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公開番号2025060000
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-10
出願番号2023170461
出願日2023-09-29
発明の名称調整治具及び位置調整方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人
主分類E04G 21/18 20060101AFI20250403BHJP(建築物)
要約【課題】隣接する部材の傾きも含めた位置調整を好適に行うことのできる調整治具等を提供する。
【解決手段】調整治具1は、隣接する部材6を跨ぐように配置される本体2と、本体2の長孔21を通り、各部材6に設けたインサート7に螺合する複数の取付用ボルト3と、本体2に設けたナット22に螺合し、先端が各部材6に当接する複数の調整用ボルト4と、を有する。部材6の位置調整を行う際は、本体2を取付用ボルト3によって隣接する部材6に取り付けた状態から、調整用ボルト4と取付用ボルト3を締め込むかあるいは緩めることで、少なくとも一方の部材6について、調整用ボルト4の軸方向の位置を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
隣接する部材の位置調整に用いる調整治具であって、
隣接する部材を跨ぐように配置される本体と、
前記本体を前記部材に取り付けるための複数の取付用ボルトであって、前記本体の孔を通り、各部材に設けた取付用雌ねじ部に螺合する複数の取付用ボルトと、
前記部材の位置調整を行うための複数の調整用ボルトであって、前記本体に設けた本体雌ねじ部に螺合し、先端が各部材に当接する複数の調整用ボルトと、
を有することを特徴とする調整治具。
続きを表示(約 360 文字)【請求項2】
前記孔は、隣接する部材が並ぶ方向に延びる長孔であることを特徴とする請求項1記載の調整治具。
【請求項3】
前記取付用ボルトが螺合可能なナットが前記本体に固定されたことを特徴とする請求項1記載の調整治具。
【請求項4】
前記本体雌ねじ部は、前記本体に固定されたナットであることを特徴とする請求項1記載の調整治具。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載の調整治具を用いた位置調整方法であって、
前記本体を前記取付用ボルトによって隣接する部材に取り付けた状態から、前記調整用ボルトと前記取付用ボルトを締め込むかあるいは緩めることで、少なくとも一方の部材について、前記調整用ボルトの軸方向の位置を調整することを特徴とする位置調整方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、隣接する部材の位置調整に用いる調整治具等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
バルコニーや外壁等のプレキャスト部材(以下、PCa部材という)を並べて設置する際に、隣接するPCa部材の位置ずれや目違いを修正することがある。この際、従来は、隣接するPCa部材の間の目地空間に通したボルトの両端部を、PCa部材の外面側と内面側で両PCa部材に跨るように配置した治具のそれぞれに貫通させ、ボルトの治具からの突出部分にナットを締め付けることで、位置ずれや目違いの修正を行っていた。
【0003】
また特許文献1には、隣接するコンクリート函体のそれぞれに固定した固定金具に、両コンクリート函体を跨いで架渡した全ネジボルトの両端部を貫通させ、全ネジボルトの固定金具からの突出部分にナットを締め付けることで、コンクリート函体同士の位置ずれや目開きを防止することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2009-114642号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前記した従来の方法は、隣接する部材が一直線に並んだ状態を目標とするものであり、隣接する部材の傾き(上記直線からの傾き)の詳細な調整は難しい。また隣接する部材がある程度傾いた状態で配置されていると、治具の取付自体も難しくなる。これは特許文献1でも同様であり、特許文献1の方法でも、隣接する部材の傾きの詳細な調整が難しい等の課題が存在する。
【0006】
その他、前記した従来の方法では、PCa部材の外面側に治具を配置することで、当該治具が高所から落下したりPCa部材の仕上げ面を傷つけたりするリスクもあった。
【0007】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、隣接する部材の傾きも含めた位置調整を好適に行うことのできる調整治具等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述した課題を解決するための第1の発明は、隣接する部材の位置調整に用いる調整治具であって、隣接する部材を跨ぐように配置される本体と、前記本体を前記部材に取り付けるための複数の取付用ボルトであって、前記本体の孔を通り、各部材に設けた取付用雌ねじ部に螺合する複数の取付用ボルトと、前記部材の位置調整を行うための複数の調整用ボルトであって、前記本体に設けた本体雌ねじ部に螺合し、先端が各部材に当接する複数の調整用ボルトと、を有することを特徴とする調整治具である。
【0009】
本発明の調整治具は、隣接する部材の一方の面に取り付け、当該面に取り付けた調整治具のみで、任意の厚さや形状を有する部材の位置調整を行うことができる。そのため、部材の内外に治具を設ける必要が無く、部材の外面側の治具を省略できる。さらに、調整用ボルト等の締め込み量の調整を行うことで、傾きを含めた部材の詳細な位置調整が可能となる。また取付用ボルトと調整用ボルトの存在により、隣接する部材がある程度傾いた状態で配置されていても、治具本体を取付可能である。
【0010】
前記孔は、隣接する部材が並ぶ方向に延びる長孔であることが望ましい。
これにより、部材の設置誤差や取付用雌ねじ部の位置誤差を長孔によって吸収し、治具本体を部材に取り付けることが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)

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