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公開番号
2025036992
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-17
出願番号
2023143684
出願日
2023-09-05
発明の名称
エンジン装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類
F01N
3/36 20060101AFI20250310BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約
【課題】触媒の過熱抑制のためのエンジンの燃料増量をより適切なタイミングで開始する。
【解決手段】エンジン装置は、燃焼室と排気ポートと排気マニホールドと排気管を有すると共に炭化水素系の燃料を用いて動力を出力するエンジンと、エンジンの排気管に取り付けられた触媒と、開始条件が成立してから終了条件が成立するまで触媒の過熱抑制のためにエンジンの燃料増量を行なう制御装置とを備える。制御装置は、触媒が未劣化状態であると仮定し、触媒の入ガス温度と触媒での炭化水素の燃焼の発熱量と触媒での酸化還元反応の発熱量とを含む複数のパラメータに基づいて触媒の温度を第1温度として推定する。開始条件は、第1温度が第1所定温度以上に至った条件である。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
燃焼室と排気ポートと排気マニホールドと排気管を有すると共に炭化水素系の燃料を用いて動力を出力するエンジンと、前記排気管に取り付けられた触媒と、開始条件が成立してから終了条件が成立するまで前記触媒の過熱抑制のために前記エンジンの燃料増量を行なう制御装置と、を備えるエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記触媒が未劣化状態であると仮定し、前記触媒の入ガス温度と前記触媒での炭化水素の燃焼の発熱量と前記触媒での酸化還元反応の発熱量とを含む複数のパラメータに基づいて前記触媒の温度を第1温度として推定し、
前記開始条件は、前記第1温度が第1所定温度以上に至った条件である、
エンジン装置。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
請求項1記載のエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記触媒が未劣化状態であり且つ空燃比がストイキであると仮定し、前記複数のパラメータのうち前記触媒での酸化還元反応の発熱量を用いずに前記触媒の温度を第2温度として推定し、
前記終了条件は、前記第2温度が前記第1所定温度以下の第2所定温度未満に至った条件である、
エンジン装置。
【請求項3】
請求項1または2記載のエンジン装置であって、
前記制御装置は、前記排気マニホールドを通過する排ガスと前記排気マニホールドとの移動熱量と、前記触媒の入ガスと前記触媒との移動熱量と、を用いて前記第1、第2温度を推定する、
エンジン装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、エンジン装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、この種のエンジン装置としては、エンジンの燃料噴射および点火を行なっているときに、エンジンの燃焼室から排出されて排気ポートを流れる排ガスの温度を推定するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。このエンジン装置では、ストイキの場合、燃焼ガス温度と燃焼ガス量と燃焼ガス比熱とに基づく第1熱エネルギに基づいて排ガスの温度を推定する。リーンの場合、第1熱エネルギと、空気温度とストイキに対する余剰空気量と空気比熱とに基づく第2熱エネルギと、に基づいて排ガスの温度を推定する。リッチの場合、第1熱エネルギと、燃料温度とストイキに対する余剰燃料量と燃料比熱と燃料蒸発潜熱とに基づく第3熱エネルギと、に基づいて排ガスの温度を推定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-195901号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
こうしたエンジン装置では、エンジンの排気管に取り付けられた触媒が比較的高温になると、触媒の過熱を抑制するためにエンジンの燃料増量を行なうため、これをより適切なタイミングで開始することが求められている。本開示のエンジン装置は、触媒の過熱抑制のためのエンジンの燃料増量をより適切なタイミングで開始することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示のエンジン装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。本開示のエンジン装置は、燃焼室と排気ポートと排気マニホールドと排気管を有すると共に炭化水素系の燃料を用いて動力を出力するエンジンと、前記排気管に取り付けられた触媒と、開始条件が成立してから終了条件が成立するまで前記触媒の過熱抑制のために前記エンジンの燃料増量を行なう制御装置と、を備えるエンジン装置であって、前記制御装置は、前記触媒が未劣化状態であると仮定し、前記触媒の入ガス温度と前記触媒での炭化水素の燃焼の発熱量と前記触媒での酸化還元反応の発熱量とを含む複数のパラメータに基づいて前記触媒の温度を第1温度として推定し、前記開始条件は、前記第1温度が第1所定温度以上に至った条件であることを要旨とする。
【0006】
本開示のエンジン装置では、触媒が未劣化状態であると仮定し、触媒の入ガス温度と触媒での炭化水素の燃焼の発熱量と触媒での酸化還元反応の発熱量とを含む複数のパラメータに基づいて触媒の温度を第1温度として推定し、開始条件は、第1温度が第1所定温度以上に至った条件である。触媒が未劣化状態であると仮定して第1温度を推定することにより、触媒が劣化状態であると仮定して第1温度を推定する場合に比して第1温度が高くなるから、触媒の過熱抑制のためのエンジンの燃料増量をより適切なタイミングで開始することができる。この結果、触媒の過熱をより適切に抑制することができる。ここで、「未劣化状態」は、劣化していない状態(劣化程度が所定程度未満である状態)を意味し、例えば、新品状態やならしが完了した状態などを挙げることができる。
【0007】
本開示のエンジン装置において、前記制御装置は、前記触媒が未劣化状態であり且つ空燃比がストイキであると仮定し、前記複数のパラメータのうち前記触媒での酸化還元反応の発熱量を用いずに前記触媒の温度を第2温度として推定し、前記終了条件は、前記第2温度が前記第1所定温度以下の第2所定温度未満に至った条件であってもよい。
【0008】
本開示のエンジン装置において、前記制御装置は、前記排気マニホールドを通過する排ガスと前記排気マニホールドとの移動熱量と、前記触媒の入ガスと前記触媒との移動熱量と、を用いて前記第1、第2温度を推定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態のエンジン装置10の概略構成図である。
第1手法100Aの処理ブロック図である。
第1手法100Aの処理ブロック図である。
第2手法100Bの処理ブロック図である。
第2手法100Bの処理ブロック図である。
処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施形態のエンジン装置10の概略構成図である。図示するように、実施形態のエンジン装置10は、エンジン12と、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)70とを備える。エンジン装置10は、例えば、エンジン12からの動力を用いて走行するエンジン車や、エンジン12に加えてモータを備えるハイブリッド車などに搭載される。
(【0011】以降は省略されています)
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