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公開番号2025031746
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2024220614,2024529515
出願日2024-12-17,2023-11-17
発明の名称情報処理システム及び情報処理方法
出願人花王株式会社,株式会社ポーラスター・スペース
代理人弁理士法人南青山国際特許事務所
主分類A01G 7/00 20060101AFI20250228BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】植物の病気の進行段階に応じた処置を決定する。
【解決手段】情報処理システムは、植物をモニタリングするシステムであって、記憶部と制御部を有する。前記記憶部は、前記植物の病気の複数の進行段階に応じて講ずべき処置に関する処置情報と、前記病気の複数の進行段階における前記植物をリモートセンシングした各センシングデータの特徴を学習させた学習モデルとを記憶する。前記制御部は、リモートセンシング装置が有する第1のセンシング手段であるスペクトルカメラまたはRGBカメラで前記植物を撮像した第1のセンシング情報に基づく画像データを取得し、当該取得した画像データと、前記学習モデルとを基に、当該画像データ中の植物の病気の進行段階を判定する。また前記制御部は、前記判定された進行段階と、前記記憶された処置情報とを基に、前記判定された進行段階に応じて講ずべき処置を決定し、当該処置を提案する処置提案情報を生成する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
植物をモニタリングする情報処理システムであって、
前記植物の病気の複数の進行段階に応じて講ずべき処置に関する処置情報と、前記病気の複数の進行段階における前記植物をリモートセンシングした各センシングデータの特徴を学習させた学習モデルとを記憶する記憶部と、
リモートセンシング装置が有する第1のセンシング手段である、スペクトルカメラまたはRGBカメラで前記植物を撮像した第1のセンシング情報に基づく画像データを取得し、当該取得した画像データと、前記学習モデルとを基に、当該画像データ中の植物の病気の進行段階を判定し、
前記判定された進行段階と、前記記憶された処置情報とを基に、前記判定された進行段階に応じて講ずべき処置を決定し、当該処置を提案する処置提案情報を生成する、
制御部と
を具備する情報処理システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記リモートセンシング装置は、第2のセンシング手段により、前記第1のセンシング情報以外の前記植物の第2のセンシング情報を取得し、
前記制御部は、前記第1のセンシング情報と第2のセンシング情報と、前記学習モデルとを基に、前記画像データ中の植物の病気の進行段階を判定する、
請求項1記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記制御部は、前記生成された処置提案情報を、前記植物を所有又は管理するユーザのユーザ端末へ送信する、
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記制御部は、前記ユーザ端末から、前記植物の苗品種、樹齢、世代、樹木高さ、前記植物が育つ土壌タイプ、地形タイプのうち少なくとも1つに関する情報を受信し、当該受信した情報と、前記画像データ及びリモートセンシングデータと前記学習モデルとを基に、前記植物の病気の進行段階を判定する、
請求項1及至3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記制御部は、前記ユーザ端末から受信した情報のうち、前記植物の苗品種、樹齢、世代、樹木高さの情報に欠損がある場合に、当該欠損している情報を、前記センシング情報を基に算出して補完する、
請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記制御部は、前記進行段階に関する情報を、前記処置を提案する提案者端末へ送信し、当該提案者端末から送信された、前記進行段階に応じた処置情報を受信して前記記憶部へ記憶する、
請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記制御部は、前記ユーザ端末から、前記ユーザの農園のうち、複数の前記植物が生育するエリアの位置情報を受信し、当該位置情報を前記リモートセンシング装置へ送信し、当該リモートセンシング装置から前記位置情報に基づいて前記エリアを撮像した前記画像データを受信する、
請求項3乃至4のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記制御部は、前記生成された処置提案情報として、前記画像上の各植物の領域を異なる前記進行段階に応じて異なる色彩で示した進行段階マップ画像を生成する、
請求項3乃至7のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記制御部は、前記進行段階マップ画像の各領域に、前記処置を示す情報へアクセス可能なリンクを設定する、
請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記制御部は、前記進行段階マップ画像上で、未罹病段階と判定された植物のうち、罹病段階と判定された植物に隣接する植物の領域には、当該罹病段階と判定された植物への処置に準じた所定の処置を示す情報への前記リンクを設定し、前記罹病段階と判定された植物に隣接しない植物の領域には前記リンクを設定しない、
請求項9に記載の情報処理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の病気の進行状況をモニタリングする情報処理システム及び情報処理方法に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、樹木を撮影した画像を基に当該樹木の罹病(病原菌への感染)を診断する技術が存在する。例えば下記特許文献1には、診断対象とする樹木(パラゴムノキ)の画像を取得し、樹木の画像、当該画像内で葉群が写っている範囲を示す情報、及び前記範囲内に罹病(根白腐病への感染)の特徴を有するか否かを示す情報を教師データとして、樹木の画像から罹病している葉群を含む樹木を罹病木として診断するための機械学習を行った診断モデルに、前記診断対象とする樹木の画像を入力することにより、罹病している葉群を含む樹木を罹病木として診断し、前記診断の結果を出力することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-145557号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、樹木の罹病の有無を診断するのみで、病原菌への感染がどの程度進んでいるのかについては診断することができないため、その感染度合に応じた処置も講じることができない。
【0005】
本発明の課題は、植物の病気の進行段階に応じた処置を決定することに関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態に係る情報処理システムは、植物をモニタリングする情報処理システムであって、記憶部と制御部を有する。当該情報処理システムは、単一の装置によって実現されてもよいし、複数の装置によって実現されてもよい。
前記記憶部は、前記植物の病気の複数の進行段階に応じて講ずべき処置に関する処置情報と、前記病気の複数の進行段階における前記植物をリモートセンシングした各センシングデータの特徴を学習させた学習モデルとを記憶する。
前記制御部は、リモートセンシング装置が有する第1のセンシング手段であるスペクトルカメラまたはRGBカメラで前記植物を撮像した第1のセンシング情報に基づく画像データを取得し、当該取得した画像データと、前記学習モデルとを基に、当該画像データ中の植物の病気の進行段階を判定する。
また前記制御部は、前記判定された進行段階と、前記記憶された処置情報とを基に、前記判定された進行段階に応じて講ずべき処置を決定し、当該処置を提案する処置提案情報を生成する。
【0007】
本発明の一形態に係る情報処理方法は、植物をモニタリングする情報処理方法であって、
前記植物の病気の複数の進行段階に応じて講ずべき処置に関する処置情報と、前記病気の複数の進行段階における前記植物をリモートセンシングした各センシングデータの特徴を学習させた学習モデルとを記憶し、
リモートセンシング装置が有する第1のセンシング手段であるスペクトルカメラまたはRGBカメラで前記植物を撮像した第1のセンシング情報に基づく画像データを取得し、当該取得した画像データと、前記学習モデルとを基に、当該画像データ中の植物の病気の進行段階を判定し、
前記判定された進行段階と、前記記憶された処置情報とを基に、前記判定された進行段階に応じて講ずべき処置を決定し、当該処置を提案する処置提案情報を生成することを含む。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、植物の病気の進行段階に応じた処置を決定することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る樹木感染モニタリングシステムの構成を示した図である。
本発明の一実施形態に係るモニタリングサーバのハードウェア構成を示した図である。
本発明の一実施形態に係るモニタリングサーバが有するデータベースの構成を示した図である。
本発明の一実施形態に係るモニタリングサーバによる、学習モデル生成処理の流れを示したフローチャートである。
本発明の一実施形態に係るモニタリングサーバによる、樹木処置方法決定処理の流れを示したフローチャートである。
本発明の一実施形態において判定された感染進行段階に応じた樹木処置方法の例を示した表である。
本発明の一実施形態において生成される進行段階マップの例を示した図である。
本発明の一実施形態において生成された進行段階マップの1つの領域がユーザに選択された場合に処置提案情報が表示される例を示した図である。
本発明の一実施形態において生成される治療処置マップの例を示した図である。
本発明の他の実施形態において判定された感染進行段階に応じた樹木処置方法の例を示した表である。
本発明の他の実施形態において生成される進行段階マップの例を示した図である。
本発明の他の実施形態において生成される治療処置マップの例を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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