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公開番号2025082152
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2023195433
出願日2023-11-16
発明の名称アンカー施工方法および注入材押込部材
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E04B 1/41 20060101AFI20250521BHJP(建築物)
要約【課題】アンカー孔に注入材を均等に充填させることができるアンカー施工方法および注入材押込部材を提供する。
【解決手段】一実施形態に係るアンカー施工方法は、コンクリート構造物にアンカー孔を形成する工程と、アンカー孔の底面に注入材を注入する工程と、棒状のアンカーの外周に注入材を押し込む複数の注入材押込部15を取り付ける工程と、複数の注入材押込部15が取り付けられたアンカーをアンカー孔に挿入する工程と、複数の注入材押込部15によって注入材を底面に向けて押し込むとともに、複数の注入材押込部の間に形成された空間から注入材を底面とは反対方向D6に移動させる工程と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コンクリート構造物にアンカー孔を形成する工程と、
前記アンカー孔の底面に注入材を注入する工程と、
棒状のアンカーの外周に前記注入材を押し込む複数の注入材押込部を取り付ける工程と、
複数の前記注入材押込部が取り付けられた前記アンカーを前記アンカー孔に挿入する工程と、
複数の前記注入材押込部によって前記注入材を前記底面に向けて押し込むとともに、複数の前記注入材押込部の間に形成された空間から前記注入材を前記底面とは反対方向に移動させる工程と、
を備える、
アンカー施工方法。
続きを表示(約 510 文字)【請求項2】
複数の前記注入材押込部を振動させて前記注入材を流動化させる工程を備える、
請求項1に記載のアンカー施工方法。
【請求項3】
コンクリート構造物に形成されたアンカー孔に挿入されるアンカーに取り付けられる注入材押込部材であって、
前記アンカーの外周に位置しており、前記アンカー孔に注入された注入材を押し込む複数の注入材押込部を備え、
複数の前記注入材押込部によって前記注入材を前記アンカー孔の底面に向けて押し込むときに、複数の前記注入材押込部の間に形成された空間から前記注入材を前記底面とは反対方向に移動させる、
注入材押込部材。
【請求項4】
前記注入材押込部材は円板状、三角形状または四角形状を呈しており、
複数の前記注入材押込部が前記注入材押込部材の周方向に沿って並んでいる、
請求項3に記載の注入材押込部材。
【請求項5】
前記注入材押込部材は円錐台形筒状を呈しており、
複数の前記注入材押込部が前記注入材押込部材の周方向に沿って並んでいる、
請求項3に記載の注入材押込部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、注入材が注入されたアンカー孔にアンカーを挿入するアンカー施工方法、および注入材を押し込む注入材押込部材に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、アンカーの固定方法が記載されている。この固定方法では、まず、躯体の天井面から上方に向かうように削孔が形成される。削孔の内部にはグラウトが注入される。削孔には、せん断補強鉄筋が挿入される。せん断補強鉄筋には、アンカー固定用のクリップが装着される。
【0003】
クリップは、躯体内に形成した削孔内にアンカーを固定するために用いられる。クリップは、一対に設けられる板状の挟持部と、一対の挟持部を互いに連結する連結部と、各挟持部から連結部とは反対側に延びる一対の脚部とを有する。クリップは、原料となる金属製線材が折り曲げ加工されて形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6889877号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前述したグラウト等の注入材をアンカー孔に注入した状態でアンカー孔に棒状のアンカーを挿入すると、アンカーによって注入材が押されてアンカーの周囲に注入材が充填された状態となる。しかしながら、挿入したアンカーによって注入材を押し込んでも、アンカー孔の底面近傍やアンカーの周囲に均等に注入材が充填された状態とはならない場合がある。
【0006】
すなわち、アンカーで注入材を押し込む場合には注入材の充填状態に偏りが生じることがあり、このような偏りが生じると注入材が十分に充填されない空間が未充填領域として形成される可能性がある。注入材の未充填領域が形成されると、アンカーの定着が損なわれる可能性がある。したがって、アンカー孔に注入材を均等に充填できることが望ましい。
【0007】
本開示は、アンカー孔に注入材を均等に充填させることができるアンカー施工方法および注入材押込部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(1)本開示に係るアンカー施工方法は、コンクリート構造物にアンカー孔を形成する工程と、アンカー孔の底面に注入材を注入する工程と、棒状のアンカーの外周に注入材を押し込む複数の注入材押込部を取り付ける工程と、複数の注入材押込部が取り付けられたアンカーをアンカー孔に挿入する工程と、複数の注入材押込部によって注入材を底面に向けて押し込むとともに、複数の注入材押込部の間に形成された空間から注入材を底面とは反対方向に移動させる工程と、を備える。
【0009】
このアンカー施工方法では、コンクリート構造物に形成されたアンカー孔の底面に注入材を注入し、注入材が注入されたアンカー孔にアンカーを挿入する。アンカーには、注入材を押し込む複数の注入材押込部が取り付けられ、複数の注入材押込部が取り付けられたアンカーがアンカー孔に挿入される。このアンカーがアンカー孔に挿入されると、複数の注入材押込部が注入材をアンカー孔の底面に向けて押し込むとともに、複数の注入材押込部の間に形成された空間から当該底面とは反対側に注入材が移動する。よって、複数の注入材押込部が注入材を押し込むとともに、複数の注入材押込部の間から注入材が底面とは反対側に押し出されるので、アンカーの周囲に注入材を均等に充填させることができる。したがって、アンカー孔における注入材の充填状態に偏りが生じることを抑制でき、注入材の未充填領域の発生を抑制できる。その結果、アンカーの定着が損なわれる可能性を低減させることができる。
【0010】
(2)上記(1)において、アンカー施工方法は、複数の注入材押込部を振動させて注入材を流動化させる工程を備えてもよい。この場合、複数の注入材押込部の振動に伴って注入材が流動化するので、アンカー孔における注入材の充填状態を均一に近づけることができる。よって、アンカー孔における注入材の未充填領域の発生を一層確実に抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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