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公開番号2025044407
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-02
出願番号2023151961
出願日2023-09-20
発明の名称壁構造および異形スタッド
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人弁理士法人アイミー国際特許事務所
主分類E04B 2/56 20060101AFI20250326BHJP(建築物)
要約【課題】異形スタッドの弱部が簡易な構成で補強された壁構造を提供すること。
【解決手段】壁構造は、異形スタッド(2)を備えており、異形スタッド(2)は、壁面材が固定される前面部(22)と、前面部の幅方向両端から後方へ延びる一対の側面部(23)とを含み、上下方向の一部に、側面部の少なくとも一部が切欠き部(20)などにより欠損した弱部(21b)を有する。壁構造は、異形スタッドの前面部のうち弱部に重なる位置に、補強板(5)を固定したことを特徴とする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
壁面材が固定される前面部と、前記前面部の幅方向両端から後方へ延びる一対の側面部とを含み、上下方向の一部に、前記側面部の少なくとも一部が欠損した弱部を有する異形スタッドを備え、
前記異形スタッドの前記前面部のうち前記弱部に重なる位置に、補強板を固定したことを特徴とする、壁構造。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記補強板の縦寸法は、前記弱部の上下方向長さよりも長い、請求項1に記載の壁構造。
【請求項3】
前記補強板の厚み寸法は、前記異形スタッドの板厚以下である、請求項1に記載の壁構造。
【請求項4】
前記補強板は、前記前面部の全幅に沿って配置される本体部と、前記本体部の幅方向両端部から後方へ延びる一対の鍔部とを有している、請求項1に記載の壁構造。
【請求項5】
前記鍔部は、先端部分が前記本体部側に折り返された折返し片を有している、請求項4に記載の壁構造。
【請求項6】
前記鍔部は、前記異形スタッドの側面部に面接触する、請求項4または5に記載の壁構造。
【請求項7】
前記補強板は、前記異形スタッドと、前記異形スタッドと幅方向に隣り合う隣接スタッドとに跨って配置されている、請求項1に記載の壁構造。
【請求項8】
前記弱部は、前記側面部の後方端部に設けられた切欠き部を含み、
前記異形スタッドは、前記切欠き部を構成する不要部が前記側面部の前方端部に対して所定の角度で曲げられた曲折部を含む、請求項1に記載の壁構造。
【請求項9】
壁面材が固定される前面部と、前記前面部の幅方向両端から後方へ延びる一対の側面部とを含み、前記側面部の上下方向の一部に弱部を有する異形スタッドであって、
前記弱部は、前記側面部の後方端部に設けられた切欠き部を含み、
前記異形スタッドは、前記切欠き部を構成する不要部が前記側面部の前方端部に対して所定の角度で曲げられた曲折部を含み、
前記曲折部によって、前記弱部が補強されていることを特徴とする、異形スタッド。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、壁構造に関し、特に、上下方向の一部に弱部を有する異形スタッドを備えた壁構造に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
建物の外壁や界壁の内部にブレース(斜材)を設けて、壁の強度を高めることがある。ブレースは、通常、壁面材が固定されるスタッド(間柱)に干渉しないように配置されるが、壁内部におけるスタッドの配置形態などにより、スタッドに干渉する位置に配置されることがある。この場合、スタッドの上下方向の一部(ブレースとの干渉部位)のみ、スタッドの奥側(後方端部)を切り欠くなどの対応がとられる。
【0003】
特開2014-234646号公報(特許文献1)には、リップ溝型鋼である間柱およびブレース(斜材)を内部に含む耐力壁が開示されている。この耐力壁においては、間柱の背面板同士をスペーサを挟んで当接させてボルト固定することで柱を形成しており、ブレースが、間柱の背面板を貫通するように配置されている。すなわち、間柱には、ブレース挿通用の挿通孔が設けられている。このように挿通孔が設けられた部分は、間柱の耐力が低下することから、耐力の低下を抑制するために、挿通孔付近に補強部を設ける技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-234646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スタッドが、長手方向(上下方向)の一部に切り欠き部などの欠損部を有する場合、当該部分(以下「弱部」という)は、欠損部の無い他の部分(以下「基本部」という)に比べて強度が低くなる。そのため、弱部を有するスタッド(以下「異形スタッド」という)は、面外方向の荷重を受けると、通常のスタッドと比べて変形量が大きくなるという懸念がある。
【0006】
特許文献1の補強部は、間柱の背板を貫通する挿通孔と同じ高さ位置において、間柱のリップの間に架け渡されるように溶接して固定した平板状の補強プレートを含む。このように、特許文献1の補強部は、異形スタッドの弱部が一対のリップ部を有していることを前提とした構成であり、一対のリップ部を有さない弱部に対して適用することができない。そのため、スタッド自体の形状または配置形態に限定されず、簡易な構成で、弱部を補強できる技術が求められていた。
【0007】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、異形スタッドの弱部が簡易な構成で補強された壁構造を提供することである。また、弱部が補強された異形スタッドを提供することも、他の目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明のある局面に従う壁構造は、異形スタッドを備えており、異形スタッドは、壁面材が固定される前面部と、前面部の幅方向両端から後方へ延びる一対の側面部とを含み、上下方向の一部に、側面部の少なくとも一部が欠損した弱部を有する。壁構造は、異形スタッドの前面部のうち弱部に重なる位置に、補強板を固定したことを特徴とする。補強板は、前面部の表面に固定されてもよいし、裏面に固定されてもよい。
【0009】
好ましくは、補強板の縦寸法は、弱部の上下方向長さよりも長い。
【0010】
好ましくは、補強板の厚み寸法は、異形スタッドの板厚以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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