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公開番号2025031082
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023137062
出願日2023-08-25
発明の名称接合構造
出願人鹿島建設株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 1/30 20060101AFI20250228BHJP(建築物)
要約【課題】容易に施工を行える柱梁の接合構造等を提供する。
【解決手段】接合構造1は、木質柱2と木質梁4をコンクリート製の接合部3により接合するものである。接合構造1では、木質梁4の接合部3側の端部に、接合金物8が設けられ、接合金物8から接合部3の水平方向の途中まで突出する孔開き鋼板ジベル84が、接合部3に埋設され、接合部3の両側の木質梁4から突出する水平鉄筋10が、接合部3内で継手部11により接続される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
柱と木質梁をコンクリート製の接合部により接合する接合構造であって、
前記木質梁の前記接合部側の端部に、接合金物が設けられ、
前記接合金物から前記接合部の水平方向の途中まで突出するせん断抵抗部材が、前記接合部に埋設され、
前記接合部の両側の前記木質梁から突出する水平鉄筋が、前記接合部内で継手部により接続されたことを特徴とする接合構造。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
前記せん断抵抗部材は、鉛直方向に沿って設けられた孔開き鋼板ジベルであることを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項3】
前記接合部の下方の柱から前記接合部の鉛直方向の途中まで突出するせん断抵抗部材が、前記接合部に埋設されたことを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項4】
前記接合部の上下の柱の間で一体に連続する鉛直鉄筋が、前記接合部を貫通するように配置されたことを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項5】
前記接合金物は、
前記木質梁の端面に設けられる端板と、
前記木質梁の前記接合部側の端部に埋設される接合板と、
を有し、
前記水平鉄筋は前記端板を貫通することを特徴とする請求項1記載の接合構造。
【請求項6】
前記接合金物は、前記端板の上下の端部に接合され、前記木質梁の前記接合部側の端部の上面と下面に配置されるフランジをさらに有することを特徴とする請求項5記載の接合構造。
【請求項7】
前記接合部の上方にスラブが設けられ、
前記スラブから突出する凸部が、前記スラブの上方の柱に埋設されたことを特徴とする請求項1記載の接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、柱梁の接合構造等に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
木質柱と木質梁による木造ラーメン架構では、木質柱と木質梁をコンクリート製の接合部(仕口部)を介して接合することがある。
【0003】
特許文献1には、接合部の両側に設けた突出金物によって接合部とその両側の木質梁との接続を行い、これらの突出金物同士を接合部に埋設される通しボルトによって連結し、且つ、接合部の上下の木質柱については、これらの木質柱に鋼棒のネジ鉄筋部を埋設し、木質柱から突出する当該鋼棒の異形鉄筋部を、接合部に埋設される異形鉄筋の両端と鉄筋継手により接続することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6638905号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記の接合構造では、接合部内の通しボルトの本数が多くなり、施工に手間がかかる。柱梁の接合部では、係る課題を解決し、容易に施工を行える構造が求められていた。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、容易に施工を行える柱梁の接合構造等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達成するための本発明は、柱と木質梁をコンクリート製の接合部により接合する接合構造であって、前記木質梁の前記接合部側の端部に、接合金物が設けられ、前記接合金物から前記接合部の水平方向の途中まで突出するせん断抵抗部材が、前記接合部に埋設され、前記接合部の両側の前記木質梁から突出する水平鉄筋が、前記接合部内で継手部により接続されたことを特徴とする接合構造である。
【0008】
本発明では、柱と木質梁をコンクリート製の接合部を介して接合する際に、木質梁の接合部側の端部に接合金物を設け、当該接合金物から突出するせん断抵抗部材を接合部のコンクリート内に埋設させる。また接合部の両側の木質梁から突出する水平鉄筋を、接合部内で継手部により接続する。上記の接合金物により木質梁と接合部の間でせん断力を伝達することで、接合部内に多数の通しボルトや水平鉄筋を配置する必要が無く、接合部内の構成を簡素化でき、施工が容易になる。また本発明では、木質梁から突出する水平鉄筋を継手部により接続するので、一方の木質梁を梁軸方向に移動させて当該木質梁から突出する水平鉄筋を他方の木質梁の孔に挿入するなどの必要が無く、木質梁を単に上から落とし込むことで設置でき、施工が容易になる。
【0009】
前記せん断抵抗部材は、鉛直方向に沿って設けられた孔開き鋼板ジベルであることが望ましい。
この場合、孔開き鋼板ジベルの孔に充填された接合部のコンクリートのせん断抵抗によりせん断力を確実に伝達でき、またせん断抵抗部材の構成も高耐力・高剛性なものになる。
【0010】
前記接合部の下方の柱から前記接合部の鉛直方向の途中まで突出するせん断抵抗部材が、前記接合部に埋設されることも望ましい。
上記のせん断抵抗部材により柱と接合部の間でせん断力を伝達することで、接合部内に多数の鉛直鉄筋等を配置する必要が無く、接合部内の構成を簡素化でき、施工が容易になる。
(【0011】以降は省略されています)

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