TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025021957
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023126093
出願日2023-08-02
発明の名称放水装置
出願人株式会社吉谷機械製作所
代理人個人,個人
主分類B05B 1/00 20060101AFI20250206BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】コンパクトな構成により、吐水口からの放水の勢いを抑制することができるとともに、放水にともなう反動を抑制することができる放水装置を提供する。
【解決手段】この発明は、筒状に構成され、内部を水の流路とするとともに中心軸方向の一側に水を吐出する吐水口34を有する筒状本体部3と、筒状本体部3の中心軸方向の他側に設けられホースHと筒状本体部3の内部を互いに連通しつつ上流側流路部32aの流路面積より狭い流路面積の連結部内流路21をなす連結部2と、連結部内流路21の上流側流路部32aに対する連通部4に設けられ、連結部内流路21の流路面積を狭めるとともに連結部内流路21と上流側流路部32aとを連通させる第1流通孔51を有する第1遮蔽部5と、筒状本体部3内に設けられ、筒状本体部3の中心軸方向視で第1流通孔51の全体を覆うとともに、第1流通孔51から上流側流路部32aに流入した水を筒状本体部3の内部における下流側へと流通させる第2流通孔62を有する第2遮蔽部6と、を備えたものである。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
放水用のホースの先端部に取り付けられる放水装置であって、
筒状に構成され、内部を水の流路とするとともに中心軸方向の一側に水を吐出する吐水口を有する筒状本体部と、
前記ホースの一端部の連結を受ける部分として前記筒状本体部の中心軸方向の他側に設けられ、前記ホースと前記筒状本体部の内部とを互いに連通させるとともに前記筒状本体部の前記他側の流路部分である上流側流路部の流路面積より狭い流路面積の連結部内流路をなす連結部と、
前記連結部内流路の前記上流側流路部に対する連通部に設けられ、前記連結部内流路の流路面積を狭めるとともに前記連結部内流路と前記上流側流路部とを連通させる第1流通孔を有する第1遮蔽部と、
前記筒状本体部内に設けられ、前記筒状本体部の中心軸方向視で前記第1流通孔の全体を覆うとともに、前記第1流通孔から前記上流側流路部に流入した水を前記筒状本体部の内部における下流側へと流通させる第2流通孔を有する第2遮蔽部と、を備えた
ことを特徴とする放水装置。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記筒状本体部内における前記第2遮蔽部の下流側に設けられ、前記筒状本体部とともに前記第2流通孔を介して前記上流側流路部に連通する整流路を形成する内筒部を備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の放水装置。
【請求項3】
前記筒状本体部内に設けられ、前記筒状本体部の流路面積を上流側から下流側にかけて漸次狭めるとともに前記吐水口を形成する吐水口形成部を備えた
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放水装置。
【請求項4】
前記筒状本体部を囲繞するように設けられ、平坦な接地面を形成する支持枠部を備えた
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばポンプの送水性能の点検や水槽への注水作業等において放水用のホースの先端部に取り付けられて用いられる放水装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、消防等での放水に用いられる可搬式ポンプ等の消防ポンプにおいては、有事の際に所定の送水性能を発揮できるように送水性能についての点検(放水点検)が行われる。消防ポンプの放水点検は、消防ポンプの吐出口に放水用のホースを連結し、消防ポンプを駆動させてホースから実際に放水することによって行われる。消防ポンプの放水点検に際しては、例えば実際の消火活動で用いられる放水圧のように相当程度の高圧で放水することが望ましい。
【0003】
放水点検において高圧での放水が行われると、ホースの先端部に消防用のノズルである管鎗(先筒)を連結して放水を行った場合、放水の反動が大きくなるため、水圧の大きさによっては例えば一人の作業者により管鎗を手で支持することが困難な状況となる等、安全性の面で好ましくない。また、管鎗を使用して高圧での放水を行った場合、水圧の大きさによっては放水の飛距離が例えば数十メートルに達するため、点検場所の確保が困難となる。
【0004】
従来、消火栓または消火ポンプ等の放水部材(ホース等)の吐水口から吐水する放水試験を行うための放水試験装置がある(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、放水距離を短くして狭い場所でも放水試験を行うことを可能とすべく、放水試験装置の構成として、放水空間を形成するとともに放水部材の吐水口を放水空間内に差し込ませた装着部と、装着部の下流側に連通接続され、内部に複数の障壁を設けた筒状体とを備えた構成が開示されている。筒状体内の複数の障壁は、吐水口に対向するとともに放水方向に間隔をあけて配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
実公平05-038761号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に開示された構成によれば、複数の障壁として第1障壁、案内壁および第2障壁を内部に配設した筒状体の上流側に、放水部材の吐水口を放水空間内に差し込ませた装着部が設けられていることから、装置構成が複雑で大がかりなものとなる。
【0007】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、ポンプ等により供給される水を放水するホースの先端部に取り付けられる放水装置であって、コンパクトな構成により、吐水口からの放水の勢いを抑制することができるとともに、放水にともなう反動を抑制することができる放水装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る放水装置は、放水用のホースの先端部に取り付けられる放水装置であって、筒状に構成され、内部を水の流路とするとともに中心軸方向の一側に水を吐出する吐水口を有する筒状本体部と、前記ホースの一端部の連結を受ける部分として前記筒状本体部の中心軸方向の他側に設けられ、前記ホースと前記筒状本体部の内部とを互いに連通させるとともに前記筒状本体部の前記他側の流路部分である上流側流路部の流路面積より狭い流路面積の連結部内流路をなす連結部と、前記連結部内流路の前記上流側流路部に対する連通部に設けられ、前記連結部内流路の流路面積を狭めるとともに前記連結部内流路と前記上流側流路部とを連通させる第1流通孔を有する第1遮蔽部と、前記筒状本体部内に設けられ、前記筒状本体部の中心軸方向視で前記第1流通孔の全体を覆うとともに、前記第1流通孔から前記上流側流路部に流入した水を前記筒状本体部の内部における下流側へと流通させる第2流通孔を有する第2遮蔽部と、を備えた、ものである。
【0009】
本発明の他の態様に係る放水装置は、前記筒状本体部内における前記第2遮蔽部の下流側に設けられ、前記筒状本体部とともに前記第2流通孔を介して前記上流側流路部に連通する整流路を形成する内筒部を備えた、ものである。
【0010】
本発明の他の態様に係る放水装置は、前記筒状本体部内に設けられ、前記筒状本体部の流路面積を上流側から下流側にかけて漸次狭めるとともに前記吐水口を形成する吐水口形成部を備えた、ものである。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許