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公開番号
2025017283
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2023130483
出願日
2023-07-24
発明の名称
ブライン液の製造方法
出願人
個人
,
個人
代理人
主分類
A23B
2/80 20250101AFI20250129BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】急速冷凍を行うには低温下でも凍結しない不凍液が不可欠となる。本発明は食品添加物として認められており安全性が高く低温下においても凍結しないブライン液を提供する。
【解決手段】従来使用されているエチルアルコール濃度60重量%未満を主成分とするブライン液は-25~30℃前後から凍結が始まる。しかし、より低温下で急速冷凍を行う場合には、エチルアルコール濃度60重量%以上が必要となる。しかし、エチルアルコール濃度60重量%以上のブライン液は消防法上、少量危険物とみなされるため保管上の制約を受ける。今回の発明は濃度60重量%以上の組成物でありながらプロピレングリコールを添加することにより、消防法上での少量危険物に該当せず第2石油類となるため保管上の制約が緩和される。それに加え当該発明のブライン液を使用した場合、-55℃前後でも凍結することがないため低温用ブライン液としての有用性が高まる。
特許請求の範囲
【請求項1】
エチルアルコール濃度60重量%以上を含有するブライン液とプロピレングリコールを含むブライン液であって、エチルアルコール濃度60%以上のブライン液。
続きを表示(約 110 文字)
【請求項2】
エチルアルコールとプロピレングリコールの比を8対2~7対3で構成する請求項1のブライン液。
【請求項3】
第2石油類であることを特徴とする請求項1及び請求項2のブライン液。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はブライン液に係り、食品類の急速ブライン凍結として有用なブライン液に関する発明。
続きを表示(約 1,500 文字)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
一般的にブライン液に必要とされる条件は、化学的に安定であって変質せず、不活性であり、毒性,刺激性がなく、可燃性,爆発性がなく、低温下で凍結することがなく、熱伝導率が大きい等の条件を満足する必要がある。従来から使用されているブライン液としては、エチルアルコール-濃度60重量%以下のブライン液がある。これらのエチルアルコール系ブライン液は安全性、耐食性、化学的安定性が良く、更には無色、無臭、無毒である点で良い特徴を有しており広く使用されている。
【0003】
しかしながら、エチルアルコール濃度60%以下のブライン液は、氷結点が高く、熱伝導率が悪く、更には氷点下であっても比較的高温で凍結してしまうというデメリットがある。
【0004】
したがって、エチルアルコールの濃度にもよるが従来のブライン液を使用した場合、低温下でのブライン液に向いていない。このような背景から、低温でも凍結せずに且つ低い粘度を維持することができるブライン液が要求されている。
【0005】
本発明はこのような課題を解決するために発明されたもので安全性などが高く低温においても凍結することなく低粘度を維持し、且つ熱伝導率等が良いブライン液を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は前記目的を達成するために、エチルアルコールを主成分とするブライン濃度60%以上の組成物にプロピレングリコールを添加して成るブライン液を食品用のブライン液として使用することを特徴とする。
【0007】
本発明は、エチルアルコールが熱伝導性に優れブライン液としての適性を有していることに着目し、ブライン液としての適性を維持しながら、プロピレングリコールを添加することにより超低温での凍結を防ぐことを解消するようにしたものである。本発明の請求項1によれば、食品添加物として認可されているエチルアルコールとプロピレングリコールを主成分としたブライン液を食品用として使用することにより、エチルアルコールのブライン液としての適性を維持しながら引火点を上げると共に、蒸発し難く、そのロスをなくし、且つ低温下おいても凍結することのないブライン液を構成することができる。
【0008】
また、本発明の請求項2によれば、エチルアルコール濃度60%以上を含有するブライン液とプロピレングリコールの比を8対2~7対3のブライン液を凍結温度-60度Cの能力を持つ冷凍庫で急速冷凍を行った結果、低温下でも凍結することなく、且つ引火点等の安全性の面もクリアするブライン液を得ることが出来た。
【0009】
しかしながら本発明の請求項3によれば、エチレングリコールを添加することにより消防法で定められている、石油第2類の分類となるため保管上の制限が緩和されるために有資格者を配置することなく、一般の企業でも取り扱い易くなり大きなメリットとなる。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、本発明のブライン液によれば、エチルアルコー60重量%以上を7~8割、プロピレングリコールを2~3割を添加したブライン液は本来の熱伝導率等の優れた熱的物性を有し、低温下でも凍結することなく、且つ引火点等の安全性の面もクリアすることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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