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公開番号
2025024473
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-20
出願番号
2023128612
出願日
2023-08-07
発明の名称
制御装置、シミュレーション方法及び積層体を製造する方法
出願人
AGC株式会社
代理人
弁理士法人志賀国際特許事務所
主分類
B05C
11/10 20060101AFI20250213BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】刻々と変化するコーティング条件を一定の範囲に保つ。
【解決手段】制御装置は、固形成分と揮発成分とを含むコーティング剤の粘度を示す粘度情報を取得する粘度情報取得部と、コーティング剤を基材に塗布する塗布装置の動作状態と、コーティング剤の粘度とによって示される領域のうち、安定してコーティング処理がなされる安定領域を示す安定領域情報を記憶する記憶部から、安定領域情報を取得する安定領域情報取得部と、粘度情報取得部が取得する粘度情報と、安定領域情報取得部が取得する安定領域情報とに基づいて、塗布装置の動作状態および粘度のうち少なくとも1つを、制御条件として算出する算出部と、算出部が算出する制御条件に基づいて、塗布装置の動作状態と、固形成分と揮発成分とを調合してコーティング剤を塗布装置に供給する供給装置による供給状態とのうち少なくとも1つを制御する制御部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
固形成分と揮発成分とを含むコーティング剤の粘度を示す粘度情報を取得する粘度情報取得部と、
前記コーティング剤を基材に塗布する塗布装置の動作状態と、前記コーティング剤の粘度とによって示される領域のうち、安定してコーティング処理がなされる安定領域を示す安定領域情報を記憶する記憶部から、前記安定領域情報を取得する安定領域情報取得部と、
前記粘度情報取得部が取得する前記粘度情報と、前記安定領域情報取得部が取得する前記安定領域情報とに基づいて、前記塗布装置の動作状態および前記粘度のうち少なくとも1つを、制御条件として算出する算出部と、
前記算出部が算出する前記制御条件に基づいて、前記塗布装置の動作状態と、前記固形成分と前記揮発成分とを調合して前記コーティング剤を前記塗布装置に供給する供給装置による供給状態とのうち少なくとも1つを制御する制御部と、
を備える制御装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記塗布装置とは、グラビアリバースコート装置であり、
前記動作状態には、前記コーティング剤を基材に塗布するグラビアローラーの回転速度と、前記グラビアローラーの塗布位置に対して前記基材を相対移動させる速度である基材速度とが含まれ、
前記安定領域情報とは、前記回転速度に基づくキャピラリー数を第1軸とし、前記基材速度に基づくキャピラリー数を第2軸とし、前記コーティング剤の粘度に基づくキャピラリー数を第3軸とする空間内における、前記安定領域を示す情報であって、
前記算出部は、前記回転速度と、前記基材速度と、前記粘度のうち少なくとも1つを、制御条件として算出する
請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記算出部は、前記粘度情報取得部が取得する前記粘度情報と、前記安定領域情報とに基づいて、前記塗布装置の動作状態を所与の条件とした場合の前記安定領域情報が示す前記安定領域の粘度を、前記制御条件として算出する
請求項1に記載の制御装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記制御条件として示される前記粘度に基づいて、前記供給装置から前記塗布装置に供給される前記コーティング剤の量を制御する
請求項1または請求項2に記載の制御装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記制御条件として示される前記粘度に基づいて、前記供給装置による前記固形成分と前記揮発成分との調合割合を制御する
請求項1または請求項2に記載の制御装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記制御条件として示される前記粘度に基づいて、前記供給装置において前記揮発成分を揮発させる程度を制御する
請求項1または請求項2に記載の制御装置。
【請求項7】
固形成分と揮発成分とを含むコーティング剤を基材に塗布する塗布装置の動作状態と、前記コーティング剤の粘度とによって示される領域のうち、安定してコーティング処理がなされる安定領域を、前記基材の品種毎および前記コーティング剤の品種毎に示す安定領域情報に基づいて、
所定の品種の前記基材および前記コーティング剤について、前記安定領域を提示することと、
提示した前記安定領域に収まるように、前記塗布装置の動作状態を選択させることと、
選択された前記塗布装置の動作状態において、前記粘度が前記安定領域に収まるように、前記粘度の制御範囲を選択させることと、
選択された前記塗布装置の動作状態と前記粘度の制御範囲とに基づいて、前記固形成分と前記揮発成分とを調合して前記コーティング剤を前記塗布装置に供給する供給装置の制御情報を生成することと、
を含むシミュレーション方法。
【請求項8】
請求項7に記載のシミュレーション方法に基づいて生成された前記制御情報を、安定してコーティング処理がなされる安定領域を示す安定領域情報として取得する安定領域情報取得部と、
固形成分と揮発成分とを含むコーティング剤の粘度を示す粘度情報を取得する粘度情報取得部と、
前記粘度情報取得部が取得する前記粘度情報と、前記安定領域情報取得部が取得する前記安定領域情報とに基づいて、前記供給装置による供給状態を制御する制御部と、
を備える制御装置。
【請求項9】
樹脂フィルム上に固形成分と揮発成分とを含むコーティング剤が成膜された積層体を製造する方法であって、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の制御装置によって、前記供給装置による調合割合を少なくとも制御することにより、
積層体を製造する方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置、シミュレーション方法及び積層体を製造する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、フィルムなどの薄板状の基材に塗膜を形成して基材と塗膜との積層体を製造するコーティング方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-188410号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したようなコーティング方法において安定した塗膜を得るためには、コーティング条件を一定の範囲に保つことが要求される。
しかしながら、従来の技術では、刻々と変化するコーティング条件を一定の範囲に保つことが難しいという課題があった。
【0005】
本開示は、このような事情を考慮してなされたもので、刻々と変化するコーティング条件を一定の範囲に保つことができる制御装置、シミュレーション方法及び積層体を製造する方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様は、固形成分と揮発成分とを含むコーティング剤の粘度を示す粘度情報を取得する粘度情報取得部と、前記コーティング剤を基材に塗布する塗布装置の動作状態と、前記コーティング剤の粘度とによって示される領域のうち、安定してコーティング処理がなされる安定領域を示す安定領域情報を記憶する記憶部から、前記安定領域情報を取得する安定領域情報取得部と、前記粘度情報取得部が取得する前記粘度情報と、前記安定領域情報取得部が取得する前記安定領域情報とに基づいて、前記塗布装置の動作状態および前記粘度のうち少なくとも1つを、制御条件として算出する算出部と、前記算出部が算出する前記制御条件に基づいて、前記塗布装置の動作状態と、前記固形成分と前記揮発成分とを調合して前記コーティング剤を前記塗布装置に供給する供給装置による供給状態とのうち少なくとも1つを制御する制御部と、を備える制御装置である。
【0007】
本開示の一態様は、固形成分と揮発成分とを含むコーティング剤を基材に塗布する塗布装置の動作状態と、前記コーティング剤の粘度とによって示される領域のうち、安定してコーティング処理がなされる安定領域を、前記基材の品種毎および前記コーティング剤の品種毎に示す安定領域情報に基づいて、所定の品種の前記基材および前記コーティング剤について、前記安定領域を提示することと、提示した前記安定領域に収まるように、前記塗布装置の動作状態を選択させることと、選択された前記塗布装置の動作状態において、前記粘度が前記安定領域に収まるように、前記粘度の制御範囲を選択させることと、選択された前記塗布装置の動作状態と前記粘度の制御範囲とに基づいて、前記固形成分と前記揮発成分とを調合して前記コーティング剤を前記塗布装置に供給する供給装置の制御情報を生成することと、を含むシミュレーション方法である。
【0008】
本開示の一態様は、上述のシミュレーション方法に基づいて生成された前記制御情報を、安定してコーティング処理がなされる安定領域を示す安定領域情報として取得する安定領域情報取得部と、固形成分と揮発成分とを含むコーティング剤の粘度を示す粘度情報を取得する粘度情報取得部と、前記粘度情報取得部が取得する前記粘度情報と、前記安定領域情報取得部が取得する前記安定領域情報とに基づいて、前記供給装置による供給状態を制御する制御部と、を備える制御装置である。
【0009】
本開示の一態様は、樹脂フィルム上に固形成分と揮発成分とを含むコーティング剤が成膜された積層体を製造する方法であって、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の制御装置によって、前記供給装置による調合割合を少なくとも制御することにより、積層体を製造する方法である。
【発明の効果】
【0010】
本開示に係る制御装置、シミュレーション方法及び積層体を製造する方法によれば、刻々と変化するコーティング条件を一定の範囲に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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