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公開番号2025021662
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-14
出願番号2023125536
出願日2023-08-01
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F01N 3/18 20060101AFI20250206BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】フィルタの過昇温を防止し、且つ車両において減速度の変化が繰り返されることを防止する。
【解決手段】制御装置100は、車両500の減速中に燃料噴射弁22による燃料噴射を停止する燃料カットを行うことと、燃料カットを開始してからの継続時間が許容時間よりも長くなった場合に燃料カットを中断することと、所定時間内において、燃料カットを中断する回数が所定回数に至った場合、フィルタ34の温度が判定温度以下になるまで燃料カットの開始を禁止することと、を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
気筒内に供給するための燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記気筒から排出される排気中の粒子状物質を捕集するフィルタと、を有する内燃機関を備えた車両に適用され、
前記車両の減速中に前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止する燃料カットを行うことと、
前記燃料カットを開始してからの継続時間が予め定められた許容時間よりも長くなった場合に前記燃料カットを中断することと、
予め定められた所定時間内において、前記燃料カットを中断する回数が予め定められた所定回数に至った場合、前記フィルタの温度が予め定められた判定温度以下になるまで前記燃料カットの開始を禁止することと、
を実行する
車両の制御装置。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
同一の前記フィルタの温度に関して、前記フィルタに堆積している粒子状物質の堆積量が第1堆積量の場合、前記堆積量が前記第1堆積量よりも少ない第2堆積量の場合に比べて前記許容時間を短く設定し、
同一の前記堆積量に関して、前記フィルタの温度が第1温度の場合、前記フィルタの温度が前記第1温度よりも低い第2温度の場合に比べて前記許容時間を短く設定する
請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記所定時間は、1秒以上、20秒以下の範囲内で定められている
請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記判定温度は、400度以上、600度以下の範囲内で定められている
請求項1に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、車両の制御装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されている内燃機関は、燃料噴射弁と、フィルタとを備えている。燃料噴射弁は、気筒内に供給するための燃料を噴射する。フィルタは、排気通路の途中に位置している。フィルタは、排気中の粒子状物質を捕集する。この内燃機関の制御装置は、所定の実行条件が成立すると、燃料噴射弁からの燃料噴射を停止する燃料カットを行う。制御装置が燃料カットを行うと、フィルタに酸素が供給される。これに伴い、フィルタに堆積している粒子状物質が燃焼する。
【0003】
ところで、燃料カットを行うと、フィルタに堆積している粒子状物質の燃焼に伴い、フィルタの温度が上昇する。このときにフィルタが過昇温すると、フィルタが損傷するおそれがある。そこで、制御装置は、フィルタの過昇温を避けることができるように、必要に応じて燃料カットを中断する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-190358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
燃料カットを中断する特許文献1のような技術では、燃料カットを中断すると、燃料噴射が再開されることに伴い、内燃機関がトルクを出力する。そのため、車両の減速途中で車両の減速度が変化する。仮にこのような減速度の変化が何度も繰り返されると乗員は違和感を覚える。その一方で、燃料カットの中断を行わないと、フィルタの過昇温を避けられない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための車両の制御装置は、気筒内に供給するための燃料を噴射する燃料噴射弁と、前記気筒から排出される排気中の粒子状物質を捕集するフィルタと、を有する内燃機関を備えた車両に適用され、前記車両の減速中に前記燃料噴射弁による燃料噴射を停止する燃料カットを行うことと、前記燃料カットを開始してからの継続時間が予め定められた許容時間よりも長くなった場合に前記燃料カットを中断することと、予め定められた所定時間内において、前記燃料カットを中断する回数が予め定められた所定回数に至った場合、前記フィルタの温度が予め定められた判定温度以下になるまで前記燃料カットの開始を禁止することと、を実行する。
【発明の効果】
【0007】
上記の技術思想では、フィルタの過昇温を防止し、且つ車両において減速度の変化が繰り返されることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、内燃機関の概略構成図である。
図2は、時間マップの例を表した図である。
図3は、フラグ設定処理の処理手順を表したフローチャートである。
図4は、実行用処理の処理手順を表したフローチャートである。
図5は、燃料カットの中断に係る、各パラメータの時間変化の例を表したタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<内燃機関>
以下、車両の制御装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に示すように、車両500は、内燃機関10を備えている。内燃機関10は、車両500の駆動源である。
【0010】
内燃機関10は、複数の気筒12と、クランクシャフト11と、を備えている。気筒12は、機関本体10Aに区画された、燃料と吸入空気との混合気を燃焼させるための空間である。気筒12内での混合気の燃焼に応じて、クランクシャフト11が回転する。クランクシャフト11は、自動変速機501などを介して車輪502に連結している。
(【0011】以降は省略されています)

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