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公開番号2025056947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023166498
出願日2023-09-27
発明の名称窓体
出願人YKK AP株式会社
代理人弁理士法人武和国際特許事務所
主分類E04B 2/96 20060101AFI20250401BHJP(建築物)
要約【課題】パネルを押縁により屋外側において保持する窓体の断熱性能を簡単に向上させる。
【解決手段】窓体であるカーテンウォールユニット2は、パネル2A、2Bと、パネル2A、2Bを屋内側において保持する枠材である縦枠6と、パネル2A、2Bを屋外側において保持する押縁20と、カバー30を備えている。カバー30は、押縁20との間に断熱材40を介在させて押縁20に連結され、押縁20を屋外側において覆う。
【選択図】 図4
特許請求の範囲【請求項1】
パネルと、前記パネルを屋内側において保持する枠材と、前記パネルを屋外側において保持する押縁と、を備えた窓体であって、
前記押縁との間に断熱材を介在させて前記押縁に連結され、前記押縁を屋外側において覆うカバーを備えた窓体。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
請求項1に記載された窓体において、
前記パネルと前記押縁の間に挟まれたガスケットを備え、
前記ガスケットは、屋外側に向かって張り出して前記押縁と前記カバーの間の箇所を覆う張出部を有する窓体。
【請求項3】
請求項1に記載された窓体において、
前記窓体が建物に並べて設置されたときに、隣り合う前記窓体の前記カバーの間に屋外側に向かって開放された目地空間が形成され、
前記カバーに取り付けられて、前記目地空間を塞ぐ塞ぎ材を備えた窓体。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれかに記載された窓体において、
前記押縁は、前記断熱材が装着されて、前記カバーが前記断熱材を介在させて連結される連結部を有し、
前記カバーは、前記連結部に装着された前記断熱材に対して前記枠材の長手方向にスライド可能に係合して、前記連結部に連結される係合部を有する窓体。
【請求項5】
請求項4に記載された窓体において、
前記連結部は、前記枠材の長手方向に延びる装着溝部を有し、
前記断熱材は、前記装着溝部の内側に嵌め込まれて前記装着溝部に装着される嵌込部と、前記嵌込部に形成されて前記枠材の長手方向に延びる係合溝部と、を有し、
前記係合部は、前記係合溝部の内側に挿入されて前記係合溝部に係合する挿入部を有する窓体。
【請求項6】
請求項4に記載された窓体において、
前記カバーと接触する前記断熱材の接触面に滑り処理が施された窓体。
【請求項7】
請求項1ないし3のいずれかに記載された窓体において、
前記断熱材は、前記押縁と前記カバーの間に架け渡された樹脂製の断熱ブリッジである窓体。
【請求項8】
請求項7に記載された窓体において、
前記カバーは、前記押縁との間に前記断熱材を介在させて前記押縁に連結されるベース材と、前記ベース材に対して前記枠材の長手方向にスライド可能に取り付けられて、前記押縁、前記断熱材、及び、前記ベース材を屋外側において覆うカバー材と、を有する窓体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、枠材と押縁の間にパネルが保持された窓体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
カーテンウォールユニットや建具等の窓体では、パネルが枠体の開口部に配置されて、押縁が枠体の枠材に取り付けられている。また、押縁は、パネルの屋外側に配置されて、パネルを屋外側において保持している。このような窓体では、押縁と枠材が外気に接することで、外気の温度に応じて、押縁と枠材の温度が低下する。これに対し、従来、室内側アルミ部材、室外側アルミ部材、及び、室内側アルミ部材と室外側アルミ部材を連結する断熱ブリッジ材によりガラス呑み込み溝を構成し、断熱ブリッジ材により室内外の伝熱を遮断して、断熱性能を向上させた建具が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載された従来の建具では、室内側アルミ部材の連結部をカシメることで、断熱ブリッジ材を室内側アルミ部材の連結部に連結し、室外側アルミ部材の本体部をカシメることで、断熱ブリッジ材を室外側アルミ部材の本体部に連結する。これにより、ガラス呑み込み溝を有する建具のフレームを製造する。ところが、フレームを構成する比較的大きな室内側アルミ部材と室外側アルミ部材のそれぞれに、断熱ブリッジ材をカシメにより連結する必要があり、断熱ブリッジ材の連結及びフレームの製造に手間がかかることがある。また、室内側アルミ部材の連結部と室外側アルミ部材の本体部のそれぞれをカシメるための装置が必要であり、カシメ箇所の強度や止水性等の検証が必要なこともある。そのため、従来の建具では、耐熱性能の向上に要する手間やコストが増加する虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-169739号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、前記従来の問題に鑑みなされたもので、その目的は、パネルを押縁により屋外側において保持する窓体の断熱性能を簡単に向上させることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、
パネルと、前記パネルを屋内側において保持する枠材と、前記パネルを屋外側において保持する押縁と、を備えた窓体であって、
前記押縁との間に断熱材を介在させて前記押縁に連結され、前記押縁を屋外側において覆うカバーを備えた窓体である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、パネルを押縁により屋外側において保持する窓体の断熱性能を簡単に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態のカーテンウォールを示す正面図である。
第1実施形態のカーテンウォールを示す縦断面図である。
第1実施形態のカーテンウォールを示す横断面図である。
図1のX1-X1線で切断した第1実施形態のカーテンウォールを示す横断面図である。
第1実施形態のカーテンウォールユニットの押縁とカバーの周辺部分を示す横断面図である。
図1のX2-X2線で切断した第1実施形態のカーテンウォールを示す縦断面図である。
図1のX3-X3線で切断した第1実施形態のカーテンウォールユニットを示す縦断面図である。
第2実施形態のカーテンウォールを示す横断面図である。
第2実施形態のカーテンウォールユニットの押縁とカバーの周辺部分を示す横断面図である。
第2実施形態のカーテンウォールを示す縦断面図である。
第2実施形態のカーテンウォールユニットを示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の窓体の一実施形態について、図面を参照して説明する。
本実施形態の窓体は、パネルを備えた窓構造体であり、パネルを枠材と押縁により保持している。以下では、窓体がカーテンウォールユニットである場合を例にとり、カーテンウォールユニット(窓体)の2つの実施形態について説明する。カーテンウォールユニットは、建物のカーテンウォールに用いられて、建物の外壁に設置される。また、複数のカーテンウォールユニットは、互いに組み合わされて、カーテンウォールの一部を構成する。カーテンウォールユニット及びカーテンウォールは、建物の外壁で、建物の屋内(室内)と屋外(室外)の間に設置されて、建物の外壁を形成する。
【0010】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態のカーテンウォール1を示す正面図であり、建物10に設置されたカーテンウォール1の一部及びカーテンウォールユニット2の概略構成を屋外側からみて示している。図2は、第1実施形態のカーテンウォール1を示す縦断面図であり、上下方向Rと屋内外方向Tを含む面で切断したカーテンウォール1と建物10の一部を示している。図3は、第1実施形態のカーテンウォール1を示す横断面図であり、左右方向Sと屋内外方向Tを含む面で切断したカーテンウォール1を示している。
(【0011】以降は省略されています)

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