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公開番号
2025027986
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-28
出願番号
2024111371
出願日
2024-07-11
発明の名称
グラフェン粉末、グラフェン分散液、組成物および形成物
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
C01B
32/194 20170101AFI20250220BHJP(無機化学)
要約
【課題】分散性に優れたグラフェン粉末およびバリア性または熱伝導性に優れた組成物を提供すること。
【解決手段】グラフェン表面に、粒径50nm以上1000nm以下の金属および/または金属化合物を含有する粒子が付着してなるグラフェン粉末。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
グラフェン表面に、粒径50nm以上1000nm以下の金属および/または金属化合物を含有する粒子が付着してなるグラフェン粉末。
続きを表示(約 720 文字)
【請求項2】
前記金属および/または金属化合物を含有する粒子が、グラフェンに対して1重量%以上300重量%以下付着してなる請求項1記載のグラフェン粉末。
【請求項3】
前記金属および/または金属化合物を含有する粒子が、グラフェン表面の1%以上70%以下の面積に対して付着してなる請求項2記載のグラフェン粉末。
【請求項4】
前記金属および/または金属化合物を含有する粒子が、グラフェン表面の10%以上50%以下の面積に対して付着してなる請求項3記載のグラフェン粉末。
【請求項5】
前記金属および/または金属化合物が、亜鉛、コバルトおよび鉄から選ばれる少なくとも1つを含む請求項1記載のグラフェン粉末。
【請求項6】
前記グラフェンの平均厚さが、0.3nm以上10nm以下である請求項1記載のグラフェン粉末。
【請求項7】
前記グラフェン粉末が、窒素を含む化合物を表面に有する請求項6記載のグラフェン粉末。
【請求項8】
前記グラフェン粉末のX線光電子分光法により測定される炭素に対する酸素の元素比(O/C比)が0.05以上0.60以下、かつ炭素に対する窒素の元素比(N/C比)が0.005以上0.200以下である請求項7記載のグラフェン粉末。
【請求項9】
請求項1~8のいずれかに記載のグラフェン粉末が、有機溶媒に分散されてなるグラフェン分散液。
【請求項10】
前記有機溶媒が、芳香族炭化水素系溶媒および/またはアルコール系溶媒を含む請求項9記載のグラフェン分散液。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、グラフェン粉末およびそれを用いた分散液、組成物、形成物に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
グラフェン粉末は、炭素原子からなる二次元結晶であり、2004年に発見されて以来、非常に注目されている素材である。グラフェン粉末の薄層シート構造は、バリア性、熱伝導性、導電性などの機能を有しており、一例として、バリア性では金属腐食原因物質である酸素や水の透過を抑制することができる。かかるグラフェン粉末の機能を活用した用途の一例として耐腐食性塗料が挙げられ、グラフェン粉末を用いることにより、耐腐食性のさらなる向上が期待されている。
【0003】
グラフェン粉末を工業的に利用するために、電気抵抗が低く、塗布性および分散性に優れるグラフェン粉末の分散液が用いられている。グラフェン粉末の分散液としては、例えば、グラフェン粉末がN-メチルピロリドンを50質量%以上含む溶媒に分散された分散液であって、N-メチルピロリドンでグラフェン重量分率0.000013に調整した希釈液の、波長270nmにおける重量吸光係数が25000cm
-1
以上200000cm
-1
以下であるグラフェン分散液(例えば、特許文献1参照)が提案されている。また、グラフェン分散液の製造方法としては、例えば、還元工程、微細化工程、有機溶媒混合工程、強撹拌工程、水分除去工程を有するグラフェンを分散液にする製造方法(例えば、特許文献2参照)などが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2017/047521号
国際公開第2017/047523号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
グラフェン粉末の応用範囲を広げる上では、グラフェン粉末を様々な形状に成形する技術が求められており、そのために、グラフェン粉末を単層または複数層の薄層状態に分散させた分散液とすることが有効である。しかし、分散液中において、薄層状態のグラフェンは積層凝集しやすく、さらに凝集したシート状のグラフェン同士は絡まり合いやすい傾向にある。特許文献1や特許文献2に記載された技術に対しても、様々な組成物中へのさらなる分散性の向上が求められている。
【0006】
また、グラフェンを乾燥粉末の状態にして樹脂や溶媒中に再分散して用いる場合がある。この場合、グラフェンを乾燥等により粉末化すると、強固な積層凝集を起こして再分散することが非常に困難になり、グラフェンの分散性が低下するために所望の効果を発揮しにくいという課題があった。従って、乾燥粉末化後の再分散性に優れたグラフェン粉末が求められている。
【0007】
そこで、本発明は、再分散性に優れたグラフェン粉末、およびバリア性または熱伝導性に優れる硬化物を得ることのできる組成物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明は、グラフェン表面に、粒径50nm以上1000nm以下の金属および/または金属化合物を含有する粒子が付着してなるグラフェン粉末である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のグラフェン粉末は再分散性が高く、耐腐食性などのバリア性や熱伝導性に優れる組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<グラフェン粉末>
本発明のグラフェン粉末は、グラフェン表面に、粒径50nm以上1000nm以下の金属および/または金属化合物を含有する粒子が付着してなる。本発明においては、グラフェン粉末の再分散性に影響する指標として、グラフェン表面に付着する金属および/または金属化合物を含有する粒子の粒径に着目した。
(【0011】以降は省略されています)
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