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公開番号2025079187
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-21
出願番号2023191713
出願日2023-11-09
発明の名称杭施工方法
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E02D 7/00 20060101AFI20250514BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】杭の量を増やさずにネガティブフリクションへの対策を行えるとともに、表面処理剤の塗布を不要にできる杭施工方法を提供する。
【解決手段】一実施形態に係る杭施工方法は、地盤Gに杭を打ち込んで杭を施工する杭施工方法である。地盤Gは、杭が打ち込まれる領域である第1領域G1と、第1領域G1の鉛直下方に位置する第2領域G2とを有する。杭施工方法は、地盤Gの第1領域G1を構成する地盤材料M1を、地盤材料M1より周面摩擦力が小さい材料である低摩擦材料M3に置換する工程と、低摩擦材料M3に置換された第1領域G1を貫通するとともに第2領域G2に達するように地盤Gに杭1を打ち込む工程と、を備える。
【選択図】図5


特許請求の範囲【請求項1】
地盤に杭を打ち込んで前記杭を施工する杭施工方法であって、
前記地盤は、前記杭が打ち込まれる領域である第1領域と、前記第1領域の鉛直下方に位置する第2領域とを有し、
前記地盤の前記第1領域を構成する地盤材料を、前記地盤材料より周面摩擦力が小さい材料である低摩擦材料に置換する工程と、
前記低摩擦材料に置換された前記第1領域を貫通するとともに前記第2領域に達するように前記地盤に前記杭を打ち込む工程と、
を備える、
杭施工方法。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記地盤材料のN値を測定する工程と、
前記地盤材料のN値より小さいN値の前記低摩擦材料を用意する工程と、
を備え、
前記低摩擦材料に置換する工程では、前記地盤材料を、前記用意する工程において用意した前記低摩擦材料に置換する、
請求項1に記載の杭施工方法。
【請求項3】
前記地盤材料の粘着力Cを測定する工程と、
前記地盤材料の粘着力Cより小さい粘着力Cの前記低摩擦材料を用意する工程と、
を備え、
前記低摩擦材料に置換する工程では、前記地盤材料を、前記用意する工程において用意した前記低摩擦材料に置換する、
請求項1に記載の杭施工方法。
【請求項4】
前記置換する工程は、
平面視において前記第1領域を囲むように筒状のケーシングを配置して前記ケーシングを前記地盤に圧入する工程と、
前記ケーシングの内側に位置する前記第1領域の前記地盤材料を除去して、前記ケーシングの内側に空間を形成する工程と、
前記空間に前記低摩擦材料を配置する工程と、
を有する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の杭施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、地盤に杭を施工する杭施工方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、軟弱な地盤に施工される基礎杭であって、地盤沈下において杭周辺の地盤が杭を引き下げるネガティブフリクション(負の摩擦力)への対策が施されたネガティブフリクション対策杭(SL杭)が記載されている。SL杭は、コンクリート製の杭本体と、杭本体の外周に塗布された周面摩擦低減材塗布部(SL塗布部)とを有する。
【0003】
SL塗布部は、杭本体の外周に塗布されたプライマー層と、プライマー層の上に形成されたアスファルト層と、アスファルト層の上に塗布された表面保護層とによって構成されている。SL塗布部は、ネガティブフリクションによって杭が引き下げられる力を低減する機能を有する。
【0004】
特許文献2には、地盤沈下時にネガティブフリクションを低減するネガティブフリクション対策杭が記載されている。このネガティブフリクション対策杭は、その外周面に形成された第1のネジ部と、第1のネジ部を覆うように設けられるとともに第1のネジ部にねじ込まれる第2のネジ部を有する外管とを有する。外管の外周面には断面半円状の凸部が形成されている。外管は、所定値を超える下向きの力が作用するときには下方に滑り、上向きの力が作用するときには滑りが拘束される機構を有する。
【0005】
特許文献3には、ネガティブフリクションカット工法で用いられる表面処理剤が記載されている。表面処理剤は、杭の周面等に塗布される表面処理層を有する。表面処理層は、吸水性樹脂と、水およびアルカリ水に不溶なバインダー樹脂とを含む。この表面処理剤が杭の周面等に塗布されることにより、杭の周面等と地盤との間の摩擦が低減される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2003-96768号公報
特開2005-299292号公報
特開2008-163733号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
前述したネガティブフリクションへの対策をせずに杭の設計を行う場合、杭の量を多くしなければならない。具体的には、杭の径を大きくしたり、杭の本数を増やしたりしなければならない。したがって、杭の量を多くすることを回避しつつネガティブフリクションへの対策を行うことが求められる。
【0008】
前述したネガティブフリクション対策杭および表面処理剤では、杭の量を増やさずにネガティブフリクションへの対策を行える。しかしながら、地盤に杭を打ち込む前に杭に表面処理剤を塗布する方法は、地盤に杭を打ち込むときに杭から表面処理剤が剥がれるということが生じうる。例えば、回転圧入機が杭の胴体を把持して杭を地盤に回転圧入するときに、杭の胴体から表面処理剤が剥がれるということが起こりうる。したがって、状況によっては表面処理剤を使えない場合がある。
【0009】
表面処理剤の塗布には、コストと手間がかかるという問題が生じうる。例えば、杭への表面処理剤の塗布は、杭本体(杭のコンクリート部分)を製造する工場とは別の工場で行われることがある。この場合、杭を運搬するのにコストと手間がかかるという問題が生じうる。
【0010】
本開示は、杭の量を増やさずにネガティブフリクションへの対策を行えるとともに、表面処理剤の塗布を不要にできる杭施工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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