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公開番号
2025001133
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-08
出願番号
2023100558
出願日
2023-06-20
発明の名称
ポリエステル仮撚加工糸
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D02G
1/02 20060101AFI20241225BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約
【課題】 染色時に発色性が良く、合成繊維の仮撚加工糸特有のギラツキを抑えたナチュラルな光沢を発現する仮撚加工糸を提供する
【解決手段】 イソフタル酸を0.5質量%~3.0質量%を含有し、粒子径が0.7μm~2.0μmの2族元素無機化合物を2族元素量として50ppm~300ppm含有し、粒子径が0.3μm~0.7μmの二酸化チタン化合物を0.12質量%~0.5質量%含有したポリエステル仮撚加工糸。
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
イソフタル酸を0.5質量%~3.0質量%を含有し、粒子径が0.7μm~2.0μmの2族元素無機化合物を2族元素量として50ppm~300ppm含有し、粒子径が0.3μm~0.7μmの二酸化チタン化合物を0.12質量%~0.5質量%含有したポリエステル仮撚加工糸。
続きを表示(約 63 文字)
【請求項2】
ジエチレングリコールを0.5質量%~2.0質量%含有した請求項1記載のポリエステル仮撚加工糸。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、染色時に発色性が良く、合成繊維の仮撚加工糸特有のギラツキを抑えたナチュラルな光沢を発現できる仮撚加工糸に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリエステルやナイロンを代表とする合成繊維は、機械的特性をはじめ、数多くの優れた性質を有しており、一般衣料用途をはじめ、産業用途、機能製品まで各種分野に幅広く用いられている。さらに、これらの合成繊維製品は、資源の再利用、持続的な環境保全の面から、廃棄されたポリマー製品を回収した再利用の試みが近年盛んに行われており、リサイクルで得られた製品は様々な衣料用途にも好適に用いられる(例えば特許文献1、特許文献2)。
【0003】
インナー用途で用いる場合、延伸仮撚加工を施し捲縮を与えるのが一般的である。
しかし、丸断面フィラメントを延伸仮撚加工すると、仮撚時の加撚圧縮力によりフィラメントの横断面が変形し、六角形や五角形の平坦な側面を有する多角形断面となる。平坦な側面は光を正反射するため、生地にした際に、強く輝いて見える点が多くなり、望ましくないギラギラした光沢(以下、ギラツキと称す)が生じ、この課題はリサイクルで得られた製品についても同様に課題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-27375号公報
国際公開第2018/043457号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では種々の共重合組成のバラつきを抑えることで、強度特性に優れ、染色斑の生じないポリエステル繊維が得られるものの、常用の方法にて製糸しており、延伸仮撚加工時にギラツキが生じることは避けられていない。
【0006】
また、特許文献2ではスポーツウェアを構成するニット生地のみならず縫製に用いる縫い糸にも適応でき、バージン原料並みの色調が求められるスポーツユニフォームへの展開も可能としているが、常用の方法にて製糸しており、延伸仮撚加工時にギラツキが生じることは避けられていない。
【0007】
本発明は、上記従来の課題を解決しようとするものであり、合成繊維の仮撚加工糸特有のギラツキを抑えたナチュラルな光沢を発現できる仮撚加工糸を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するために、下記の構成からなる。
(1)イソフタル酸を0.5質量%~3.0質量%を含有し、粒子径が0.7μm~2.0μmの2族元素無機化合物を2族元素量として50ppm~300ppm含有し、粒子径が0.3μm~0.7μmの二酸化チタン化合物を0.12質量%~0.50質量%含有したポリエステル仮撚加工糸。
(2)ジエチレングリコールを0.5質量%~2.0質量%含有した前記(1)記載のポリエステル仮撚加工糸。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、染色時に発色性が良く、合成繊維の仮撚加工糸特有のギラツキを抑えたナチュラルな光沢を発現する仮撚加工糸を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
本発明のポリエステル仮撚加工糸は、イソフタル酸を含有する。イソフタル酸含有量は糸全重量に対し0.5質量%~3.0質量%であり、イソフタル酸はポリマー骨格内に共重合されていても、分子として存在してもよい。主構成のポリエステルに対し、イソフタル酸成分が加わることで、配向しにくくなり、仮撚加工時に部分的に結晶化が進まず、単糸間で結晶化度の異なる仮撚加工糸となる。単糸間で結晶化度が異なることで、光が通過する際に屈折率、散乱強度が異なり、ギラツキが小さくなる。イソフタル酸の含有量は0.5質量%以上とすることで、糸にした時のギラツキ抑制効果を発現できる。また、3.0質量%以下とすることで、結晶化不足による強度不足を防ぎ、毛羽が少なく工程通過性の良好な仮撚加工糸が得られる。より好ましいイソフタル酸含有量は1.0質量%~2.5質量%である。
(【0011】以降は省略されています)
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