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公開番号2024175736
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-19
出願番号2023093686
出願日2023-06-07
発明の名称ラメ糸及びそれを含む織編物
出願人東レ株式会社
代理人
主分類D02G 3/12 20060101AFI20241212BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約【課題】
やわらかく、肌面への刺激感が軽減されるソフトな表面タッチ感と、細かなところまで精密な高精細外観を有するラメ糸及び織編物を提供する。
【解決手段】
金属光沢糸とフィラメントとを含むラメ糸であって、前記金属光沢糸の幅Lが50μmm以上130μm以下であり、前記フィラメントの強度が5.5cN/dtex以上であり、前記ラメ糸の総繊度が10dtex以上50dtex以下であり、前記金属光沢糸の幅Lに対する前記金属光沢糸の幅Lと前記フィラメントの直径Dとの差(L-D)の比((L-D)/L)が0.70以下であるラメ糸。

【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
金属光沢糸とフィラメントとを含むラメ糸であって、前記金属光沢糸の幅Lが50μm以上130μm以下であり、前記フィラメントの強度が5.5cN/dtex以上であり、前記ラメ糸の総繊度が10dtex以上50dtex以下であり、前記金属光沢糸の幅Lに対する前記金属光沢糸の幅Lと前記フィラメントの直径Dとの差(L-D)の比((L-D)/L)が0.70以下であるラメ糸。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記フィラメントが熱可塑性合成繊維である請求項1に記載のラメ糸。
【請求項3】
前記フィラメントが異形断面形状を有している請求項1または2に記載のラメ糸。
【請求項4】
前記フィラメントが酸化チタンを含む請求項1または2に記載のラメ糸。
【請求項5】
前記酸化チタンの濃度がフィラメントに対し0.1質量%以上15.0質量%以下である、請求項4に記載のラメ糸。
【請求項6】
請求項1または2に記載のラメ糸を含む織編物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ラメ糸及びそれを含む織編物に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、メタリックな光沢を持つ金銀糸は、高級感やきらびやかさから、女性向けファッションとして、プリント地や無地のニット地などの素材に多用されてきた。また、華やかなラメ糸としてカ-テンなどインテリア繊維製品にも多用されている。
【0003】
例えば、金属蒸着フィルムをマイクロスリットして得られるスリット光沢糸と他糸とを含むラメ糸が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
【0004】
また、ラメ糸を用いた織編物の柔軟性を改善するため、金銀糸用フィルムとフィラメントからなる複合金銀糸芯糸において、フィルムの長手方向にランダムに捻れさせ、フィラメントの単糸と交絡した収束部を有した複合金銀糸が提案されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
さらに、ラメ糸を用いた布帛の肌触りを改善するため、基材と金属薄膜層とからなる積層体をスリットして得られる金属光沢糸を芯糸とし、短繊維群を鞘糸とすることを特徴とする精紡交撚糸が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特許第6400868号公報
特開2012-207343号公報
特開平11-217738号公報
特開2000-54234号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般にラメ糸は上述したように外観を重視した加飾性を目的とするものであるから、フィルムを用いた光沢糸には一定の幅が必要とされている。例えば、特許文献1に記載の基材フィルムの片面に金属蒸着層と金属蒸着保護層を積層してなる金属蒸着フィルムをマイクロスリットして得られるスリットラメ糸の幅は、0.15mm以上が好ましいことが記載されている。しかしながら、幅が広いと高精細な外観を得ることができなかった。また、特許文献1ではスリットラメ糸と他糸とを撚糸しているが、他糸は強度の観点からラメ糸の幅が狭くなるほど強度のために太くする必要があり、これも理由として高精細な外観を得ることが困難であった。また、金属光沢糸の幅が広い場合や他糸が太い場合、柔軟性や肌触りにも劣るものであった。
【0008】
一方、特許文献3に記載の複合金銀糸では、フィルムの長手方向にランダムに捻れた特異な構造により優れた柔軟性が得られるとされている。しかし、柔軟性を得るためには特異な構造に限定されてしまうことに加え、光沢糸の幅が太く、複合するフィラメントの繊度も太いため、やはり高精細な外観を得ることができなかった。
【0009】
また、特許文献4に記載の技術では、精紡交撚糸とすることで肌触りを改善しているが、上記同様特異な構造に限定されるほか、高精細な外観や優れた柔軟性を得ることができなかった。
【0010】
本発明者らは、高精細な外観が得られていない理由を検討した結果、従来のラメ糸は、光沢糸の幅を狭くすると強度が低下し、他糸を太くせざるを得ないこと、そして、このような構成にするとラメ糸における他糸の比率が相対的に増加し光沢糸の比率が低下するため、ラメ糸の加飾性が低下すること、がわかった。すなわち、従来のラメ糸は、高精細な外観や、柔軟性、肌触りなどの風合い、が得られないという課題を見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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