製造するための製造用ホッパ(22)を具備するミキサ装置(20)と、
前記吐出管(57)に接続されており、前記繊維補強セメント系組成物を所定の施工箇所まで供給するための圧送管(80)と、を備えており、
前記ミキサ装置(20)の下流側に前記ポンプ装置(50)を配置し、前記ミキサ装置(20)により製造された前記繊維補強セメント系組成物を前記製造用ホッパ(22)から前記ポンプ装置(50)の前記ホッパ(58)に投入するとともに、該ホッパ(58)に投入された前記繊維補強セメント系組成物を前記ポンプ装置(50)によって前記圧送管(80)に吐出するように構成されている
ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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