TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025014744
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117545
出願日2023-07-19
発明の名称車両用スライドドア構造
出願人スズキ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類B60J 5/06 20060101AFI20250123BHJP(車両一般)
要約【課題】ドア本体の上部前側部分におけるスポット溶接箇所の耐久性を向上させる。
【解決手段】車両用スライドドア構造を有するスライドドア100は、車体側部に設けられインナパネル2及びアウタパネル3を有するドア本体1と、ドア本体1の上部前側部分をスライド自在に車体側部に連結する上連結部と、ドア本体1の内部に設けられドア本体1の上部前側部分を補強するアッパリンフォースメント8と、を含み、アッパリンフォースメント8の前部はパネル内側壁25とパネル上壁前側部分21aとに沿うように屈曲し、パネル内側壁25とパネル上壁前側部分21aとにスポット溶接により接合される。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車体側部に設けられ、インナパネル及び該インナパネルの車幅方向外側に配置されたアウタパネルを有するドア本体と、
前記ドア本体の上部前側部分を、前記車体側部に設けられた上レールに沿って車両前後方向にスライド自在に前記上レールに連結する上連結部と、
を含み、前記インナパネルは前記アウタパネルの外縁に接合されるパネル周縁部と該パネル周縁部の内側で車幅方向内側に膨らむパネル本体とを有し、前記パネル本体は上方を臨むパネル上壁と車幅方向内側を臨むパネル内側壁とを有する、車両用スライドドア構造であって、
前記ドア本体の内部に設けられ、前記インナパネルに接合されることにより前記ドア本体の上部前側部分を補強するアッパリンフォースメントを含み、
前記上連結部は、前記パネル上壁のうちの前側部分であるパネル上壁前側部分に取り付けられ、
前記アッパリンフォースメントの前部は、前記パネル内側壁及び前記パネル周縁部のうちの少なくとも一方と前記パネル上壁前側部分とに沿うように屈曲し、前記パネル内側壁及び前記パネル周縁部の前記少なくとも一方と前記パネル上壁前側部分とにスポット溶接により接合されている、車両用スライドドア構造。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記パネル内側壁は、前記車体側部に取り付けられたドアウェザストリップが車幅方向内側から当接する環状当接壁を有し、
前記アッパリンフォースメントは、前記パネル内側壁と前記パネル上壁とに沿うように屈曲し、前記パネル内側壁と前記パネル上壁前側部分とにスポット溶接により接合され、
前記パネル内側壁に対する前記アッパリンフォースメントのスポット溶接による横接合点は、前記パネル内側壁のうちの前記環状当接壁を避け且つ前記パネル内側壁のうちの前側上角部に寄せた位置に設定されている、請求項1に記載の車両用スライドドア構造。
【請求項3】
前記パネル上壁前側部分に対する前記アッパリンフォースメントのスポット溶接による上接合点及び前記パネル上壁前側部分に対する前記上連結部の取り付け点のそれぞれは、前記パネル上壁前側部分において車両前後方向に離隔した複数の箇所に設定され、
前記パネル上壁前側部分において、前記上接合点と前記取り付け点とが交互に設けられている、請求項1又は2に記載の車両用スライドドア構造。
【請求項4】
前記パネル上壁前側部分は、前記上接合点と前記取り付け点との間の部分において、車幅方向に延びるビードを有する、請求項3に記載の車両用スライドドア構造。
【請求項5】
前記アッパリンフォースメントの前記パネル上壁とは反対側の面に沿って、前記ビードの前側の前記取り付け点から前記ビードの後側の前記取り付け点まで延び、前記アッパリンフォースメントに取り付けられる補助リンフォースメントを、さらに含む、請求項4に記載の車両用スライドドア構造。
【請求項6】
前記ドア本体には、ウィンドガラスにより開閉される窓孔が開口され、
前記パネル本体における前記窓孔を囲む窓周縁部の前縁部及び前記アウタパネルにおける前記窓孔を囲む窓周縁部の前縁部には、前記ウィンドガラスの前縁部を上下方向に摺動自在にガイドするガラスランが取り付けられ、
前記ガラスランは、前記ウィンドガラスの前側上角部が嵌まり込むコーナ部を有し、
前記コーナ部は、前記ドア本体の内部において、前記アッパリンフォースメントに向かって突出しており、
前記アッパリンフォースメントの下部は、車幅方向外側に屈曲しており、
前記ガラスランの前記コーナ部は、前記アッパリンフォースメントの下部と前記アウタパネルとの間に挟持されている、請求項1又は2に記載の車両用スライドドア構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スライド開閉式のドア本体を含む車両用スライドドア構造に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
一般に、スライドドアのドア本体は、車体側部に設けられるレールに沿って車両前後方向にスライドすることにより車体側部の乗降口を開閉する。このようなドア本体を含む車両用スライドドア構造の一例として、特許文献1に開示されたスライドドア構造が知られている。特許文献1に開示されるような従来のスライドドア構造においては、車体側部の乗降口の上縁にはアッパレールが設けられ、ドア本体の上部の前側部分は上連結部を介してアッパレールに沿って車両前後方向にスライド自在に車体側部に連結されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-39539号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、スライドドアのドア本体の上部前側部分は、前述のように、上連結部を介してドア本体の車体側部に連結されている。このドア本体の上部前側部分には、ドア閉の際に生じる衝撃力が上連結部を介して伝達され得る。そして、ドア本体の上部前側部分についての強度を向上すべく、ドア本体の上部前側部分の裏面に、リンフォースメントをスポット溶接によって接合することが考えられる。この場合、ドア閉の際に上連結部を介して伝達される衝撃力により生じる応力がドア本体の上部前側部分におけるリンフォースメントのスポット溶接箇所に集中し易いため、当該スポット溶接箇所の耐久性の向上が求められ得る。そして、ドア本体の車幅方向のドア厚みが比較的に薄いスライドドアでは、補強面を確保することが困難な場合があり、スポット溶接箇所の耐久性についての工夫が求められ得る。
【0005】
そこで、本発明は、ドア厚みが比較的に薄いスライドドアであっても、ドア本体の上部前側部分におけるスポット溶接箇所の耐久性を容易に向上させることのできる車両用スライドドア構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明の一態様によると、車体側部に設けられ、インナパネル及び該インナパネルの車幅方向外側に配置されたアウタパネルを有するドア本体と、前記ドア本体の上部前側部分を、前記車体側部に設けられた上レールに沿って車両前後方向にスライド自在に前記上レールに連結する上連結部と、を含み、前記インナパネルは前記アウタパネルの外縁に接合されるパネル周縁部と該パネル周縁部の内側で車幅方向内側に膨らむパネル本体とを有し、前記パネル本体は上方を臨むパネル上壁と車幅方向内側を臨むパネル内側壁とを有する、車両用スライドドア構造であって、前記ドア本体の内部に設けられ、前記インナパネルに接合されることにより前記ドア本体の上部前側部分を補強するアッパリンフォースメントを含み、前記上連結部は、前記パネル上壁のうちの前側部分であるパネル上壁前側部分に取り付けられ、前記アッパリンフォースメントの前部は、前記パネル内側壁及び前記パネル周縁部のうちの少なくとも一方と前記パネル上壁前側部分とに沿うように屈曲し、前記パネル内側壁及び前記パネル周縁部の前記少なくとも一方と前記パネル上壁前側部分とにスポット溶接により接合されている。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様による前記車両用スライドドア構造によれば、ドア厚みが比較的に薄いスライドドアであっても、ドア本体の上部前側部分におけるスポット溶接箇所の強度を容易に向上させることのできる車両用スライドドア構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態に係る車両用スライドドア構造が適用されたスライドドアを車幅方向内側から視た斜視図である。
車幅方向内側から視たスライドドアの上部前側部分を含む斜視図である。
車幅方向外側から視たスライドドアの上部前側部分の斜視図である。
ウィンドガラスのガラス前縁部をガイドするガラスランの断面図である。
上連結部が取り外されたドア本体の上部前側部分についての車幅方向内側から視た拡大斜視図である。
スライドドアの上部前側部分の内部構造を説明するための拡大斜視図である。
図5に示されたA-A線におけるカットモデルの部分斜視図である。
図5に示されたA-A線における部分断面図である。
図5に示されたB-B線における部分断面図である。
スライドドアの変形例を示す図である。
スライドドアの別の変形例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る車両用スライドドア構造が適用されたスライドドア100を車幅方向内側から視た全体斜視図であり、図2は車幅方向内側から視たスライドドア100の上部前側部分を含む部分斜視図であり、図3は車幅方向外側から視たスライドドア100の上部前側部分の斜視図であり、図4は後述するガラスランS2の断面図である。なお、図において、矢印Fr方向は車両前後方向で車両前方を示し、矢印O方向は車両幅方向(車幅方向)で車両外方を示し、矢印U方向は車両上下方向で車両上方を示している。以下の説明における「前」及び「後」は車両前後方向における前及び後に対応し、「上」及び「下」は車両上下方向における上及び下に対応している。
【0010】
(スライドドアの概要)
図1から図3を参照すると、スライドドア100は、ドア本体1と、ドアラッチ1aと、上連結部4と、下連結部5と、インパクトビーム6と、ドアアウタセンターリンフォースメント7と、を含む。スライドドア100は、図示を省略された車体側部に対して、車両前後方向にスライド移動自在に連結され、車体側部に開口された乗降口を開閉するスライド開閉式のドアである。本実施形態では、スライドドア100は、リアスライドドアであるものとする。以下では、車室内の乗員が車両前後方向の前方に向かって視たときの右側のリアスライドドアに、スライドドア100が適用された場合を一例に挙げて説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

スズキ株式会社
蓄熱装置
26日前
スズキ株式会社
車両側部構造
25日前
スズキ株式会社
車両下部構造
4日前
スズキ株式会社
燃料電池車両
25日前
スズキ株式会社
燃料電池車両
25日前
スズキ株式会社
車両前部構造
1か月前
スズキ株式会社
立乗り式車両
17日前
スズキ株式会社
車両用吸気装置
14日前
スズキ株式会社
車両用吸気装置
14日前
スズキ株式会社
車両用報知装置
3日前
スズキ株式会社
車両用制御装置
10日前
スズキ株式会社
車両の制御装置
17日前
スズキ株式会社
蒸発燃料処理装置
24日前
スズキ株式会社
車両用シート構造
1か月前
スズキ株式会社
車両のリッド構造
25日前
スズキ株式会社
車両用シート構造
1か月前
スズキ株式会社
車両積載物固定構造
24日前
スズキ株式会社
乗物用テーブル構造
25日前
スズキ株式会社
車両の排気システム
1か月前
スズキ株式会社
乗物用テーブル構造
25日前
スズキ株式会社
車両の貸出システム
17日前
スズキ株式会社
エンジンの上部構造
1か月前
スズキ株式会社
内燃機関の排気装置
1か月前
スズキ株式会社
電装部品の支持構造
3日前
スズキ株式会社
蒸発燃料の制御装置
1か月前
スズキ株式会社
車両の衝撃吸収構造
10日前
スズキ株式会社
車両用センサ固定構造
1か月前
スズキ株式会社
車両用バックドア構造
18日前
スズキ株式会社
車両用ライト周辺構造
17日前
スズキ株式会社
水温センサの設置構造
10日前
スズキ株式会社
車両用ヒータ制御装置
4日前
スズキ株式会社
車両用ヒータ制御装置
4日前
スズキ株式会社
車両用再始動制御装置
10日前
スズキ株式会社
車両用ガラスモール構造
18日前
スズキ株式会社
車両用スライドドア構造
1か月前
スズキ株式会社
車両用スライドドア構造
1か月前
続きを見る