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公開番号2025057798
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167549
出願日2023-09-28
発明の名称生分解性を有するコンクリート湿潤養生用フィルム
出願人MKVアドバンス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E04G 21/02 20060101AFI20250402BHJP(建築物)
要約【解決課題】
高い作業性を有しつつ、生分解性を有し廃棄物を生じないコンクリート湿潤養生用フィルムを提供すること。
【解決手段】
フィルム全重量を基準にして、生分解性樹脂を80重量%以上、及び短期的に分解しない化合物を0~20重量%含み、
当該短期的に分解しない化合物のうち、自然界に存在しない化合物の含有量が0~5重量%であり、
前記短期的に分解しない化合物のうち、経時によりブリードアウトする化合物の含有量が0.2重量%未満である、コンクリートの湿潤養生に用いられるフィルム。
特許請求の範囲【請求項1】
フィルム全重量を基準にして、生分解性樹脂を80重量%以上、及び短期的に分解しない化合物を0~20重量%含み、
当該短期的に分解しない化合物のうち、自然界に存在しない化合物の含有量が0~5重量%であり、
前記短期的に分解しない化合物のうち、経時によりブリードアウトする化合物の含有量が0.2重量%未満である、コンクリートの湿潤養生に用いられるフィルム。
続きを表示(約 99 文字)【請求項2】
厚みが0.01mm~0.1mmである、請求項1に記載のフィルム。
【請求項3】
生分解性樹脂を90重量%以上含有する、請求項1又は2に記載のフィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート湿潤養生工程に適し、且つ、優れた生分解性を有する生分解性フィルムに関するものである。更に詳しくは、ブリードアウトが抑制され、施工性に優れるコンクリート湿潤養生用のフィルムである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、コンクリートは打ち込み後十分に硬化するまで養生させることが必要となる。養生の良否は硬化後のコンクリートの性質に大きく影響するが、コンクリート養生の際、太陽光および外気温上昇により、コンクリート内の水分蒸発でコンクリートにヒビ割れが入る。この点を詳細に述べると、コンクリート養生は、コンクリートの水和反応によって発生する熱源で、自然乾燥し、固化していくのであるが、夏期の場合、外気温の上昇と太陽光により、コンクリート内の水分が非常に蒸発しやすくなり、乾燥が促進され、部分的に不均一な乾燥状態となり、ヒビ割れが発生しやすくなるのである。
【0003】
また、冬期にはコンクリートの急激な温度低下がコンクリートの養生に悪い影響を与えていた。そのため、夏期には太陽光によりコンクリートにヒビ割れが入るのを防ぎ、冬期にはコンクリートの急激な温度低下を抑制できる有効な養生補助手段が要求されることになる。
【0004】
こういった課題に対し、特開2002-256705号公報(特許文献1)に例示されるように、コンクリート基礎を打設後、その上部に湿潤養生フィルムを掛けて太陽光を遮り、フィルムの下側より散水させることにより、蒸発する水分を防ぎ、養生工程を行うといった試みがされている。
【0005】
この際に使用するフィルムは一般的なプラスチックフィルムが使われているが、このコンクリート湿潤養生工程に於いて水酸化カルシウム等の強アルカリ性物質が析出、付着するため、フィルムを使用後に同用途或いは別用途に再利用するには洗浄工程を経る必要があり、また洗浄をしたとしてもフィルム自体が強アルカリ性物質によりダメージを受け、強度が著しく低下するという問題があるため、廃棄物として処理する必要があった。
【0006】
また、この際に用いられるプラスチックフィルムは、成形性や耐候性を高めるために各種の添加剤を配合していることが多いが、経時によりそれら成分がブリードアウトする場合がある。前記コンクリート湿潤養生工程に用いるフィルムは、風によるフィルムのずれや脱離を防止するためにテープでフィルム同士及びコンクリート端面に固着させることが一般的であるが、プラスチックフィルムのブリードアウト成分が表面に存在すると、テープの密着強度が十分に得られず応力により脱離してしまう事がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2002-256705号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、高い作業性を有しつつ、生分解性を有し廃棄物を生じないコンクリート湿潤養生用フィルムを提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するため、主たる構成を生分解性樹脂にて構成し、ブリードアウトする成分を極力低減させることで、高い施工性を持ちつつも廃棄物の排出を抑制できることを発見し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、
[1]フィルム全重量を基準にして、生分解性樹脂を80重量%以上、及び短期的に分解しない化合物を0~20重量%含み、
当該短期的に分解しない化合物のうち、自然界に存在しない化合物の含有量が0~5重量%であり、
前記短期的に分解しない化合物のうち、経時によりブリードアウトする化合物の含有量が0.2重量%未満である、コンクリートの湿潤養生に用いられるフィルム。
[2]厚みが0.01mm~0.1mmである、[1]に記載のフィルム。
[3]生分解性樹脂を90重量%以上含有する、[1]又は[2]に記載のフィルム。
に関する。
【発明の効果】
【0010】
本発明のコンクリート湿潤養生用フィルムを用いれば、コンクリート湿潤養生工程に於いてフィルムの脱離を防ぐことが可能となり、且つ従来問題となっていた廃棄物の排出を抑制することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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