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公開番号2025019401
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-07
出願番号2023123000
出願日2023-07-28
発明の名称発泡顆粒
出願人池田食研株式会社
代理人
主分類A23L 5/00 20160101AFI20250131BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】 本発明は、発泡性を有する顆粒であって、かつ、保存中に、発泡用原料と空気中や包装内の水分とが反応して発生する炭酸ガスを抑制した、吸湿性が低く保存安定性の高い顆粒及びその製造方法、並びに該発泡顆粒を含む経口組成物等を提供する。
【解決手段】 炭酸塩及び有機酸を含む発泡用原料粉末と硬化油粉末とを混合した混合粉末であって、融点が40℃以上の硬化油と乳化剤とを合計で0.5~25重量%含む混合粉末を、圧縮造粒することで、硬化油を連続相に含み、発泡用原料粉末を分散相に含む発泡顆粒が製造できることを見出し、本発明を完成した。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
炭酸塩及び有機酸を含む発泡用原料粉末と硬化油粉末とを混合した混合粉末であって、融点が40℃以上の硬化油と乳化剤とを合計で0.5~25重量%含む混合粉末を、圧縮造粒することで、硬化油を連続相に含み、発泡用原料粉末を分散相に含む発泡顆粒を製造することを特徴とする、発泡顆粒の製造方法。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
硬化油1重量部に対して乳化剤含有量が0~2重量部である、請求項1記載の発泡顆粒の製造方法。
【請求項3】
平均粒子径が1.5mm以上の顆粒である、請求項1又は2記載の発泡顆粒の製造方法。
【請求項4】
有機酸100重量部に対して炭酸塩を15~200重量部含む、請求項1又は2記載の発泡顆粒の製造方法。
【請求項5】
硬化油を連続相に含み、炭酸塩及び有機酸を含む発泡用原料粉末を分散相に含む発泡顆粒であって、融点が40℃以上の硬化油と乳化剤とを合計で0.5~25重量%含む圧縮造粒顆粒であることを特徴とする、発泡顆粒。
【請求項6】
硬化油1重量部に対して乳化剤含有量が0~2重量部である、請求項5記載の発泡顆粒。
【請求項7】
平均粒子径が1.5mm以上の顆粒である、請求項5又6記載の発泡顆粒。
【請求項8】
有機酸100重量部に対して炭酸塩を15~200重量部含む、請求項5又6記載の発泡顆粒。
【請求項9】
請求項5又は6に記載の発泡顆粒を含む経口組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡顆粒に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
発泡顆粒は、粉末飲料、清涼菓子、知育菓子等において水を加えることによって炭酸ガスを発生させ、食感や状態の変化、爽快感を楽しむことができる他、ムース化等に用いられるが、保存中に、空気中や包装内の水分と発泡用原料とが反応して炭酸ガスが発生する等、保存安定性に問題があった。
【0003】
特許文献1には、保管中の二酸化炭素の発生が抑制された固形調味食品として、被膜剤及び結合剤として硬化油を、調味粉末原料に対して5~15重量%添加した調味粉末原料と、炭酸塩を硬化油でコーティングした発泡基材とを含有する、圧縮成形してなる固形調味食品が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2015‐202073号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、発泡性を有する顆粒であって、かつ、保存中に、発泡用原料と空気中や包装内の水分とが反応して発生する炭酸ガスを抑制した、吸湿性が低く保存安定性の高い顆粒及びその製造方法、並びに該発泡顆粒を含む経口組成物等を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するために検討した結果、炭酸塩及び有機酸を含む発泡用原料粉末と硬化油粉末とを混合した混合粉末であって、融点が40℃以上の硬化油と乳化剤とを合計で0.5~25重量%含む混合粉末を、圧縮造粒することで、硬化油を連続相に含み、発泡用原料粉末を分散相に含む発泡顆粒が製造できることを見出し、本発明に至った。
【0007】
すなわち、本発明は、以下の[1]~[9]の態様に関する。
[1]炭酸塩及び有機酸を含む発泡用原料粉末と硬化油粉末とを混合した混合粉末であって、融点が40℃以上の硬化油と乳化剤とを合計で0.5~25重量%含む混合粉末を、圧縮造粒することで、硬化油を連続相に含み、発泡用原料粉末を分散相に含む発泡顆粒を製造することを特徴とする、発泡顆粒の製造方法。
[2]硬化油1重量部に対して乳化剤含有量が0~2重量部である、[1]記載の発泡顆粒の製造方法。
[3]平均粒子径が1.5mm以上の顆粒である、[1]又は[2]記載の発泡顆粒の製造方法。
[4]有機酸100重量部に対して炭酸塩を15~200重量部含む、[1]~[3]の何れかに記載の発泡顆粒の製造方法。
[5]硬化油を連続相に含み、炭酸塩及び有機酸を含む発泡用原料粉末を分散相に含む発泡顆粒であって、融点が40℃以上の硬化油と乳化剤とを合計で0.5~25重量%含む圧縮造粒顆粒であることを特徴とする、発泡顆粒。
[6]硬化油1重量部に対して乳化剤含有量が0~2重量部である、[5]記載の発泡顆粒。
[7]平均粒子径が1.5mm以上の顆粒である、[5]又は[6]記載の発泡顆粒。
[8]有機酸100重量部に対して炭酸塩を15~200重量部含む、[5]~[7]の何れかに記載の発泡顆粒。
[9][5]~[8]の何れかに記載の発泡顆粒を含む経口組成物。
【発明の効果】
【0008】
本発明の発泡顆粒は、発泡用原料を含むことで発泡性を有すると共に、発泡用原料粉末を分散相に含み、硬化油を連続相に含むことで、発泡用原料が水分と反応し難く、保存中に、空気中や包装内の水分と発泡用原料とが反応して発生する炭酸ガスを抑制でき、吸湿性が低く保存安定性が高い。さらに、発泡用原料を個別にコーティングする工程は不要で、発泡用原料粉末と硬化油粉末とを含む粉末を圧縮造粒するだけで吸湿性を抑え保存安定性が高い顆粒を簡便に製造することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明に記載の発泡顆粒は、硬化油を連続相に含み、発泡用原料粉末を分散相に含む発泡顆粒で、炭酸塩及び有機酸を含む発泡用原料粉末と硬化油粉末とを混合した混合粉末を、圧縮造粒することで得られ、水と反応して炭酸ガスを発生する。
【0010】
本発明で用いる発泡用原料は、水と反応することで炭酸ガスを発生する少なくとも二種類の原料であればよく、炭酸塩及び有機酸の粉末を発泡用原料粉末として使用する。炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が例示できるが、炭酸カルシウムが好ましく、有機酸は、クエン酸、酢酸、リンゴ酸、コハク酸等が例示できるが、クエン酸が好ましい。有機酸と炭酸塩の比率は、炭酸ガスが発生する反応式のモル数に応じて設定できるが、有機酸100重量部に対して、炭酸塩を15~200重量部含むのが好ましく、20~150重量部含むのがより好ましく、30~100重量部含むのがさらに好ましく、50~80重量部含むのが特に好ましい。また、発泡顆粒又は混合粉末を100重量%とした場合に、発泡用原料粉末を15~99重量%含むのが好ましく、20~97重量%含むのがより好ましく、25~95重量%含むのがさらに好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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