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公開番号
2025052676
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-07
出願番号
2023161509
出願日
2023-09-25
発明の名称
建築板
出願人
ニチハ株式会社
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
E04F
13/08 20060101AFI20250328BHJP(建築物)
要約
【課題】塗装による立体感の創出のみでなく、他の方法による意匠性が高い建築板を提供する。
【解決手段】
建築板1は、板状の基材の表面に複数種類の深さを備える複数の長溝2を有する。板状の基材の表面には複数の凸条3が形成され、複数の長溝2によって区画される。複数の凸条3は、複数種類の幅の頂部6を有し、かつ、頂部6の高さが同じである。複数の凸条3は、幅が最も狭い最狭凸条3aを少なくとも1つ含む。最狭凸条3aの内の少なくとも1つの特定最狭凸条3bの第1端縁3cに、複数の長溝2の内の最小深さの最浅長溝2aが隣接する。特定最狭凸条3bの第2端縁3dに、複数の長溝2の内の最大深さの最深長溝2bが隣接する。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
板状の基材の表面に形成された複数種類の深さを備える複数の長溝と、
前記表面に形成され、前記複数の長溝によって区画されて、複数種類の幅の頂部を有し、かつ、前記頂部の高さが同じ複数の凸条を有し、
前記複数の凸条は、幅が最も狭い最狭凸条を少なくとも1つ含み、
前記最狭凸条の内の少なくとも1つの特定最狭凸条の一端側である第1端縁に、前記複数の長溝の内の最小深さの最浅長溝が隣接し、
前記特定最狭凸条の他端側である第2端縁に、前記複数の長溝の内の最大深さの最深長溝が隣接する、建築板。
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記複数の長溝に交差し、かつ、前記複数の長溝よりも深く、前記表面を第1領域と第2領域に分断する分断溝を有する、請求項1に記載の建築板。
【請求項3】
前記複数の長溝は、それぞれ直線状で底幅が一定の底面を有し、
前記第1領域内の前記複数の長溝の前記底面の底幅の中心線と、前記第2領域内の前記複数の長溝の前記底面の底幅の中心線とは、全ての前記長溝の内の7割以上において同一線上に位置しない、請求項2に記載の建築板。
【請求項4】
前記第1領域内の前記複数の長溝の前記中心線と、前記第2領域内の前記複数の長溝の前記中心線は、全て同一線上に位置しない、請求項3に記載の建築板。
【請求項5】
前記複数の凸条の表面に、凹部と凸部を含む模様が設けられている、
前記複数の凸条における前記頂部は、前記模様の前記凸部を含めて高さが同じである、請求項1または2に記載の建築板。
【請求項6】
前記複数の長溝は、それぞれ底面と、前記底面の反対側でかつ前記凸条の前記頂部間に位置する開口を有し、
前記複数の長溝は、前記底面の底幅が同じ、または前記開口の開口幅が同じである、請求項1または2に記載の建築板。
【請求項7】
前記複数の長溝は、それぞれ底面と、前記底面の反対側でかつ前記凸条の前記頂部間に位置する開口を有し、
前記複数の長溝は、第1深さの複数の第1長溝と、前記第1深さより深い第2深さの複数の第2長溝を含み、
前記複数の第1長溝の前記底面の底幅と前記複数の第2長溝の底面の底幅の大きさが異なる、または、前記複数の第1長溝の前記開口の第1開口幅と前記複数の第2長溝の前記開口の第2開口幅の大きさが異なる、請求項1または2に記載の建築板。
【請求項8】
前記複数の凸条は、前記表面に対して同じ傾斜角を備える両側壁を備える、請求項1または2に記載の建築板。
【請求項9】
前記複数の長溝は、それぞれ底幅を備える底面と、前記底面の反対側でかつ前記凸条の前記頂部間に位置する開口を有し、
前記複数の長溝は、前記底面の底幅がそれぞれ同じである、請求項8に記載の建築板。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、建築物の外壁、内壁等を構成する建築板に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
建築板は、窯業材料、金属材料などから構成される。建築板の表面には、例えばレンガ積み意匠や、石材積み意匠、タイル貼り意匠が施される場合がある。特許文献1に開示された建築板は、横長の長方形で1つの横方向溝により上下段に区画されている。上下段の各区画は、複数の縦方向溝によって複数列の領域に区画されている。各領域は、所定の個数を一つのユニットとして塗分けられている。そして縦方向溝を横方向溝と同色で塗装し、縦溝の幅、ピッチ、深さを調整している。これにより建築板の表面の意匠性が付与されている。
【0003】
特許文献2に開示された建築板は、表面を縦方向と横方向に延出する凹部を有する。凹部によって複数の凸部に区割りされている。凹部と凸部の間には、傾斜面を有している。凸部の縁部分から傾斜面の途中に至る部分を凸部の色より暗めの色で塗装する。これにより建築板の表面の凹凸形状が強調され、立体感を生じさせるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-141942号公報
特開2000-334341号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般的に細リブ模様は、凸条の幅が狭い場合や、長溝が深い場合に、意匠性が高いとされている。しかしながら、窯業系の建築板においては、強度維持の観点から、より狭い幅の凸条を得るには長溝をより浅くする構成が必要であり、また、より深い長溝を得るには凸条の幅を広くする構成が必要である。実際の表面形状の構成以上の立体感の創出、または増幅にあたっては、塗装技法の併用が主流とされてきたが、塗装技法以外の他の方法による意匠性が高い建築板が求められている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の1つの態様によると、建築板は、板状の基材の表面に形成された複数種類の深さを備える複数の長溝を有する。板状の基材の表面には複数の凸条が形成され、複数の長溝によって区画される。複数の凸条は、複数種類の幅の頂部を有し、かつ、頂部の高さが同じである。複数の凸条は、幅が最も狭い最狭凸条を少なくとも1つ含む。最狭凸条の内の少なくとも1つの特定最狭凸条の一端側である第1端縁に、複数の長溝の内の最小深さの最浅長溝が隣接する。特定最狭凸条の他端側である第2端縁に、複数の長溝の内の最大深さの最深長溝が隣接する。
【0007】
したがって、複数の長溝が複数種類の深さを備えることで、長溝毎に陰影差が生じる。そのため複数の凸条の頂部の高さが同じであっても、面段差があるような視覚効果を得られる。さらに、特定最狭凸条が最小深さの最浅長溝と最大深さの最深長溝との間に設けられる。最深長溝により特定最狭凸条にしっかりした影が生じ、特定最狭凸条をより強調できる。すなわち縦長の細リブ模様が表現されて、高い意匠性を付与できる。
【0008】
本開示の他の態様によると、建築板は、複数の長溝に交差し、かつ、複数の長溝よりも深く、表面を第1領域と第2領域に分断する分断溝を有する。
これにより、縦長の細リブ模様を有する建築板の表面に、さらに小割感を有する意匠性の高い外観が得られる。
【0009】
本開示の他の態様によると、複数の長溝は、それぞれ直線状で底幅が一定の底面を有する。第1領域内の複数の長溝の底面の底幅の中心線と、第2領域内の複数の長溝の底面の底幅の中心線とは、全ての長溝の内の7割以上において同一線上に位置しない。
これにより、上下に隣接する建築板の凸条が直線状につながる割合が低くなり、施工面で強調されて見える模様のくせが生じにくい。また、上下に隣接する建築板の間で表面の柄ずれが目立ちにくい。
【0010】
本開示の他の態様によると、第1領域内の複数の長溝の中心線と、第2領域内の複数の長溝の中心線は、全て同一線上に位置しない。
これにより、上下に隣接する建築板の凸条が直線状につながる割合がさらに低くなり、施工面で強調されて見える模様のくせが、より生じにくい。また、上下に隣接する建築板の間で表面の柄ずれが、より目立ちにくい。
(【0011】以降は省略されています)
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