TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025017421
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-06
出願番号2023120434
出願日2023-07-25
発明の名称複合仮撚加工糸
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D02G 1/02 20060101AFI20250130BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】 身体の動きに合わせて伸縮しながらも、束縛感のないソフトストレッチ性を有しながら、高い吸湿性とドライな肌触りを兼ね備えた複合仮撚加工糸を提供する。
【解決手段】 芯部と鞘部から構成される二層構造の複合仮撚加工糸において、芯部がポリアミド系長繊維であり、鞘部がポリエステル系長繊維である、伸縮伸長率が50~200%の複合仮撚加工糸。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
芯糸と鞘糸とから構成される二層構造の複合仮撚加工糸において、芯糸がポリアミド系長繊維であり、鞘糸がポリエステル系長繊維である、伸縮伸長率が50%~200%の複合仮撚加工糸。
続きを表示(約 370 文字)【請求項2】
芯糸のポリアミド系長繊維が、サイドバイサイドまたは偏心芯鞘型の複合断面を有する潜在捲縮糸である請求項1記載の複合仮撚加工糸。
【請求項3】
複合仮撚加工糸を構成するポリアミド系長繊維とポリエステル系長繊維のうち、ポリエステル系長繊維の質量比率が、50%~80%である請求項1または2記載の複合仮撚加工糸。
【請求項4】
芯糸のポリアミド系長繊維の単糸繊度が、1.0dtex~5.0dtexである請求項1または2記載の複合仮撚加工糸。
【請求項5】
鞘糸のポリエステル系長繊維の単糸繊度が、0.5dtex~3.0dtexである請求項1または2記載の複合仮撚加工糸。
【請求項6】
交絡度が150~350である請求項1または2記載の複合仮撚加工糸。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生地にした際に、身体の動きに合わせて伸縮しながらも、束縛感のないソフトストレッチ性を有し、高い吸湿性とドライな肌触りを兼ね備えた複合仮撚加工糸に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ポリアミドやポリエステルを代表とする合成繊維は、機械的特性をはじめ、数多くの優れた性質を有しており、一般衣料用途をはじめ、産業用途、機能製品まで各種分野に幅広く用いられている。合成繊維は、綿やウールといった天然繊維に比べ、高い耐久性やハンドリングの容易性を有していることから、スポーツ衣料、アウトドア衣料、インナー用途などに好適に用いられる。
【0003】
また、スポーツウエアやアウトドアジャケット、インナーなどの用途では、身体の動きに合わせて伸縮しながらも、束縛感はない適度なストレッチ性や、汗をかいた際に衣服内の湿度を調整する高い吸湿性や、肌面と接した際にストレスを感じさせないドライな肌触りが要求される。
【0004】
ポリアミド系長繊維は、ポリエステル系長繊維に比べ、吸湿性が高く、機械的強度も高いことから、スポーツ衣料用途に好適に用いられる。しかし、ポリアミド系長繊維は肌面と接した際に、独特のヌメリ感があり、肌触りに課題がある。
【0005】
この課題を解決するため、特許文献1では太細斑を有する高伸度のポリアミド系長繊維と低伸度の熱可塑性合成繊維を同時仮撚りすることで、太細斑を有するポリアミド系長繊維が低伸度の熱可塑性合成繊維を被覆するように巻き付いた二層構造仮撚糸を提案している。太細斑による微細な凹凸が、ポリアミド系長繊維のヌメリ感を低減させ、ドライな肌触りを与える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2002-115131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1記載のポリアミド系長繊維の二層構造仮撚糸は、表面の凹凸によりヌメリ感は軽減されているが、それでもポリエステル系長繊維に比べるとヌメリ感は強く、ドライな肌触りとは言えない。また、低伸度の熱可塑性合成繊維を芯として仮撚加工しているため、芯糸に仮撚加工による捲縮が入り難く、スポーツ衣料用途としては十分なストレッチ性が得られない。
【0008】
高いストレッチ性を付与する方法として、ポリウレタン系弾性糸と複合する方法が一般的である。しかし、ポリウレタン系弾性糸のストレッチは締め付け感が強く、生地にして着用した際に束縛感がある。また、ポリウレタン系弾性糸は耐光性に課題があり、ポリアミド系長繊維やポリエステル系長繊維でカバーリング加工を施して用いるのが一般的であり、製品の重量が重くなることや、カバーリング加工費で製品コストが高くなることなどの課題が残る。
【0009】
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、生地にした際に、身体の動きに合わせて伸縮しながらも、束縛感のないソフトストレッチ性を有し、高い吸湿性とドライな肌触りを兼ね備えた複合仮撚加工糸を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記課題を解決するために、下記の構成からなる。
(1)芯糸と鞘糸とから構成される二層構造の複合仮撚加工糸において、芯糸がポリアミド系長繊維であり、鞘糸がポリエステル系長繊維である、伸縮伸長率が50~200%の複合仮撚加工糸。
(2)芯糸のポリアミド系長繊維が、サイドバイサイドまたは偏心芯鞘型の複合断面を有する潜在捲縮糸である(1)記載の複合仮撚加工糸。
(3)複合仮撚加工糸を構成するポリアミド系長繊維とポリエステル系長繊維のうち、ポリエステル系長繊維の質量比率が50~80%である(1)または(2)に記載の複合仮撚加工糸。
(4)芯糸のポリアミド系長繊維の単糸繊度が、1.0dtex~5.0dtexである(1)または(2)に記載の複合仮撚加工糸。
(5)鞘糸のポリエステル系長繊維の単糸繊度が、0.5dtex~3.0dtexである(1)または(2)に記載の複合仮撚加工糸。
(6)交絡度が150~350である(1)または(2)に記載の複合仮撚加工糸。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

東レ株式会社
防刃材
5日前
東レ株式会社
積層体
27日前
東レ株式会社
二次電池
1か月前
東レ株式会社
紡糸口金
1か月前
東レ株式会社
積層構造体
12日前
東レ株式会社
複合半透膜
1か月前
東レ株式会社
複合仮撚加工糸
5日前
東レ株式会社
電子機器筐体用部材
22日前
東レ株式会社
電子機器筐体用部材
22日前
東レ株式会社
気体分離膜モジュール
19日前
東レ株式会社
ポリエステル仮撚加工糸
1か月前
東レ株式会社
ポリエステルの製造方法
22日前
東レ株式会社
溶融押出装置および押出方法
1か月前
東レ株式会社
二軸配向ポリエステルフィルム
5日前
東レ株式会社
熱可塑性プリプレグの製造方法
1か月前
東レ株式会社
複合半透膜およびその製造方法
5日前
東レ株式会社
ゴルフクラブシャフトの製造方法
5日前
東レ株式会社
被膜除去装置および被膜除去方法
1か月前
東レ株式会社
被膜剥離装置および被膜剥離方法
26日前
東レ株式会社
電池保護用成形体および電池の保護方法
26日前
東レ株式会社
三次元造形物、および三次元造形物の製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリアリーレンスルフィド樹脂組成物および成形品
5日前
東レ株式会社
基材の検査装置、基材の検査方法および被膜除去装置
1か月前
東レ株式会社
電極複合体及びその製造方法、ポリマー組成物、電池
22日前
東レ株式会社
靴底
1か月前
東レ株式会社
引抜成形品およびその製造方法ならびに風車ブレード
6日前
東レ株式会社
材料設計方法、材料設計プログラムおよび材料設計装置
26日前
東レ株式会社
積層体
1か月前
東レ株式会社
学習用データ生成方法および学習用データ生成プログラム
26日前
東レ株式会社
中空糸多孔質膜、中空糸多孔質膜ユニットおよび膜モジュール
1か月前
東レ株式会社
感光性導電ペーストおよびそれを用いた導電パターン付き基板
27日前
東レ株式会社
樹脂印刷版用処理液、それを用いた樹脂印刷版および印刷物の製造方法
1か月前
東レ株式会社
シリコーン樹脂組成物およびそれを用いた水なし平版印刷版の版面修正液
1か月前
東レ株式会社
繊維強化ポリアリーレンスルフィド共重合体複合基材およびその製造方法
18日前
東レ株式会社
ポリフェニレンサルファイドモノフィラメントからなるドラム状パッケージ
22日前
東レ株式会社
フレキソ印刷版原版、フレキソ印刷版およびそれを用いた印刷物の製造方法
1か月前
続きを見る