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公開番号2025028577
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-03
出願番号2023133482
出願日2023-08-18
発明の名称プラント監視システム
出願人株式会社TMEIC
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G05B 23/02 20060101AFI20250221BHJP(制御;調整)
要約【課題】システム構築の効率化を図ることができ、オペレータが効率よく監視業務を行うことが可能なプラント監視システムを提供する。
【解決手段】プラント監視システムは、プラント監視システムは、プラントに設置された計器からの信号に所定の信号処理を施す信号処理部と、信号処理部による信号処理後の複数の計器からの信号を纏めてグループ表示画面に表示する表示部と、を備える。信号処理部は、計器の種別であるタグ種別毎に、計器からの信号を割り付けて登録する信号割り付けリストを有する。信号割り付けリストのタグ種別として、プラントに設置されたカメラのタグであるカメラタグを登録し、グループ表示画面に、カメラからの信号も纏めて表示されるように構成した。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項１】
プラントの操業状態を監視するためのプラント監視システムであって、
前記プラントに設置された計器からの信号に所定の信号処理を施す信号処理部と、
前記信号処理部による信号処理後の複数の計器からの信号を纏めてグループ表示画面に表示する表示部と、を備えるものにおいて、
前記信号処理部は、前記計器の種別であるタグ種別毎に、前記計器からの信号を割り付けて登録する信号割り付けリストを有し、
前記信号割り付けリストのタグ種別として、前記プラントに設置されたカメラのタグであるカメラタグを登録し、
前記グループ表示画面に、前記カメラからの信号も纏めて表示されるように構成したプラント監視システム。
続きを表示（約 240 文字）【請求項２】
前記信号処理部は、前記信号割り付けリストに登録された前記タグ種別毎に信号の種別を登録する信号・タグ種別別リストをさらに有し、
前記信号・タグ種別別リストは、前記カメラタグに関する映像信号を登録するように構成した請求項１に記載のプラント監視システム。
【請求項３】
前記表示部は、グループ毎に、前記グループ表示画面に割り付ける複数のタグ種別を登録するグループ表示画面割り付けリストを有する請求項１または請求項２に記載のプラント監視システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、プラント監視システムに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、石油精製、石油化学、製鉄、セメント、上水処理、下水処理などのプラントには、各種センサ（計器）、バルブ、アクチュエータ、モータなどの機器群が設置されている。各種計器により計測された温度、流量、液位などの計測値（アナログデータ）や、機器の状態を示すＯＮ／ＯＦＦ信号（デジタル信号）を取得し、取得した計測値などを表示することにより、オペレータがプラントの操業状態を監視している。
【０００３】
プラント監視システムは、大きく分けて２種類ある。１つ目は、一般に分散型制御システム（ＤＣＳ：Distributed Control System）と称される専業的なシステムである。２つ目は、プログラマブルロジックコントローラ（ＰＬＣ）と、パソコンとを組み合わせたＳＣＡＤＡ（Supervisory Control And Data Acquisition）システムであり、パソコン内に監視制御ソフトウェアであるＳＣＡＤＡを導入することで実現される。ＤＣＳとＳＣＡＤＡシステムのいずれも、システムが扱う信号や情報を効率よく配備できるように、専用のエンジニアリグツールを利用してシステム構築している。ＤＣＳとＳＣＡＤＡシステムのいずれも、プラントに設置された計器（センサ）から信号を受け、これをシステム内で標準的に実装された信号処理を行う。信号処理後の信号は、制御装置や表示装置に送るために、構造的に割り付けられた単位（「計器パターン」、「計器種別」、「タグパターン」などと称される）で登録される。登録後は、例えば「ＴＡＧ名．属性」のような名称で制御機能、監視機能、画面表示などに利用されている。
【０００４】
下記特許文献１に開示された監視システムは、計器（指示計器）を撮影するカメラを備え、カメラで撮影した画像を解析して指示計器が示す値を認識できるように構成されている。この特許文献１には、カメラで撮影した画像自体を画面に表示したり、画像から抽出される特徴量を画面に表示したりすることまでは開示されていない。
【０００５】
近年、ＩＴＶカメラやネットワークカメラなどのカメラで撮影した映像からプラントの状態を推測し、正常状態からの逸脱が発生した場合や逸脱が予見できるような場合に、警報信号（アラート）を発報してプラントのオペレータに通知する機能が実用化されている。また、カメラで撮影した映像からプラントの状態を把握して自動制御を行う技術も実用化されてきている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０２２－１５５６１５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
ところで、カメラで撮影した映像（画像を含む）や映像から抽出された特徴量を表示部に表示する場合、計測値を表示する画面（ウィンドウ）とは異なる映像表示専用画面を別途設け、この映像表示専用画面に、映像（画像）や特徴量を表示するのが一般的である。このため、オペレータが映像や特徴量を見たい場合には、映像表示専用画面を開く必要があり、効率よく監視業務を行うことができない。カメラが複数ある場合には、カメラ毎に映像表示専用画面を設け、複数の映像表示専用画面を切り替える作業も必要となり、オペレータにとって使い勝手が悪い。さらに、システム構築に際しては、映像から判断される警報信号や、上記特徴量を１点ずつ映像表示専用画面の警報表示器などに割り付ける必要がある。このため、システムを構築するために多大な時間（エンジニアリング時間）を費やしてしまう。特にプラントにカメラが多数設置される場合、システム構築により多くの時間を費やすこととなる。
【０００８】
そこで、本開示は、システム構築の効率化を図ることができ、オペレータが効率よく監視業務を行うことが可能なプラント監視システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
本開示の第１の観点は、プラント監視システムに関連する。プラント監視システムは、プラントに設置された計器からの信号に所定の信号処理を施す信号処理部と、信号処理部による信号処理後の複数の計器からの信号を纏めてグループ表示画面に表示する表示部と、を備える。信号処理部は、計器の種別であるタグ種別毎に、計器からの信号を割り付けて登録する信号割り付けリストを有する。信号割り付けリストのタグ種別として、プラントに設置されたカメラのタグであるカメラタグを登録し、グループ表示画面に、カメラからの信号も纏めて表示されるように構成した。
【００１０】
第２の観点は、第１の観点に加えて、次の特徴を更に有する。信号処理部は、信号割り付けリストに登録されたタグ種別毎に信号の種別を登録する信号・タグ種別別リストをさらに有し、信号・タグ種別別リストは、カメラタグに関する映像信号を登録するように構成した。
（【００１１】以降は省略されています）

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