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公開番号
2025017326
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-05
出願番号
2024107113
出願日
2024-07-03
発明の名称
粉末醤油
出願人
キッコーマン株式会社
代理人
主分類
A23L
27/50 20160101AFI20250129BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】
本発明の課題は、焦げ臭が少なく、呈味増強効果、及び、酵母エキス含有食品の呈味を改善する効果のある粉末醤油を提供することである。
【解決手段】
4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比を0.25以上0.8未満に調整して焦げ臭の少ない粉末醤油を得る。また、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比を0.15以上0.68以下に調整して酵母エキス含有食品の呈味を改善する粉末醤油を得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.15以上0.8未満である粉末醤油。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
2-フェニルエタノールを3.8μg/g以上含有する請求項1に記載の粉末醤油。
【請求項3】
全窒素4.0w/w%以上である請求項1又は2に記載の粉末醤油。
【請求項4】
2-フェニルエタノールを3.8μg/g以上、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.15以上0.8未満となるように粉末醤油の成分を調整することを特徴とする粉末醤油の製造方法。
【請求項5】
4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.25以上0.8未満となるように粉末醤油の成分を調整することを特徴とする粉末醤油の焦げ臭抑制方法。
【請求項6】
4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.25以上0.8未満となるように粉末醤油の成分を調整することを特徴とする粉末醤油の呈味増強方法。
【請求項7】
4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.15以上0.68以下となるように成分を調整した粉末醤油を使用することを特徴とする酵母エキス含有食品の呈味改善方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、焦げ臭が少なく、呈味増強効果、及び、酵母エキス含有食品の呈味を改善する効果のある粉末醤油に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、食塩濃度が4%(w/v)未満であり、全窒素濃度1.0%(w/v)あたり、イソアミルアルコール濃度が20ppm(w/v)以上、2-フェニルエタノール濃度が6ppm(w/v)以上、イソブチルアルコール濃度が9ppm(w/v)以上、及びHEMF濃度が10ppm(w/v)以上である、食塩含有飲食品の旨味、コク又は風味を増強する食塩含有飲食品用醤油様調味液が記載されている。
【0003】
特許文献2には、醤油諸味、醤油油蒸留液、賦形剤及び食塩を配合した醤油を乾燥粉末化した粉末醤油であって、粉末醤油中の醤油諸味由来の固形分が、3~32%(w/w)、且つ、賦形剤含量が15~30%(w/w)となるように混合した醤油に醤油油蒸留物を加えて、乾燥粉末化することにより、豆腐や焼魚等の食材への上掛け用途に用いることができる醤油としての香りのバランスが良く、また、醤油として先味が強い上掛け用粉末醤油が記載されている。この粉末醤油に含まれる2-フェニルエタノールの含量は4.5~7.5ppmである。
【0004】
特許文献3には、チキンエキス含有スープの食塩濃度1w/v%当たりの濃度が、4-ヒドロキシ-2(又は5)エチル-5(又は2)メチル-3(2H)フラノン1.0ppm以下及び2-フェニルエタノール0.05~1.5ppmとなるように調整することで、チキンエキスの風味が抑えられず、コクが強いチキンエキス含有スープが記載されている。
【0005】
これらの特許文献では、2-フェニルエタノールなどの醤油の香気成分を調整することで、うま味やコク、先味などの風味を増強している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2017-143767公報
特開2015-073502公報
特開2015-012811公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、焦げ臭が少なく、呈味増強効果、及び、酵母エキス含有食品の呈味を改善する効果のある粉末醤油を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比を0.25以上0.8未満となるように調整することで焦げ臭が少ない粉末醤油が得られる。また、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比を0.15以上0.68以下に調整することで酵母エキス含有食品の呈味を改善する粉末醤油を得られる。酵母エキス含有食品の呈味を改善するには粉末醤油の全窒素濃度を4.0w/w%以上とすることが好ましい。
【0009】
本発明は以下に示す粉末醤油に関する発明である。
(1)4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.15以上0.8未満である粉末醤油。
(2)2-フェニルエタノールを3.8μg/g以上含有する上記(1)に記載の粉末醤油。
(3)全窒素4.0w/w%以上である上記(1)又は(2)に記載の粉末醤油。
(4)2-フェニルエタノールを3.8μg/g以上、4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.15以上0.8未満となるように粉末醤油の成分を調整することを特徴とする粉末醤油の製造方法。
(5)4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.25以上0.8未満となるように粉末醤油の成分を調整することを特徴とする粉末醤油の焦げ臭抑制方法。
(6)4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.25以上0.8未満となるように粉末醤油の成分を調整することを特徴とする粉末醤油の呈味増強方法。
(7)4-ヒドロキシ-2(又は5)-エチル-5(又は2)-メチル3(2H)-フラノンに対する2-フェニルエタノールの質量比が0.15以上0.68以下となるように成分を調整した粉末醤油を使用することを特徴とする酵母エキス含有食品の呈味改善方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明により、焦げ臭が少なく、呈味増強効果、及び、酵母エキス含有食品の呈味を改善する効果のある粉末醤油が提供される。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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