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公開番号
2024092981
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-07-08
出願番号
2023214421
出願日
2023-12-20
発明の名称
ポリエステルフィルムロール
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B32B
27/36 20060101AFI20240701BHJP(積層体)
要約
【課題】微細なシワやキズが低減されたポリエステルフィルムロールを提供する。
【解決手段】少なくともA層とB層を有し、A層表面であるA面とB層表面であるB面とを有するポリエステルフィルムを巻取ってなるポリエステルフィルムロールであって、前記ポリエステルフィルムロールの幅が500mm以上8000mm以下、前記ポリエステルフィルムロールの長手方向及び幅方向の80~140℃における熱膨張係数がいずれも-100ppm/℃以上100ppm/℃以下、幅方向のA面及びB面におけるそれぞれの中心面山高さ(SRp)の最大値と最小値の差がいずれも100nm以下であるポリエステルフィルムロール。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくともA層とB層を有し、A層表面であるA面とB層表面であるB面とを有するポリエステルフィルムを巻取ってなるポリエステルフィルムロールであって、前記ポリエステルフィルムロールの幅が500mm以上8000mm以下、前記ポリエステルフィルムロールの長手方向及び幅方向の80~140℃における熱膨張係数がいずれも-100ppm/℃以上100ppm/℃以下、幅方向のA面及びB面におけるそれぞれの中心面山高さ(SRp)の最大値と最小値の差がいずれも100nm以下であるポリエステルフィルムロール。
続きを表示(約 400 文字)
【請求項2】
前記A面及びB面におけるそれぞれの中心面山高さ(SRp)がいずれも50nm以上1000nm以下である請求項1に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項3】
前記A面及びB面における中心面平均粗さ(SRa)がいずれも5nm以上60nm以下である請求項2に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項4】
前記ポリエステルフィルムの厚みが15μm以上60μm以下である請求項3に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項5】
前記A層及び/またはB層に体積平均粒子径が0.05μm以上2.00μm以下の粒子を該層に対して0.05質量%以上0.50質量%以下含有してなる請求項3に記載のポリエステルフィルムロール。
【請求項6】
前記A面上に離型層を有してなる請求項3~5のいずれかに記載のポリエステルフィルムロール。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は寸法安定性が高く、フィルム幅方向での中心面山高さのばらつきが小さく、更にはキズが低減されたポリエステルフィルムロールに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステルフィルムは、機械特性や熱特性、コストの観点から、工業材料用途として広範に用いられている。中でも、昨今のスマートフォンや電気自動車、自動運転の普及に伴う電子部材、特に、積層セラミックコンデンサ(以下、MLCCということがある)の需要の伸びに応じて、その製造に用いられるポリエステルフィルムの消費量も増加することが見込まれている。MLCCは以下の手順で製造される。離型層を塗布した基材フィルム上に誘電体ペーストを塗工、乾燥し、内部電極印刷後に誘電体ペーストからなる固形物を離型フィルムから剥離する。得られた誘電体シートを積層、プレスした後、所定の大きさに切断し、最後に焼成することで完成する。
【0003】
MLCC製造用の基材フィルムに求められる特性として厚みの均一性、異物や粗大突起等の欠陥がないこと、また、誘電体ペースト乾燥時に加熱することから加工温度領域での寸法安定性が挙げられる。これまでに厚み均一性や寸法安定性を向上させたポリエステルフィルムを提供する技術として、特許文献1では厚さ振れを0.14μm以下に低減したセラミックグリーンシートの支持体用ポリエステルフィルムロールが、特許文献2では低温低湿、低温高湿、高温低湿、高温高湿の全ての温湿度領域での寸法安定性に優れた二軸配向ポリエステルフィルムが、特許文献3ではポリエステルフィルム表面上の突起数低減と幅方向の寸法安定性を安定化させたポリエステルフィルムがそれぞれ開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-160240号公報
特開2021-55077号公報
特開2012-153100号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、MLCCは小型化、大容量化される傾向にあり、それに伴い誘電体シートは益々薄膜化されている。加えて自動運転のような信頼性が特に重要視される分野への利用も増加していることから、以下のような課題が顕在化している。従来では基材フィルムによるMLCCの品質への影響が小さかったが、加工時に基材フィルムに生じる軽微なしわに起因する誘電体シートの厚み不良もMLCCの品質や歩留まりに大きく影響するようになってきた。また、基材フィルムのキズは誘電体シートにピンホールを生じさせ、或いはピンホールとならずとも局所的に誘電体シートに凹凸が生じ、MLCCのショート不良や容量不良の原因となる。MLCCは多数の誘電体シートを積層した構成をしているので、誘電体シートの欠陥を更に低減させるためには基材フィルムのキズを従来以上に制御する必要が生じてきた。
【0006】
本発明の目的は、微細なシワやキズが低減されたポリエステルフィルムロールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記実情に鑑み鋭意検討した結果、以下の構成とすることで、上記の課題を解決したポリエステルフィルムロールとすることができることを見出し本発明に至った。
【0008】
すなわち、以下の構成からなる
(1)少なくともA層とB層を有し、A層表面であるA面とB層表面であるB面とを有するポリエステルフィルムを巻取ってなるポリエステルフィルムロールであって、前記ポリエステルフィルムロールの幅が500mm以上8000mm以下、前記ポリエステルフィルムロールの長手方向及び幅方向の80~140℃における熱膨張係数がいずれも-100ppm/℃以上100ppm/℃以下、幅方向のA面及びB面におけるそれぞれの中心面山高さ(SRp)の最大値と最小値の差がいずれも100nm以下であるポリエステルフィルムロール。
(2)前記A面及びB面におけるそれぞれの中心面山高さ(SRp)が50nm以上1000nm以下である(1)に記載のポリエステルフィルムロール。
(3)前記A面及びB面における中心面平均粗さ(SRa)がいずれも5nm以上60nm以下である(1)または(2)に記載のポリエステルフィルムロール。
(4)前記ポリエステルフィルムの厚みが15μm以上60μm以下である(1)~(3)のいずれかに記載のポリエステルフィルムロール。
(5)前記A面及び/またはB面を構成する層に体積平均粒子径が0.05μm以上2.00μm以下の粒子を該層に対して0.05質量%以上0.50質量%以下含有してなる(1)~(4)のいずれかに記載のポリエステルフィルムロール。
(6)前記A面上に離型層を有してなる(1)~(5)のいずれかに記載のポリエステルフィルムロール。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、微細なシワやキズが低減されたポリエステルフィルムロールを得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
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