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公開番号2025050100
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-04
出願番号2023158705
出願日2023-09-22
発明の名称流体ノズル
出願人太平洋セメント株式会社
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類B05B 7/08 20060101AFI20250327BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約【課題】析出物を除去可能な流体ノズルを提供すること。
【解決手段】平面形状が横長四角形である吐出口であって、液体を吐出する液体吐出口と、該液体吐出口の両端に隣接する気体吐出口とから構成される吐出口を有するセンターブロックと、
該センターブロックの両端にパッキンを介して設けられたサイドブロック
を有する流体ノズル本体と、
サイドブロック上面の析出物を除去する析出物除去機構
を備える流体ノズルであって、
析出物除去機構は、サイドブロック上面から析出物を除去するエッジ部と、該エッジ部をパッキン外側に沿って移動させる可動部とを有する、
流体ノズル。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
平面形状が横長四角形である吐出口であって、液体を吐出する液体吐出口と、該液体吐出口の両端に隣接する気体吐出口とから構成される吐出口を有するセンターブロックと、
該センターブロックの両端にパッキンを介して設けられたサイドブロック
を有する流体ノズル本体と、
サイドブロック上面の析出物を除去する析出物除去機構
を備える流体ノズルであって、
析出物除去機構は、サイドブロック上面から析出物を除去するエッジ部と、該エッジ部をパッキン外側に沿って移動させる可動部とを有する、
流体ノズル。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
可動部は、可動軸がノズル本体の外周に設けられた保護管の内側に設けられている、請求項1記載の流体ノズル。
【請求項3】
サイドブロック上に吐出口短辺側に隣接する突起部を備え、
エッジ部が、突起部上面の析出物を除去する、
請求項1記載の流体ノズル。
【請求項4】
原料溶液を吐出する流体ノズルと、
流体ノズルから吐出された原料溶液のミストを乾燥又は熱分解する加熱炉
を備え、
流体ノズルが、請求項1~3のいずれか1項に記載の流体ノズルである、
噴霧乾燥装置又は噴霧熱分解装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、流体ノズルに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
微小粒子の製造装置として、例えば、噴霧熱分解装置又は噴霧乾燥装置がある。これらの装置においては、流体ノズルが設置されており、流体ノズルの液体吐出口から原料溶液を加熱炉内に吐出してミストを形成させ、そのミストを乾燥又は熱分解することで微粒子が製造される。流体ノズルとして、例えば、2流体ノズルや3流体ノズルが使用されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-25385号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らは、平面形状が横長四角形である吐出口を有するセンタ-ブロックと、センターブロックの両端にパッキンを介して設けられたサイドブロックを備える3流体ノズルを用い、この3流体ノズルから原料溶液を吐出して粒子を長時間製造したところ、サイドブロック上面に析出物が徐々に堆積して大きく成長するため、原料溶液を正常に吐出することが困難になり、製造された粒子の密度上昇や大径化等により安定した品質を確保し難くなるという課題が生じた。
本発明は、析出物を除去可能な流体ノズルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、サイドブロック上面に析出物が生ずる要因について種々検討し、次の知見が得られた。即ち、粒子の製造に用いた3流体ノズルは、図7に示されるように、吐出口1の平面形状が横長四角形であり、液体吐出口2の長辺側に隣接して2つの気体吐出口3が設けられているところ、液体吐出口2の短辺側は、気体吐出口3から排出された気体と接触しないため、液体吐出口2から吐出された原料溶液のミストの一部が、液体吐出口2の短辺側に隣接するサイドブロック上面7に付着すると同時に、付着したミストから溶媒が蒸発して析出物が生成し、それを起点に析出物が徐々に成長することを突き止めた。なお、一般的な2流体ノズルを用いた場合、液体吐出口から吐出された原料溶液のミストは、その外周が気体吐出口から吐出された気体により速やかにシールされるため、析出物を生じないことを本発明者らは確認した。したがって、このような析出物発生の課題は、平面形状が横長四角形である吐出口を有する3流体ノズルに特有の課題である。そして、本発明者らは、流体ノズル本体に析出物除去機構を設け、サイドブロック上面の析出物が大きく成長する前に除去することで、原料溶液を継続して正常に吐出することが可能になり、均質な粒子を安定的に製造できることを見出した。ここで、本明細書において「ミスト」とは、気体中に分散した液体の微粒子をいい、換言すれば霧状の液体である。
【0006】
即ち、本発明は、次の〔1〕~〔4〕を提供するものである。
〔1〕 平面形状が横長四角形である吐出口であって、液体を吐出する液体吐出口と、該液体吐出口の両端に隣接する気体吐出口とから構成される吐出口を有するセンターブロックと、
該センターブロックの両端にパッキンを介して設けられたサイドブロック
を有する流体ノズル本体と、
サイドブロック上面の析出物を除去する析出物除去機構
を備える流体ノズルであって、
析出物除去機構は、サイドブロック上面から析出物を除去するエッジ部と、該エッジ部をパッキン外側に沿って移動させる可動部とを有する、
流体ノズル。
〔2〕 可動部は、可動軸がノズル本体の外周に設けられた保護管の内側に設けられている、前記〔1〕記載の流体ノズル。
〔3〕 サイドブロック上に吐出口短辺側に隣接する突起部を備え、エッジ部が、突起部上面の析出物を除去する、前記〔1〕又は〔2〕記載の流体ノズル。
〔4〕 原料溶液を吐出する流体ノズルと、
流体ノズルから吐出された原料溶液のミストを乾燥又は熱分解する加熱炉
を備え、
流体ノズルが、前記〔1〕~〔3〕のいずれか一に記載の流体ノズルである、
噴霧乾燥装置又は噴霧熱分解装置。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、析出物を除去可能な流体ノズルを提供することができる。したがって、本発明の流体ノズルを用いれば、原料溶液を継続して正常に吐出することができるため、均質な粒子を安定的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の流体ノズルの一実施形態を示す概略図である。
本発明の流体ノズルの一実施形態を示す平面図である。
本発明の流体ノズルの他の実施形態を示す平面図である。
本発明の流体ノズルの他の実施形態を示す平面図である。
本発明の流体ノズルの他の実施形態を示す平面図である。
本発明の流体ノズルを備える噴霧乾燥装置又は噴霧熱分解装置の一実施形態を示す概略図である。
従来の流体ノズル本体の一般的な構造の一例を示す平面図である。
従来の流体ノズル本体の一般的な構造の他の例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図示の便宜上、図面の寸法比率は説明のものと必ずしも一致しない。
【0010】
図1は、本発明の流体ノズルの一実施形態を示す模式図である。以下、図面を参照しながら好適な実施形態について説明する。
図1に示される流体ノズル20は、形状が円筒形である。流体ノズル20は、流体ノズル本体10と、流体ノズル本体10の外周を所定の間隔を保ちながら覆う保護管16と、保護管16の外周を被覆する断熱材17と、析出物除去機構とを備える。なお、断熱材としては、例えば、セラミック繊維、ガラス繊維、キャスタブルを挙げることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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