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公開番号2025009021
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-20
出願番号2023111724
出願日2023-07-06
発明の名称容器詰めの高濃度均一粥の製造方法
出願人東洋製罐株式会社
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類A23L 7/10 20160101AFI20250109BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】容器詰めの高濃度均一粥を提供する。
【解決手段】容器詰めの高濃度均一粥の製造方法は、所定のベース粉末量の澱粉を含む第1粉末を用意すること(S11)と、前記第1粉末に第1量の液体を添加すること(S12)と、前記第1粉末と前記液体との混合物の攪拌及び加熱を行うこと(S14)と、前記混合物中の前記澱粉が糊化した後に、前記混合物に終量が全水量となるよう液体を添加して(S16)攪拌してベース液を作製すること(S17)と、前記ベース液に、所定の全粉末量となる量の澱粉を含む第2粉末を添加すること(S21)と、前記ベース液と前記第2粉末との混合物を攪拌して充填液を作製すること(S22)と、容器に前記充填液を充填すること(S31)と、前記容器に入った前記充填液を加熱すること(S32)とを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定のベース粉末量の澱粉を含む第1粉末を用意することと、
前記第1粉末に第1量の液体を添加することと、
前記第1粉末と前記液体との混合物の攪拌及び加熱を行うことと、
前記混合物中の前記澱粉が糊化した後に、前記混合物に終量が全水量となるよう液体を添加して攪拌してベース液を作製することと、
前記ベース液に、所定の全粉末量となる量の澱粉を含む第2粉末を添加することと、
前記ベース液と前記第2粉末との混合物を攪拌して充填液を作製することと、
容器に前記充填液を充填することと、
前記容器に入った前記充填液を加熱することと
を含む、容器詰めの高濃度均一粥の製造方法。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記ベース粉末量は、前記全水量の前記液体と前記ベース粉末量の前記第1粉末との合計に対して前記第1粉末の重量割合が2%を超え7%未満となる量である、請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記第1量は、前記全水量の1/2より多く3/4より少ない量である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項4】
前記全粉末量は、前記全水量の前記液体と前記全粉末量の粉末との合計に対して前記第1粉末と前記第2粉末との合計の重量割合が12%以上60%以下となる量である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項5】
前記第1粉末は、ウルチ性の米粉、上新粉又は架橋系加工澱粉である、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項6】
前記第1粉末は、モチ性の米粉、白玉粉、又はコーンスターチである、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項7】
成分が異なる2種類以上の前記充填液を作製することを含み、
前記容器に前記充填液を充填することは、前記容器に前記2種類以上の前記充填液を充填することを含む、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項8】
前記容器に前記充填液を充填することは、前記容器に前記充填液と共に他の食材を充填することを含む、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項9】
前記充填液を作製することは、前記ベース液と前記第2粉末との混合物にさらに泡立てた卵白を加えて攪拌することを含む、請求項1又は2に記載の製造方法。
【請求項10】
前記容器に入った前記充填液を加熱することは、前記容器を密封して殺菌温度で加熱することを含む、請求項1又は2に記載の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、容器詰めの高濃度均一粥の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
「もち」等による高齢者の窒息事故はあとを絶たないが、一方で高齢者において「もち」等を食べたいという需要がある。また、「介護用」の白飯といえば、一般的には粥類である。一般的な粥類は、澱粉質に対する水分割合が高く、カロリーが低い。高齢者は、量を多く食せない場合が多く、通常の粥類だけではカロリー不足になりがちである。これらのことから、澱粉質が高濃度であり、窒息事故が生じない程度に高粘度で「もち」のような食感が得られる、均一な性状の粥といった、高濃度均一粥とも呼べる新しい食品が求められている。さらに、このような高濃度均一粥の容器詰め製品があると便利である。
【0003】
容器詰めの糊化澱粉を含む食品の製造方法として、例えば特許文献1には、生地原料の澱粉の10~80重量%をα化澱粉とし、これを容器に充填・密封した後に加熱処理する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許3921555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、容器詰めの高濃度均一粥を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、容器詰めの高濃度均一粥の製造方法は、所定のベース粉末量の澱粉を含む第1粉末を用意することと、前記第1粉末に第1量の液体を添加することと、前記第1粉末と前記液体との混合物の攪拌及び加熱を行うことと、前記混合物中の前記澱粉が糊化した後に、前記混合物に終量が全水量となるよう液体を添加して攪拌してベース液を作製することと、前記ベース液に、所定の全粉末量となる量の澱粉を含む第2粉末を添加することと、前記ベース液と前記第2粉末との混合物を攪拌して充填液を作製することと、容器に前記充填液を充填することと、前記容器に入った前記充填液を加熱することとを含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、容器詰めの高濃度均一粥を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、容器詰めの高濃度均一粥の製造方法の一例を示すフローチャートである。
図2は、各種実施例及び比較例の結果のまとめを示す図である。
図3は、各種実施例及び比較例の結果のまとめを示す図である。
図4は、各種実施例及び比較例の結果のまとめを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
一実施形態について説明する。本実施形態は、高濃度均一粥に関する。本実施形態は、特に、容器詰めの高濃度均一粥の製造方法に関する。本実施形態の製造方法によれば、製造時の容器詰めが容易であり、特別な材料、器具等を使用することなく、簡易な方法で容器詰めの高濃度均一粥を製造することができる。
【0010】
[容器詰めの高濃度均一粥について]
本実施形態の高濃度均一粥は、澱粉質が高濃度であり、均一な性状を有し、高粘度で「もち」のような食感が得られる粥である。本実施形態の高濃度均一粥は、澱粉を含む米等に由来する粉を水と共に加熱することで、澱粉が糊化したものである。特に、本実施形態の高濃度均一粥は、材料を米等の粒状物ではなく米粉等の粉状物とし、材料が均一に分散した状態でそれを糊化させて製造される。このため、本実施形態の高濃度均一粥では、糊化した澱粉が均一に分散している。本実施形態の容器詰めの高濃度均一粥は、上述の高濃度均一粥が容器に詰められて密封されたものであり、加熱殺菌されており、保存性にも優れる。
(【0011】以降は省略されています)

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