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公開番号2025017121
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-05
出願番号2023120018
出願日2023-07-24
発明の名称モーター用絶縁フィルム及びモーター
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人特許事務所サイクス
主分類B32B 27/10 20060101AFI20250129BHJP(積層体)
要約【課題】本発明は、高温環境下で使用した場合であってもデラミネーション(層間剥離)の発生が抑制されたモーター用絶縁フィルムを提供することを課題とする。
【解決手段】本発明は、熱可塑性樹脂を含む樹脂層の少なくとも片面にアラミド紙を備え、150℃の貯蔵弾性率が2.0GPa以上である、モーター用絶縁フィルムに関する。また、本発明は、上記モーター用絶縁フィルムを備えたモーターに関する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂を含む樹脂層の少なくとも片面にアラミド紙を備え、150℃の貯蔵弾性率が2.0GPa以上である、モーター用絶縁フィルム。
続きを表示(約 580 文字)【請求項2】
前記熱可塑性樹脂のガラス転移温度が120~250℃である、請求項1に記載のモーター用絶縁フィルム。
【請求項3】
前記熱可塑性樹脂が、ポリエーテルイミド、熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリアミド、ポリカーボネート及びポリアリールエーテルケトンよりなる群から選択される少なくとも1種である、請求項1に記載のモーター用絶縁フィルム。
【請求項4】
前記樹脂層の両面にアラミド紙を備える、請求項1に記載のモーター用絶縁フィルム。
【請求項5】
前記樹脂層にアラミド紙が融着している、請求項1に記載のモーター用絶縁フィルム。
【請求項6】
厚みが20~500μmである、請求項1に記載のモーター用絶縁フィルム。
【請求項7】
前記樹脂層の厚みが、10~400μmである、請求項1に記載のモーター用絶縁フィルム。
【請求項8】
MIT耐折試験(JIS P8115:2001)における、屈曲回数が100回以上である、請求項1に記載のモーター用絶縁フィルム。
【請求項9】
スロット紙である、請求項1に記載のモーター用絶縁フィルム。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載のモーター用絶縁フィルムを備えたモーター。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、モーター用絶縁フィルム及びモーターに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
家電機器、産業機器などの駆動力となるモーターには、従来、ステータコア内のスロットにおいてコアと巻線コイルとの間に介装される絶縁フィルムとして、スロット紙やスロット溝の開口を内側から閉塞するウェッジ紙が備えられている。これらの絶縁フィルムは、通常、ステータコアの端面の開口部からスロット内に挿入されることで組み込まれる。ステータコアへの挿入時の破れを防止するために、絶縁フィルムには高い耐折性や耐衝撃性が要求される。
【0003】
このような絶縁フィルムとして、アラミド紙と樹脂フィルムを張り合わせた積層体が広く用いられている。例えば、特許文献1には、基材としてアラミド紙と、熱硬化性樹脂組成物からなる絶縁樹脂層が基材の片面または両面に接着剤等を介して積層された絶縁シートが開示されている。
【0004】
近年、モーターとしては、小型で高効率なものが求められている。そのために、例えば、絶縁フィルムを薄肉化し巻線コイルの占積率を大きくする方法が検討されている。例えば、特許文献2には、アラミド紙と樹脂フィルムとが積層されてなるアラミド-樹脂フィルム積層体であって、アラミド紙のいずれかの面に所定条件でプラズマ処理を施し、当該プラズマ処理された面と樹脂フィルムのプラズマ処理された面とを合わせて加熱、加圧、又は加熱加圧加工することによって接着されてなるアラミド-樹脂フィルム積層体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-185658号公報
特開2013-223962号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、モーターの性能が上がっており、これに伴い、特に耐熱性に優れたモーター用絶縁フィルムが求められている。例えば、モーターの高出力化に伴って使用時の温度環境も厳しくなってきており、場合によっては150℃以上で連続使用される場合もある。しかしながら、従来のモーター用絶縁フィルムにおいては、その耐熱性が十分とは言えず、高温環境下で使用した場合にデラミネーション(層間剥離)が生じる場合があった。このようなデラミネーション(層間剥離)が生じると、絶縁性を維持できなくなるため問題となる。
【0007】
そこで本発明者らは、このような従来技術の課題を解決するために、高温環境下で使用した場合であってもデラミネーション(層間剥離)の発生が抑制されたモーター用絶縁フィルムを提供することを目的として検討を進めた。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の具体的な態様の例を以下に示す。
【0009】
[1] 熱可塑性樹脂を含む樹脂層の少なくとも片面にアラミド紙を備え、150℃の貯蔵弾性率が2.0GPa以上である、モーター用絶縁フィルム。
[2] 熱可塑性樹脂のガラス転移温度が120~250℃である、[1]に記載のモーター用絶縁フィルム。
[3] 熱可塑性樹脂が、ポリエーテルイミド、熱可塑性ポリイミド、芳香族ポリアミド、ポリカーボネート及びポリアリールエーテルケトンよりなる群から選択される少なくとも1種である、[1]又は[2]に記載のモーター用絶縁フィルム。
[4] 樹脂層の両面にアラミド紙を備える、[1]~[3]のいずれかに記載のモーター用絶縁フィルム。
[5] 樹脂層にアラミド紙が融着している、[1]~[4]のいずれかに記載のモーター用絶縁フィルム。
[6] 厚みが20~500μmである、[1]~[5]のいずれかに記載のモーター用絶縁フィルム。
[7] 樹脂層の厚みが、10~400μmである、[1]~[6]のいずれかに記載のモーター用絶縁フィルム。
[8] MIT耐折試験(JIS P8115:2001)における、屈曲回数が100回以上である、[1]~[7]のいずれかに記載のモーター用絶縁フィルム。
[9] スロット紙である、[1]~[8]のいずれかに記載のモーター用絶縁フィルム。
[10] [1]~[9]のいずれかに記載のモーター用絶縁フィルムを備えたモーター。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高温環境下で使用した場合であってもデラミネーション(層間剥離)の発生が抑制されたモーター用絶縁フィルムを提供することができる。このため、本発明のモーター用絶縁フィルムは高温環境下にて絶縁性を長期間維持できるモーター用絶縁フィルムとして使用できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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