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公開番号
2025019133
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-06
出願番号
2024202213,2020160150
出願日
2024-11-20,2020-09-24
発明の名称
延伸多層フィルム及びこれから成る包装袋
出願人
東洋製罐株式会社
代理人
弁理士法人愛宕綜合特許事務所
主分類
B32B
27/36 20060101AFI20250130BHJP(積層体)
要約
【課題】PET層及びPBT層をそれぞれ少なくとも1層備えた、耐衝撃性等の機械的強度及び耐熱性を有する延伸多層フィルムにおいて、ヒートシール性樹脂層が共押出により同時に積層されていると共に、PET及びPBTが有する優れた耐熱性及び強靭性の両方が効果的に発現された延伸多層フィルムを提供する。
【解決手段】PBT層及びPET層をそれぞれ1層以上有すると共に、最表面の一方にヒートシール性樹脂層を有する延伸多層フィルムであって、前記PBTの共重合成分の合計含有量が8mol%以下であり、前記PETの共重合成分の合計含有量が5mol%以下であり、前記PBT層、前記PET層及び前記ヒートシール性樹脂層の各層が接着剤を介することなく積層されていることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリブチレンテレフタレートから成るPBT層及びポリエチレンテレフタレートから成るPET層をそれぞれ1層以上有すると共に、最表面の一方にヒートシール性樹脂層を有する延伸多層フィルムであって、
前記ポリブチレンテレフタレートの共重合成分の合計含有量が8モル%以下であり、及び前記ポリエチレンテレフタレートの共重合成分の合計含有量が5モル%以下であり、
前記PBT層、前記PET層及び前記ヒートシール性樹脂層の各層が接着剤を介することなく積層されており、
前記延伸多層フィルムの最表面の他方にPET層を有し、(ただし、前記延伸多層フィルムの層構成がポリエチレンテレフタレートのみから成るPET層/ポリブチレンテレフタレートのみから成るPBT層/ヒートシール性樹脂層である場合を除く)
前記PBT層の合計厚みが、延伸多層フィルムの全層の合計厚みの25~45%の範囲にあり、前記延伸多層フィルムの全層厚みにおける単位厚み当たりの突き刺し強度が400N/mmより大きいことを特徴とする延伸多層フィルム。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
機能性樹脂から成る機能性樹脂層を少なくとも1層有する請求項1に記載の延伸多層フィルム。
【請求項3】
前記PET層及び/又は前記PBT層が、機能性樹脂を含有する請求項1又は2に記載の延伸多層フィルム。
【請求項4】
前記PET層及び/又は前記PBT層が、リプロダクト樹脂、リサイクルポリエステル樹脂、バイオマスポリエステル樹脂の少なくとも1種を含有する請求項1~3の何れかに記載の延伸多層フィルム。
【請求項5】
前記延伸多層フィルムの層構成が、PET層/PBT層/リプロダクト樹脂を使用した機能性樹脂層/ヒートシール性樹脂層である請求項1に記載の延伸多層フィルム。
【請求項6】
前記延伸多層フィルムの層構成が、PET層/リプロダクト樹脂を配合したPBT層/ヒートシール性樹脂層である請求項1に記載の延伸多層フィルム。
【請求項7】
前記延伸多層フィルムの層構成が、バージンポリエステル樹脂およびリサイクルポリエステル樹脂を配合したPET層/PBT層/ヒートシール性樹脂層である請求項1に記載の延伸多層フィルム。
【請求項8】
前記延伸多層フィルムの層構成が、PET層/PBT層/機能性樹脂から成る機能性樹脂層/ヒートシール性樹脂層である請求項1に記載の延伸多層フィルム。
【請求項9】
前記延伸多層フィルムの層構成が、機能性樹脂を配合したPET層/PBT層/ヒートシール性樹脂層である請求項1に記載の延伸多層フィルム。
【請求項10】
前記延伸多層フィルムの層構成が、バージンポリエステル樹脂を配合したPET層/リサイクルポリエステル樹脂を配合したPET層/PBT層/ヒートシール性樹脂層である請求項1に記載の延伸多層フィルム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、機械的強度及び耐熱性に優れた延伸多層フィルム、及びこの延伸多層フィルムから成る包装袋に関するものであり、より詳細には、ポリエチレンテレフタレートから成る層及びポリブチレンテレフタレートから成る層と共に、ヒートシール性樹脂層を有する延伸多層フィルム及びこの延伸多層フィルムから成る包装袋に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
飲食品等を内容物とする包装袋は、ボイル殺菌やレトルト殺菌等の加熱殺菌、或いは湯煎や電子レンジ加熱等の加熱調理に対応可能な耐熱性や、落下衝撃等に耐え得る耐衝撃性、或いはバリア性等の必要な性能を満足するために、種々の材料から成る層を積層して成る多層フィルム(積層体)から形成されている。
例えば、下記特許文献1には、電子レンジ加熱による穴あきを防止するために、外面から順に2軸延伸ポリエチレンテレフタレート(以下、「PET」ということがある)系フィルム、ポリブチレンテレフタレート(以下、「PBT」ということがある)系フィルム及び熱接着性樹脂層から成る積層体から成る包装袋が提案されている。
【0003】
また下記特許文献2には、基材層、バリア層、シーラント層が順次貼り合わされたラミネート材であり、前記基材層が、少なくとも2種類のポリエステル系樹脂層を含む層が直接積層された二軸延伸多層フィルムで構成されていることを特徴とするラミネート材が記載されており、少なくとも1層のPET層と、少なくとも1層のPBT層、及びシーラント層を含み、かつ前記PET層とPBT層が隣接して積層されているラミネート材が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-143223号公報
特開2018-187819号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に記載された発明においては、PETフィルム及びPBTフィルムを主体とする耐熱性及び強靭性に優れた積層体が使用されているが、二軸延伸フィルムが接着層を介して積層されているため、熱接着性樹脂層を含めた3層構成の積層体を形成するのに2回のラミネート工程が必要であり、生産性及び経済性に劣っている。また接着層の数が増えると接着剤の使用量も増えるため、生産性及び経済性の問題だけでなく、内容物のフレーバーへの影響も懸念される。
【0006】
また上記特許文献2には、PETとPBTをTダイ法やインフレーション法によって共押出により積層し、その後チューブラー法やテンター法等により二軸延伸することによって二軸延伸多層フィルムを作成した後、シーラント層を貼り合わせるものであるため、上記特許文献1と同様に接着剤を用いたラミネート工程が必要であることから、生産性、経済性及び内容物へのフレーバーの影響の点で未だ十分満足するものではない。
また市販のPBTやPETは、所望の物性を得るために共重合成分が含有されていることが一般的であるが、この共重合成分の含有量によっては、PBT層及びPET層が隣接する延伸多層フィルムに期待される耐熱性及び強靭性が損なわれる場合がある。
【0007】
従って本発明の目的は、PET層及びPBT層をそれぞれ少なくとも1層備えた、耐衝撃性等の機械的強度及び耐熱性を有する延伸多層フィルムにおいて、ヒートシール性樹脂層が共押出により同時に積層されていると共に、PET及びPBTが有する優れた耐熱性及び強靭性の両方が効果的に発現された延伸多層フィルムを提供することである。
本発明の他の目的は、PET層及びPBT層をそれぞれ少なくとも1層、並びにヒートシール性樹脂層を備えた、耐衝撃性等の機械的強度及び強靭性を有する延伸多層フィルムを、少ないラミネート回数で効率よく製造する方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、ポリブチレンテレフタレートから成るPBT層及びポリエチレンテレフタレートから成るPET層をそれぞれ1層以上有すると共に、最表面の一方にヒートシール性樹脂層を有する延伸多層フィルムであって、前記ポリブチレンテレフタレートの共重合成分の合計含有量が8mol%以下であり、前記ポリエチレンテレフタレート合計含有量が5mol%以下であり、前記PBT層、前記PET層及び前記ヒートシール性樹脂層の各層が接着剤を介することなく積層されていることを特徴とする延伸多層フィルムが提供される。
【0009】
本発明の延伸多層フィルムにおいては、
1.前記ポリブチレンテレフタレートがホモポリブチレンテレフタレートであること、
2.前記ポリエチレンテレフタレートがホモポリエチレンテレフタレートであること、
3.機能性樹脂層を少なくとも1層有すること、
4.前記PET層及び/又は前記PBT層が、機能性樹脂を含有すること、
5.前記機能性樹脂が、ガスバリア性、易引裂性、酸素吸収性、UVバリア性、可視光バリア性、剛性のうち一つ以上の機能を有する樹脂又は樹脂組成物から成ること、
6.前記PET層及び/又は前記PBT層が、リプロダクト樹脂、リサイクルポリエステル樹脂、バイオマスポリエステル樹脂の少なくとも1種を含有すること、
7.前記ヒートシール性樹脂が、ポリテトラメチレングリコール変性ポリエステル樹脂又は酸変性オレフィン系樹脂であること、
8.前記PBT層の合計厚みが、延伸多層フィルムの全層の合計厚みの25~45%の範囲にあること、
9.単位厚み当たりの突き刺し強度が400N/mmより大きいこと、
が好適である。
【0010】
本発明によればまた、上記延伸多層フィルムから成ることを特徴とする包装袋が提供される。
本発明によれば更に、ポリブチレンテレフタレートから成るPBT層及びポリエチレンテレフタレートから成るPET層並びにヒートシール性樹脂層を、共押出により積層して多層フィルムを形成した後、該多層フィルムをテンター法による同時二軸延伸又は逐次二軸延伸で延伸することを特徴とする延伸多層フィルムの製造方法が提供される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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