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公開番号2025027678
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-28
出願番号2023132685
出願日2023-08-16
発明の名称多層チューブ
出願人ニッタ株式会社
代理人弁理士法人ドライト国際特許事務所
主分類B32B 1/08 20060101AFI20250220BHJP(積層体)
要約【課題】キンク点半径が小さく、屈曲耐久性が高められた多層チューブを提供する。
【解決手段】多層チューブ10は、厚さ方向に複数の層が積層された中空のチューブであって、複数の層は、変性された接着性フッ素樹脂で形成された内周側の第1層11と、アセトアセチル基で変性されたエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂で第1層11の外周に形成されたガスバリア性を有する第2層12と、酸性官能基で変性された変性ポリオレフィン樹脂で第2層12の外周に形成された第3層13とを備え、第1層11、第2層12、及び第3層13を含むチューブの全体の肉厚に対する、第2層12の肉厚の比が、6/10以上である。
【選択図】図1



特許請求の範囲【請求項1】
厚さ方向に複数の層が積層された中空のチューブであって、
前記複数の層は、
変性された接着性フッ素樹脂で形成された内周側の第1層と、
アセトアセチル基で変性されたエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂で前記第1層の外周に形成されたガスバリア性を有する第2層と、
酸性官能基で変性された変性ポリオレフィン樹脂で前記第2層の外周に形成された第3層と
を備え、
前記第1層、前記第2層、及び前記第3層を含む前記チューブの全体の肉厚に対する、前記第2層の肉厚の比が、6/10以上である
多層チューブ。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記第1層、前記第2層、及び前記第3層を含む前記チューブの全体の肉厚に対する、前記第2層の肉厚の比が、7/10以上である
請求項1に記載の多層チューブ。
【請求項3】
前記第1層、前記第2層、及び前記第3層を含む前記チューブの全体の肉厚に対する、前記第2層の肉厚の比が、8/10以上である
請求項1に記載の多層チューブ。
【請求項4】
前記アセトアセチル基で変性されたエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂は、下記式(1)で表されるビニルアルコール単位、下記式(2)で表されるアセト酢酸ビニル単位、及び下記式(3)で表されるエチレン単位を含む
請求項1に記載の多層チューブ。
TIFF
2025027678000007.tif
141
150
【請求項5】
前記変性された接着性フッ素樹脂は、変性されたエチレン・テトラフルオロエチレン共重合樹脂である
請求項1~4のいずれか1項に記載の多層チューブ。
【請求項6】
前記変性ポリオレフィン樹脂は、変性ポリプロピレン樹脂である
請求項1~4のいずれか1項に記載の多層チューブ。
【請求項7】
前記変性された接着性フッ素樹脂は、変性されたエチレン・テトラフルオロエチレン共重合樹脂であり、前記変性ポリオレフィン樹脂は、変性ポリプロピレン樹脂である
請求項1~4のいずれか1項に記載の多層チューブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多層チューブに関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
多層チューブは、例えばインク供給用チューブとして用いられる。多層チューブ外部の大気が多層チューブ肉厚を透過して多層チューブ内部のインクまで到達すると、インクの性質や塗布精度に影響を与えることが知られている。このため、インク供給用チューブとして用いられる多層チューブにおいて、ガスバリア性は重要な因子である。ガスバリア性を確保するために、多層チューブを構成する材料として例えばエチレン・ビニルアルコール共重合体(以下EVOHとも称する)が用いられる。
【0003】
特許文献1には、熱可塑性樹脂及び帯電防止剤で構成された帯電防止層と、ガスバリア性樹脂で構成されたガスバリア層とを含む複数の層で構成され、ガスバリア性樹脂がエチレン・酢酸ビニル共重合体のけん化物である、多層チューブが開示されている。
【0004】
特許文献2には、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合樹脂等から構成された内層と、ポリアミド樹脂から構成された第1中間層と、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂で構成された第2中間層と、ポリオレフィン樹脂で構成された第3中間層と、熱可塑性樹脂又はエラストマーで構成された外層とを有するインク供給用チューブが開示されている。
【0005】
特許文献3には、エチレン・テトラフルオロエチレン共重合樹脂で形成された第1層と、変性されたエチレン・テトラフルオロエチレン共重合樹脂で形成された第2層と、ポリアミド樹脂等で形成された第3層と、エチレン・ビニルアルコール共重合樹脂で形成された第4層と、変性ポリプロピレン樹脂で形成された第5層とを有するインク供給用チューブが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2007-160899号公報
国際公開第2016/186111号
特開2021-94857号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
EVOHは他のチューブ用樹脂材料と比較して非常に硬い特性を有しているので、上記のガスバリア性を高めるためにEVOHが用いられたチューブも硬く、このため、キンク点半径が大きく、屈曲耐久性が低くなってしまう。チューブの屈曲耐久性が低いと、チューブが可動配管等の繰り返し連続して屈曲する部分に用いられた場合に、屈曲によりクラックが入りやすくなるという問題がある。チューブにクラックが入るとチューブのガスバリア性は低下する。特にインクジェットプリンタでは印刷速度の高速化が進んでおり、インクジェットプリンタに用いられるインク供給用チューブには、高い屈曲耐久性が求められている。
【0008】
本発明は、キンク点半径が小さく、屈曲耐久性が高められた多層チューブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る多層チューブは、厚さ方向に複数の層が積層された中空のチューブであって、前記複数の層は、変性された接着性フッ素樹脂で形成された内周側の第1層と、アセトアセチル基で変性されたエチレン・ビニルアルコール共重合樹脂で前記第1層の外周に形成されたガスバリア性を有する第2層と、酸性官能基で変性された変性ポリオレフィン樹脂で前記第2層の外周に形成された第3層とを備え、前記第1層、前記第2層、及び前記第3層を含む前記チューブの全体の肉厚に対する、前記第2層の肉厚の比が、6/10以上である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、キンク点半径が小さく、屈曲耐久性が高められた多層チューブを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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