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公開番号2025014820
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023117687
出願日2023-07-19
発明の名称内燃機関の排気装置
出願人スズキ株式会社
代理人個人
主分類F01N 3/00 20060101AFI20250123BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】エロージョンを抑制する内燃機関の排気装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の排気装置は、内燃機関(1)から排出される排気ガスが通る排気経路(11)と、前記排気経路(11)に設けられ、触媒担体保持材(16)で保持された触媒担体(15)とを備え、前記排気経路(11)のうちの前記触媒担体(15)よりも上流側の内壁面に、低融点金属によるコーティング層(18)が設けられる。これにより、排気ガスに含まれる硬質粒子(19)がコーティング層(18)で捕捉されるので、触媒担体(15)の上流端(15a)に到達する硬質粒子(19)の量を減らすことができ、エロージョンの抑制、軽減が可能になる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
内燃機関から排出される排気ガスが通る排気経路と、
前記排気経路に設けられ、触媒担体保持材で保持された触媒担体とを備え、
前記排気経路のうちの前記触媒担体よりも上流側の内壁面に、低融点金属によるコーティング層が設けられることを特徴とする内燃機関の排気装置。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
前記触媒担体保持材は、セラミック繊維で形成されており、
前記触媒担体保持材の上流部を、下流部よりも低密度にしたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の排気装置。
【請求項3】
前記触媒担体保持材の前記上流部は、前記触媒担体の上流端よりも上流側にある部分であることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の排気装置。
【請求項4】
前記触媒担体保持材の前記上流部に、前記コーティング層を構成する前記低融点金属と同じ金属を含有させることを特徴とする請求項2又は3に記載の内燃機関の排気装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内燃機関の排気装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
内燃機関であるエンジンにおいて、排気ガスに硬質粒子が含まれていると、硬質粒子が触媒担体の上流端に到達、衝突して、上流端の隔壁損傷、摩耗が生じることがある。このような現象は、エロージョンと呼ばれる。硬質粒子は、溶接スパッタやエンジン筒内から排出された未燃成分等である。
特許文献1には、自動車エンジン等の内燃機関の排ガス浄化装置における触媒担体等として用いられるハニカム構造体が提案されている。特許文献1には、隔壁により仕切られた軸方向に貫通する複数の流通孔を有するハニカム構造体であって、前記ハニカム構造体の表面が前記隔壁の軸方向中央部よりも多くのガラス相を含む構成が開示されている。ハニカム構造体の表面、特に隔壁の端部をガラス化させるにより、強度、特に耐エロージョン性が向上するとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-26488号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように触媒担体を強化する対策もあるが、触媒担体への対策を行う以外に、エロージョンを抑制できる対策があれば有用である。
【0005】
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、エロージョンを抑制する内燃機関の排気装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の内燃機関の排気装置は、内燃機関から排出される排気ガスが通る排気経路と、前記排気経路に設けられ、触媒担体保持材で保持された触媒担体とを備え、前記排気経路のうちの前記触媒担体よりも上流側の内壁面に、低融点金属によるコーティング層が設けられることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、エロージョンを抑制する内燃機関の排気装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施例に係るエンジン及びその周辺構造の概略構成を示す図である。
実施例及び比較例に係るエンジンの排気装置を説明するための図である。
実施例及び比較例に係る触媒担体及び触媒担体保持材を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の一実施形態に係る内燃機関の排気装置は、内燃機関(1)から排出される排気ガスが通る排気経路(11)と、前記排気経路(11)に設けられ、触媒担体保持材(16)で保持された触媒担体(15)とを備え、前記排気経路(11)のうちの前記触媒担体(15)よりも上流側の内壁面に、低融点金属によるコーティング層(18)が設けられる。
これにより、排気ガスに含まれる硬質粒子(19)がコーティング層(18)で捕捉されるので、触媒担体(15)の上流端(15a)に到達する硬質粒子(19)の量を減らすことができ、エロージョンの抑制、軽減が可能になる。
【実施例】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施例について説明する。
図1に、実施例に係る内燃機関であるエンジン1及びその周辺構造の概略構成を示す。自動車等の車両には、その駆動源としてエンジン1が搭載される。
エンジン1は、ピストン2が往復動可能に収容される燃焼室3と、ピストン2に連動するクランクシャフト(不図示)が回転可能に収容されるクランク室4と、燃焼用の空気の入口である吸気ポート5と、排気ガスの出口である排気ポート6とを有する。また、エンジン1は、燃焼室3内に位置するように配置される不図示の点火プラグと、燃焼室3と吸気ポート5との間に位置する吸気バルブ7と、燃焼室3と排気ポート6との間に位置する排気バルブ8とを備える。このようにしたエンジン1では、燃焼室3において燃料を燃焼させ、ピストン2を往復移動させて、クランクシャフトを回転させることにより、自動車の駆動力を得る。
(【0011】以降は省略されています)

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