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公開番号
2025077090
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-19
出願番号
2023189024
出願日
2023-11-06
発明の名称
橋梁上部構造の支持装置
出願人
鹿島建設株式会社
,
株式会社エスイー
代理人
個人
主分類
E01D
19/04 20060101AFI20250512BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】上部構造の橋軸方向の端部を受ける変位制限装置を下部構造の側面から張り出した部分に支持させる上で、橋軸直角方向にベースプレートに作用するモーメントを低減させる。
【解決手段】下部構造5の側面51に重なるベースプレート2と、ベースプレート2を下部構造5に接合する複数本のアンカーボルト3と、ベースプレート2の表面にから対向する下部構造5側へ張り出す張出部材4から支持装置1を構成し、上部構造6の端部を受ける変位制限装置7が載置される上部フランジ43の上面を、複数段に配列した複数本のアンカーボルト3の内、最上段に配列した全アンカーボルト3以下に位置させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
橋梁の下部構造の、対向する下部構造側を向いた側面から橋軸方向へ張り出し、上部構造の橋軸方向の端部を支持する支持装置であり、
前記下部構造の前記側面に重なるベースプレートと、
このベースプレートを貫通して前記下部構造中に定着され、前記ベースプレートを前記下部構造に接合する複数本のアンカーボルトと、
前記ベースプレートの表面に突設され、前記対向する下部構造側へ張り出し、前記上部構造を支持する張出部材とを備え、
前記複数本のアンカーボルトは鉛直方向に複数段に分割されて配列し、
前記張出部材の上部には、前記上部構造の橋軸方向の端部を前記張出部材に支持させ、前記上部構造からの水平力を前記下部構造に伝達する変位制限装置が載置される上部フランジを有し、
前記上部フランジの上面は前記複数段に配列した複数本のアンカーボルトの内、最上段に配列した全アンカーボルト以下に位置していることを特徴とする橋梁上部構造の支持装置。
続きを表示(約 170 文字)
【請求項2】
前記ベースプレートは、高さより幅が大きい形状をしていることを特徴とする請求項1に記載の橋梁上部構造の支持装置。
【請求項3】
前記上部構造からの水平力を前記下部構造に伝達する前記変位制限装置が前記上部フランジ上に直接、載置されていることを特徴とする請求項1、もしくは請求項2に記載の橋梁上部構造の支持装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は上部構造の橋軸方向の端部を受ける変位制限装置を下部構造の側面から張り出した部分で支持する橋梁上部構造の支持装置に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
橋梁の橋桁等、上部構造の橋軸方向端部を橋脚等、下部構造の、対向する下部構造側を向いた側面から張り出した部分に支持させる場合、上部構造の端部は下部構造の側面に突設されたブラケット(張出部材)の上面に支持される(特許文献1~3、6参照)。
【0003】
上部構造の鉛直荷重は下部構造の上面に設置される支承に主に負担されるため、下部構造の側面のブラケットには主に上部構造の水平荷重(水平力)が伝達される(特許文献1、3、6)。上部構造はブラケットには、特許文献1の図1、図2に示すように主に二方向の水平荷重(以下、水平力)を下部構造に伝達する変位制限装置(水平力分担構造)を介して載置される(特許文献1、3~6)。
【0004】
上部構造に作用する水平力の内、橋軸方向の水平力は下部構造の側面に接触している、ブラケットのベースプレートから支圧力として、または引張力として下部構造に伝達されるが、橋軸直角方向の水平力はベースプレートを貫通して下部構造に定着されている複数本のアンカーボルトを通じて下部構造に伝達される。ベースプレートからの橋軸方向の支圧力は下部構造に圧縮力として負担され、引張力はアンカーボルトに引張力として負担される。
【0005】
図4-(a)に示すようにこの橋軸直角方向の水平力Hはブラケット12とベースプレート2にせん断力S1を負担させる他、全アンカーボルト3の図心Oの位置を中心(水平軸)とし、水平力Hの作用位置fまでの距離h1を腕の長さとするモーメントM1(M1=H・h1)を生じさせる。ブラケット12とベースプレート2に作用するせん断力S1とモーメントM1はベースプレート2を介し、ブラケット12を下部構造5に固定している全アンカーボルト3で負担される。
【0006】
モーメントM1に対しては、全アンカーボルト3の図心Oから各アンカーボルト3の中心までの距離をL1とし、図4-(a)に示す4本のアンカーボルト3が負担するとすれば、M1=4・L1・S2の関係を満たすせん断力S2としてアンカーボルト3が負担する。せん断力S2は距離L1が大きい程、小さい。
【0007】
なお、図4-(b)に示すように橋軸直角方向の水平力Hは平面図で見ると、ベースプレート2から張り出したブラケット12上に作用し、ベースプレート2の中心(鉛直軸)の回りに、水平力H作用位置fまでの水平距離L2を腕の長さとするモーメントM2を生じさせるため、アンカーボルト3に引き抜き力(引張力)を作用させる。アンカーボルト3はこの引き抜き力に対しても抵抗する必要がある。
【0008】
ここで、特許文献1~3、6のように下部構造の側面を正面に見たときに、複数本のアンカーボルトが鉛直方向に等間隔に、複数段に配列し、全アンカーボルトの図心がベースプレート2の中心に位置している場合に、ブラケット12に作用する橋軸直角方向の水平力Hが一定の場合、ベースプレート2に生じるモーメントM1は図2-(b)に示すように図心(水平軸)Oと水平力Hの作用位置fまでの距離h3の大きさで決まる(M1=H・h3)。
【0009】
特許文献1、3、6のように下部構造の側面に固定されたブラケットに変位制限装置を支持させる場合、ベースプレートを下部構造に固定するためのアンカーボルトの下部構造への挿入と定着作業の都合上、変位制限装置をブラケットの最上部に一体化する支持板の上に載置せざるを得ない(特許文献1の段落0026、図1、図2、特許文献3の段落0040~0041、図9、図10、特許文献6の段落0028、図1、図2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特開2008-115639号公報(段落0019~0031、図1、図2)
特開2014-91979号公報(段落0047~0062、図3~図5)
特開2011-231503号公報(段落0036~0063、図1~図3、図9、図10)
登録実用新案第3159615号公報(段落0015~0029、図1~図4)
特開2016-205072号公報(段落0015~0028、図1~図5)
特開2018-178620号公報(段落0026~0041、図1~図4)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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