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公開番号2025062898
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023172259
出願日2023-10-03
発明の名称吊り足場の遮水設備
出願人株式会社熊谷組
代理人個人
主分類E04G 5/00 20060101AFI20250408BHJP(建築物)
要約【課題】吊り足場の吊りチェーンの耐久性を高めると共に作業通路の安全性を高める。
【解決手段】本発明に係る吊り足場1の遮水設備10は、構造物Sの汚濁水の発生個所Pの下方に配置される吊りチェーン2を個別に包被する保護部材11と、構造物Sの汚濁水の発生個所と保護部材11が装着された吊りチェーン2との間に配置される吊りチェーン用養生シート12と、吊りチェーン用養生シート12上を流下する構造物Sから発生した汚濁水を吊り足場1から排出させる排水設備14と、を備えていることを特徴とする。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
施工中に汚濁水が発生する構造物に上端が取り付けられる複数の吊りチェーンと、該吊りチェーンの下端に接続される複数の足場板と、を有する吊り足場に設けられる遮水設備であって、
前記構造物の汚濁水の発生個所の下方に配置される前記吊りチェーンを個別に包被する保護部材と、
前記構造物の汚濁水の発生個所と前記保護部材が装着された前記吊りチェーンとの間に配置される吊りチェーン用養生シートと、
前記吊りチェーン用養生シート上を流下する前記構造物から発生した汚濁水を前記吊り足場から排出させる排水設備と、
を備えていることを特徴とする吊り足場の遮水設備。
続きを表示（約 460 文字）【請求項２】
前記構造物の汚濁水の発生個所と前記足場板上の作業通路との間に配置される作業通路用養生シートをさらに備え、
前記排水設備は、前記作業通路用養生シート上を流下する前記構造物から発生した汚濁水を前記吊り足場から排出させる請求項１に記載の吊り足場の遮水設備。
【請求項３】
前記吊りチェーン用養生シートの下端部と前記作業通路用養生シートの下端部とは結合され、該結合された下端部は前記排水設備に向かって傾斜している請求項２に記載の吊り足場の遮水設備。
【請求項４】
前記保護部材は、廃棄される消防用ホースを加工して形成され、前記吊りチェーンに着脱可能に設けられている請求項１に記載の吊り足場の遮水設備。
【請求項５】
前記汚濁水の発生個所の下方において前記構造物に沿って設けられる親綱と、
前記親綱に沿ってスライド可能なように前記吊りチェーン用養生シートの上端に設けられる係止部材と、
を備える請求項１に記載の吊り足場の遮水設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、施工中に汚濁水が発生する構造物において作業用に仮設される吊り足場に設けられる遮水設備に関するものである。
続きを表示（約 1,400 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、高架高速道路やの高架橋の構造物の補修工事などを施工する場合、高所の床版や橋桁の下方で作業を行うために、吊り足場が仮設される。通常、この種の吊り足場は、構造物の下部に取り付けられた複数の吊りチェーンの下端に複数の足場板を水平方向に連結することにより設置される（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－７５８５５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記したように吊り足場が設置された構造物の施行時には、床版の先端部分をワイヤソーで切断したり、床版をウォータージェットで削ったりする作業中に汚濁水が発生する。この作業時に発生する汚濁水は、構造物の下方に設置される吊りチェーンや足場板上に流下するため、吊りチェーンを腐食させて破損させたり、或いは、足場板上の作業通路を滑り易くさせることで作業の安全性を低下させたりするおそれがあるという問題がある。
【０００５】
本発明は、上記した課題を解決すべくなされたものであり、構造物の施工中に発生する汚濁水が吊りチェーンや足場板上の作業通路に流下することを防止して、吊り足場の吊りチェーンの耐久性を高めると共に、作業通路の安全性を高めることのできる吊り足場の遮水設備を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記した目的を達成するため、本発明は、施工中に汚濁水が発生する構造物に上端が取り付けられる複数の吊りチェーンと、該吊りチェーンの下端に接続される複数の足場板と、を有する吊り足場に設けられる遮水設備であって、前記構造物の汚濁水の発生個所の下方に配置される前記吊りチェーンを個別に包被する保護部材と、前記構造物の汚濁水の発生個所と前記保護部材が装着された前記吊りチェーンとの間に配置される吊りチェーン用養生シートと、前記吊りチェーン用養生シート上を流下する前記構造物から発生した汚濁水を前記吊り足場から排出させる排水設備と、を備えていることを特徴とする。
【０００７】
上記した本発明に係る吊り足場の遮水設備において、前記構造物の汚濁水の発生個所と前記足場板上の作業通路との間に配置される作業通路用養生シートをさらに備え、前記排水設備は、前記作業通路用養生シート上を流下する前記構造物から発生した汚濁水を前記吊り足場から排出させても良い。
【０００８】
上記した本発明に係る吊り足場の遮水設備において、前記吊りチェーン用養生シートの下端部と前記作業通路用養生シートの下端部とは結合され、該結合された下端部は前記排水設備に向かって傾斜していても良い。
【０００９】
上記した本発明に係る吊り足場の遮水設備において、前記保護部材は、廃棄される消防用ホースを加工して形成され、前記吊りチェーンに着脱可能に設けられていても良い。
【００１０】
上記した本発明に係る吊り足場の遮水設備において、前記汚濁水の発生個所の下方において前記構造物に沿って設けられる親綱と、前記親綱に沿ってスライド可能なように前記吊りチェーン用養生シートの上端に設けられる係止部材と、を備えていても良い。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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