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公開番号2025035958
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-14
出願番号2023173683
出願日2023-10-05
発明の名称制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B60R 16/02 20060101AFI20250306BHJP(車両一般)
要約【課題】コネクタに異物が浸入していることを判定できる技術を提供する。
【解決手段】車両の駆動装置に配置された温度センサに、駆動装置の外部からコネクタを介して接続される制御装置が開示される。制御装置は、温度センサによる検出温度を周期的に取得する処理と、検出温度を取得する度に、当該検出温度とその一周期前に取得した前回検出温度との絶対差である第1温度差分を算出する処理と、第1温度差分が第1所定温度以上という温度急変条件が、第1所定時間内の間隔で所定回数まで繰り返し成立したときに、コネクタ内へ異物が浸入していると判定する処理と、を実行する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の駆動装置に配置された温度センサに、前記駆動装置の外部からコネクタを介して接続される制御装置であって、
前記温度センサによる検出温度を周期的に取得する取得処理と、
前記検出温度を取得する度に、当該検出温度とその一周期前に取得した前回検出温度との絶対差である第1温度差分を算出する第1算出処理と、
前記第1温度差分が第1所定温度以上という温度急変条件が、第1所定時間内の間隔で所定回数まで繰り返し成立したときに、前記コネクタ内へ異物が浸入していると判定する第1判定処理と、
を実行する、制御装置。
続きを表示(約 830 文字)【請求項2】
前記温度急変条件が成立したときは、前記前回検出温度を記憶するとともに、その後に検出される前記検出温度と、記憶している前記前回検出温度との絶対差である第2温度差分を算出する第2算出処理と、
前記第2温度差分が第2所定温度以上となる判定が、前記第1所定時間よりも短い第2所定時間に亘って連続したときに、前記温度センサに異常が発生していると判定する第2判定処理と、をさらに実行する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記第1判定処理は、
前記温度急変条件が第1所定時間内の間隔で繰り返し成立した回数をカウントする処理と、
前記カウントされた回数が前記所定回数に達したときに、前記コネクタ内へ異物が浸入していると判定する処理と、
前記カウントされた回数が前記所定回数に達する前に、前記温度急変条件が前記第1所定時間に亘って成立しないときは、前記カウントした回数をクリアする処理と、を含む、
請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記温度センサは、前記駆動装置内の潤滑液の温度を検出するためのセンサである、請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記駆動装置は、前記車両の車輪を駆動する電動モータを有する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項6】
前記温度急変条件が成立し、かつ、前記第1温度差分が第3所定温度以上である場合に、前記コネクタ内に第1種の異物が浸入していると判定する第3判定処理と、
前記温度急変条件が成立し、かつ、前記第1温度差分が前記第3所定温度未満である場合に、前記コネクタ内に第2種の異物が浸入していると判定する第4判定処理と、をさらに実行する、請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
前記第1種の異物は、水であり、
前記第2種の異物は、金属である、請求項6に記載の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、制御装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に、車両用ワイヤーハーネスの異常を検出する制御装置が開示されている。この制御装置は、ワイヤーハーネスに巻回されているサーミスタによる検出温度に基づいて、ワイヤーハーネスの異常を検出している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-139223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
車両において、温度センサのコネクタ内に水等の異物が浸入する場合がある。この場合、コネクタ内の端子が異物によって短絡することで、温度センサによる検出温度が異常な値を示す。従って、温度センサによる検出温度を監視することで、コネクタ内への異物の浸入を検知することができる。しかしながら、コネクタ内に浸入した異物(典型的には水)が少量である場合、車両の加減速に応じてコネクタ内で異物が移動することで、コネクタ内の端子が異物によって短絡したり、その短絡が解消されたりする。この場合、温度センサによる検出温度は、異常な値を断続的に示すこととなり、コネクタ内への異物の浸入によるものなのか、単なるノイズによる変動であるのかを、区別することが難しい。
【0005】
本明細書では、コネクタ内に異物が浸入していることを判定できる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する第1の態様では、車両の駆動装置に配置された温度センサに、前記駆動装置の外部からコネクタを介して接続される制御装置を開示する。前記温度センサによる検出温度を周期的に取得する取得処理と、前記検出温度を取得する度に、当該検出温度とその一周期前に取得した前回検出温度との絶対差である第1温度差分を算出する第1算出処理と、前記第1温度差分が第1所定温度以上という温度急変条件が、第1所定時間内の間隔で所定回数まで繰り返し成立したときに、前記コネクタ内へ異物が浸入していると判定する第1判定処理と、を実行する。
【0007】
前述したように、コネクタ内に異物が浸入すると、コネクタ内の端子が異物によって短絡する。この場合、温度センサによる検出温度が異常な値を示すことで、第1温度差分が第1所定温度以上という温度急変条件が成立する。このとき、コネクタ内に浸入した異物が少量であると、コネクタ内の端子が断続的に短絡することで、温度急変条件も断続的に成立することになる。温度急変条件は、ノイズの影響を受けて偶発的に成立することもあるが、コネクタ内に浸入した少量の異物に起因する場合は、温度急変条件が比較的に短い間隔で繰り返し成立する。従って、温度急変条件が第1所定時間内の間隔で所定回数まで繰り返し成立する場合に、コネクタ内へ異物が浸入していると判定することによって、コネクタ内へ浸入した異物が少量であっても、その浸入を正確に判定することができる。
【0008】
第2の態様では、上記第1の態様において、前記温度急変条件が成立したときは、前記前回検出温度を記憶するとともに、その後に検出される前記検出温度と、記憶している前記前回検出温度との絶対差である第2温度差分を算出する第2算出処理と、前記第2温度差分が第2所定温度以上となる判定が、前記第1所定時間よりも短い第2所定時間に亘って連続したときに、前記温度センサに異常が発生していると判定する第2判定処理と、をさらに実行してもよい。
【0009】
第2温度差分が第2所定温度以上となる判定が第2所定時間に亘って連続しているときは、コネクタ内へ異物が浸入している異常とは異なる異常(例えば温度センサの配線部の断線など)が発生している可能性がある。上記の構成によると、制御装置は、コネクタ内へ異物が浸入していることを判定することができるとともに、上記の異なる異常が発生していることを判定することができる。
【0010】
第3の態様では、上記第1又は第2の態様において、前記第1判定処理は、前記温度急変条件が第1所定時間内の間隔で繰り返し成立した回数をカウントする処理と、前記カウントされた回数が前記所定回数に達したときに、前記コネクタ内へ異物が浸入していると判定する処理と、前記カウントされた回数が前記所定回数に達する前に、前記温度急変条件が前記第1所定時間に亘って成立しないときは、前記カウントした回数をクリアする処理と、を含んでもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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