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公開番号2025070405
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-02
出願番号2023180700
出願日2023-10-20
発明の名称空調システム
出願人株式会社大林組
代理人個人,個人
主分類F24F 11/84 20180101AFI20250424BHJP(加熱;レンジ;換気)
要約【課題】熱交換コイルを流れる熱媒体の凍結をより確実に防止可能とした空調システムを提供する。
【解決手段】空調システム1は、外気OA1の温度を調整して屋内に送風する空調機10と、空調機10を制御する制御部を備える制御装置50と、を備える。空調機10は、暖房運転時に温水の状態の第1循環水W1が供給される予熱コイル11と、予熱コイル11に供給される第1循環水W1の流量を調整する第1弁V1と、予熱コイル11に供給される第1循環水W1の流量を計測する流量計測部21と、予熱コイル11を通過した第1循環水W1の水温を計測する水温計測部31と、を備える。制御部は、暖房運転時において、第1循環水W1の流量や水温に基づいて、第1弁V1の開度の下限値を特定し、下限値を下回らないように第1弁V1の開度を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
外気の温度を調整して屋内に送風する空調機と、
前記空調機を制御する制御部と、を備え、
前記空調機は、
暖房運転時に循環水が供給されるコイルと、
前記コイルに供給される前記循環水の流量を調整する弁と、
前記コイルに供給される前記循環水の状態情報を計測する計測部と、を備え、
前記制御部は、前記暖房運転時において、前記計測部で計測した前記状態情報に基づいて、前記弁の開度の下限値を特定し、前記下限値を下回らないように前記開度を調整する
空調システム。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
前記空調機は、前記計測部として、前記コイルに供給される前記循環水の流量を計測する流量計測部を備え、
前記制御部は、前記状態情報として、前記流量計測部で計測した流量に基づいて、前記下限値を特定する
請求項1に記載の空調システム。
【請求項3】
前記空調機は、前記計測部として、前記コイルを通過した前記循環水の水温を計測する水温計測部を備え、
前記制御部は、前記状態情報として、前記水温計測部で計測した水温に基づいて、前記下限値を特定する
請求項1または2に記載の空調システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記暖房運転時、かつ、外気温が閾値以下の場合に、前記計測部で計測した前記状態情報に基づいて、前記下限値を特定する
請求項1に記載の空調システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空調システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
屋外から取り入れた外気を屋内へと送風する空調システムでは、熱交換コイルを循環する循環水などの熱媒体と外気とを熱交換させることで外気の温度を調節する(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
寒冷地では、外気温が0℃を下回る場合もあるため、外気と熱交換を行う熱交換コイルを流れる熱媒体の流量が少ない場合には、熱交換コイル内で熱媒体の凍結が生じるおそれがある。従来では、冬季の熱交換コイル内での熱媒体の凍結を防止するために、熱交換コイルを流れる熱媒体の流量を制御するための弁の開度に所定の下限値を設定している。弁の開度に所定の下限値を設定することで、熱交換コイルを流れる循環水の流量が過剰に少なくなることを防ぐ。これにより、熱交換コイル内での循環水の凍結を防ぐ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-216321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
熱交換コイル内での熱媒体の流量は、弁の開度だけでなく、熱媒体の水圧などの他の要要素にも依存する。したがって、予め設定された下限値を下回らないように弁の開度を調整するだけでは、熱媒体の凍結対策としては不十分な場合があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する空調システムは、外気の温度を調整して屋内に送風する空調機と、前記空調機を制御する制御部と、を備え、前記空調機は、暖房運転時に循環水が供給されるコイルと、前記コイルに供給される前記循環水の流量を調整する弁と、前記コイルに供給される前記循環水の状態情報を計測する計測部と、を備え、前記制御部は、前記暖房運転時において、前記計測部で計測した前記状態情報に基づいて、前記弁の開度の下限値を特定し、前記下限値を下回らないように前記開度を調整する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、熱交換コイルを流れる熱媒体の凍結をより確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、空調システムが備える空調機の構成を示す模式図である。
図2は、予熱コイルへの循環水の供給形態を示す模式図である。
図3は、実施形態のハードウェア構成の説明図である。
図4は、空調システムの制御装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1~図4を参照して、空調システムの一実施形態について説明する。
図1に示すように、空調システム1は、空調機10と制御装置50とを備える。空調機10は、外気OA1と取り込むとともに、取り込んだ外気OA1の温度を調整することで、温調空気CA1として屋内に供給する。制御装置50は、空調機10の動作を制御する。空調機10は、暖房運転と冷房運転とを切り替えて行うことができる。なお、空調システム1は、後述するように、複数の空調機10を備えてもよい。また、空調機10は、取り込んだ外気OA1と屋内からの還気とを混合した空気を温調空気CA1として屋内に供給してもよい。
【0010】
[空調機]
空調機10では、予熱コイル11、加熱コイル12、冷却コイル13、再熱コイル14、及び、ファン15が、屋外側から屋内側に向かってこの順に並ぶ。また、予熱コイル11と加熱コイル12との間、及び、加熱コイル12と冷却コイル13との間には、それぞれ加湿装置16が配置されている。空調機10に取り込まれた外気OA1は、上記の各構成を通過した後、温調空気CA1として屋内に供給される。なお、空調機10は、予熱コイル11よりも屋外側に、外気OA1に含まれる粉塵等の異物を除去するエアフィルタを備えてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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